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このブログについて

このブログは「いんどあかめさん日記」管理人による、読んだ本の記録のみを集めた別ブログです。ブログとは別に読書記録のために利用している「読書メーター」のまとめ機能を使って、1か月分の読書記録のまとめ記事を更新いたします。
というわけで基本的に月一度以外の更新はなく、自分自身の記録と楽しみのために作ったようなブログですが、もしもこれを読んで少しでも楽しんでくださる方がいらっしゃれば嬉しいです。

関連リンク
本家「いんどあかめさん日記」:
http://remit.cocolog-nifty.com/indoorkamediary/
読書メーター:
http://book.akahoshitakuya.com/

読書の記録2017年4月分

4月の読書メーター
読んだ本の数:17
読んだページ数:2744
ナイス数:5992

4月は、3月に比べると冊数はやや少なめになったけど、前から気になっていた本を図書館で借りて読めたし、映画やお芝居を観に行くための予習とか、季節や節目に合わせた読書もできて、充実していた。
4月のベスト3①グロースターの仕たて屋②本屋さんのダイアナ③夜は短し乙女よ歩け/次点:シッダールタ・ベートーヴェンへの旅



本屋さんのダイアナ本屋さんのダイアナ柚木 麻子
小学校の同級生として出会い親友となったダイアナと彩子。お互いを思いやる一方で相手の境遇を羨んだり劣等感を抱いたりする…そんなふたりの8歳から22歳までのそれぞれの物語。なんだろう…、怒ったり傷ついたりしながら成長するふたりの姿を見守りながら今にも泣いてしまいそうなのをこらえているような不思議な気持ちだった。ふたりの主人公の魅力とともに彼女たちの周りの人たちが魅力的だったりちょっと嫌な人かと思いきや実は共感できる人だったりするところも良かった。印象に残ったのはふたりの同級生の武田君とみかげかな。
読了日:04月01日

東山魁夷 (日経ポケット・ギャラリー)東山魁夷 (日経ポケット・ギャラリー)東山 魁夷
魁夷さんの作品を手軽なサイズで楽しめる本。作品はもちろんだけど風景画家としてのあり方や作品それぞれについてなどの魁夷さんの文章も一緒に読めるところが良い。
読了日:04月01日




G線上のあなたと私 3 (マーガレットコミックス)G線上のあなたと私 3 (マーガレットコミックス)いくえみ 綾
3コンがあったかくて切なくて良かった。そして…也映子と理人の近づきそうでそうでもない距離がどうなるのか…燃え尽きちゃった感のある也映子がこのあとバイオリンどうするのか…色々気になる。次の巻で完結してもおかしくないかもしれない。
読了日:04月05日



東山魁夷をたずねて東山魁夷をたずねて東山 魁夷,ビジョン企画出版社
日本画家・東山魁夷さんの作品や作品と画業に関する文章や写真、魁夷さんの作品に対する様々な方々の文章で構成される本。上村松篁さんの文章に、魁夷さんの「沼」という作品に描かれたような場所が自分の家の庭にあった、というところに、あ!私もそういう体験あった!と「白樺の丘」という北欧の景色を描いた作品によく似た風景に蓼科を車で走っているとき出会ったことを思い出した。こういう風に感じることがあるのは魁夷さんが目で見たものをそのままではなく心で感じたものをそのまま描くことを大事にされていたからじゃないかと感じた。
読了日:04月07日

シッダールタ (新潮文庫)シッダールタ (新潮文庫)ヘッセ
シッダールタは仏陀こと釈迦の出家前の名前。だけどこれは釈迦ではないある求道者の悟りへ至るまでの物語。ヘッセの作品は初めてだったけど独特のリズムや心情や情景の描写と言葉の美しさに引き込まれた。子どもを愛するがゆえに縛り罰してはいないか、というところとか…ハッとさせられるところもたくさんあった。悟りがどんなものでそこへどんな道のりをたどってたどり着くのか…それは人間がひとりひとりみんな違うように違うんだろうなあ。
読了日:04月08日

サムライせんせい四 (クロフネコミックス)サムライせんせい四 (クロフネコミックス)黒江S介
前巻から引き続き、前半は幕末パート。土佐勤王党ができるきっかけの事件と武市と龍馬が袂を分かったのち武市たちが命を落とすあたりまで。武市たちの死について皮肉交じりに語った龍馬に意見してた人ってもしかして陸奥宗光なのかな。そして後半は現代パート、この巻は以蔵が現代に来たところから。記憶喪失とはまた厄介な。武市や龍馬と再会する展開になるのかなあ。以蔵が名乗った土井鉄蔵について調べてなるほどと思った。現代にタイムスリップする直前、以蔵はある意味土井鉄蔵だったわけか…だから記憶も無くしたのかもね…。
読了日:04月11日

夜は短し歩けよ乙女 (角川文庫)夜は短し歩けよ乙女 (角川文庫)森見 登美彦
映画公開をきっかけに再読。独特な文体ではあるけど私が読んだ他の作品(四畳半ナントカとか)に比べるとずっと読みやすい。先斗町の楽しい夜、古本市の片隅で催される火鍋の会、自由闊達で破茶滅茶な文化祭、風邪の神が席巻する冬…、みんなみんな楽しくていつまでも留まっていたかったけど、なんとか戻ってまいりました(`_´)ゞああ…観に行くかどうかは分からないけどと思いながら読み始めたけど絶対映画観に行こう。きっと行けますように!なむなむ!
読了日:04月13日

チルドレン (講談社文庫)チルドレン (講談社文庫)伊坂 幸太郎
伊坂さん作品順読み6作目。表題作は家庭裁判所で少年事件を担当する調査官の武藤は誘拐事件の新聞記事で半年前に担当した男子高校生の家についての真実に気づく…というお話。その他に現在や過去などのお話4編を含む連作短編で主人公は武藤の先輩・陣内。突飛な言動で周りを振り回したり驚かされたりしつつも周りの人が彼と友達でい続ける気持ちがよく分かる愛すべき人物。ある事件がきっかけで出会って友達になった永瀬の持っているものを見た陣内の「関係ない」って言葉があまりにも清々しい。このお話全部のなかでここがいちばん好き。
読了日:04月15日

海街diary 8 恋と巡礼 (フラワーコミックス)海街diary 8 恋と巡礼 (フラワーコミックス)吉田 秋生
前巻、ゴミ箱の中から妊娠検査薬を見つけてしまったすず。そしてそれを捨てた千佳。秘密を共有することになったふたり…。いつまで幸と佳乃に隠しておけるだろう…と思ったけど案外あっさりばれた^^;けどそこで姉ふたりのさすがな対応で収まるべきところにちゃんと収まった。良かった良かった。4人姉妹それぞれの進む道と恋の行方が良いものであってほしい。千佳の夫となった店長さんが無事に山から帰ってきてほしい。風太の受験がうまくいってほしい。みんなが幸せであってほしい。
読了日:04月21日

七つ屋志のぶの宝石匣(4) (KC KISS)七つ屋志のぶの宝石匣(4) (KC KISS)二ノ宮 知子
今回も宝石を見る目(第六感含む)の鋭さで顕定と鷹臣を救う志のぶ。でもあのデンドリティックアゲートのジュエリーは出来上がったものが見たかったねえ。惜しかった。とはいえその代わりと言ってはなんだけどパールを使ったヘッドドレスが見られそうだから楽しみだなあ。赤い石の行方についてはあまり進展がなかったうえに何やら不穏な影も見え隠れ。ハラハラするなあ。
読了日:04月22日


シェイクスピア全集 (1) ハムレット (ちくま文庫)シェイクスピア全集 (1) ハムレット (ちくま文庫)W. シェイクスピア
舞台はデンマーク。父王の死に叔父が関わっていることを知り精神を病んだふりをしつつ復讐心を燃やすハムレットのお話。芝居観に行く前の予習として。復讐のため常軌を逸した振る舞いをし愛するオフィーリアにも冷たく当たる様子…演技とはいえそこまでできてしまうのはそれはそれでちょっと異常という気もする。終盤、主な登場人物がバタバタと倒れる辺りは、あらあら、あらあら…って感じ。お話の筋には直接関係ないことだけどシェイクスピア作品らしい詩的な部分や言葉遊び的な部分を日本語に置き換えるのってとても難しそうだなあ。
読了日:04月24日

ベートーヴェンへの旅 (とんぼの本)ベートーヴェンへの旅 (とんぼの本)木之下 晃,堀内 修
ベートーヴェンの人生と作品をゆかりの場所や品々とともに紹介する本。写真いっぱいで楽しいうえにベートーヴェンの人生と音楽についての文章が大変興味深く作品紹介も簡潔かつ分かりやすい。色々な要素がよくまとまっているのでベートーヴェンについて知り作品に触れるきっかけにはぴったり。ベートーヴェンは王侯貴族のような人たちとうまく付き合えるような感じではないと勝手に想像していたけど実はそうでもなくまた彼側から殊更に媚びなくても多少の風変わりな風貌や振る舞いも芸術家だからということで受け入れられていたのが少し意外だった。
読了日:04月27日

ワンパンマン 13 (ジャンプコミックス)ワンパンマン 13 (ジャンプコミックス)村田 雄介
この巻も前の巻から引き続き街中でのヒーローvs怪人そしてサイタマin格闘技大会。サイタマが強い(あとものすごく打たれ強い^^;)のはもちろんなんだけど対戦相手との間に色々ズレがありすぎるところがおかしい。「なんか動きがかっこいいもの」とか言ってたけど…これから怪人との戦いに少しは生かされるのかなあというところがちょっと気になるかも。
読了日:04月28日


わかりやすい邦楽の基礎 ー理論と実践ー 著者 / 野村祐子 (送料込み)わかりやすい邦楽の基礎 ー理論と実践ー 著者 / 野村祐子 (送料込み)
邦楽の各楽器についての歴史と音楽のジャンルと作品についてと音楽理論の解説。練習問題つきなので、自分がこれから挑戦する試験に向けて、ここが足りないとかもう少しよく勉強しようという部分が見つかって良かった。
読了日:04月28日




キツネどんのおはなし (ピーターラビットの絵本 13)キツネどんのおはなし (ピーターラビットの絵本 13)ビアトリクス・ポター
ピーターラビットの絵本⑬ベンジャミンバニーがいとこのピーターラビットともにアナグマのトミーに攫われた子ウサギの救出に向かうお話。でもタイトルは「キツネどん」^^;子ウサギたちの居場所は分かったもののなかなか手の出せないウサギたち。そこへ現れたご機嫌斜めなキツネどんとトミーの狐と狸の化かし合い的展開からの取っ組み合いが壮絶。そのおかげで子ウサギたちは助かったけど…このシリーズかなりの確率で「にくのパイ」的危機が訪れるので気が抜けない…!
読了日:04月29日

ひげのサムエルのおはなし (ピーターラビットの絵本 14)ひげのサムエルのおはなし (ピーターラビットの絵本 14)ビアトリクス・ポター
ピーターラビットの絵本⑭ねこのタビタ・トウィチットさんちの三匹の子ねこトム&モペット&ミトンふたたび。相変わらずのやんちゃぶり^^;トムを「ねこまきだんご」にしようとする大ねずみサムエル&アナ・マライアが台所から色々持っていく様子…いま「借りぐらしのアリエッティ」の原作を読んでるのでアリエッティたちの様子に重ねてしまった。ねこたちの可愛らしさとともに、ご近所さんとして作者のポターさんが登場するのも楽しいところ。
読了日:04月29日

グロースターの仕たて屋 (ピーターラビットの絵本 15)グロースターの仕たて屋 (ピーターラビットの絵本 15)ビアトリクス・ポター
ピーターラビットの絵本⑮グロースターの町の年老いた貧しい仕立て屋がクリスマスの日までに仕上げなければいけない仕事をやりかけたところで病気に。そこへ現れたのは町に住む茶色のねずみたち…というお話。ねずみの会釈と歌いながら針仕事する様子が可愛すぎる。腹を立ててたねこのシンプキンも仕立て屋の欲しがっていたものをちゃんと用意してくれて。なんてクリスマスらしい素敵な可愛らしく微笑ましく温かいお話だろう。作者のポターさん自身がいちばんのお気に入りの絵本だったというのもうなずける。今度はクリスマスの頃に読みたい。
読了日:04月30日


読書メーター

読書の記録2017年3月分

3月の読書メーター
読んだ本の数:30
読んだページ数:6053
ナイス数:6631

3月は絵本、漫画、小説、アート、旅行、音楽、ファッション…とかなり幅広いジャンルの様々な本を読んだ。冊数もかなり伸びた。
3月のベスト3①大奥14巻②ビブリア古書堂の事件手帖シリーズ③食堂のおばちゃん


アンマーとぼくらアンマーとぼくら有川 浩
休暇で沖縄へ帰ってきたリョウは「おかあさん」と3日間の島内観光へ。そうするうちにリョウは何かがおかしいと思い始める…というお話。リョウとおかあさんの旅とリョウの子ども時代のエピソードが交錯したりどこか曖昧なリョウの記憶。ファンタジックでなんらかの終わりを予感させながら進む物語のなかで登場人物のそれぞれがそれぞれの形で家族を思う姿が浮かび上がって胸に迫るものがあった。リョウの同級生の金ちゃんもいい奴でぐっとくる。旅するふたりの様子に沖縄の海や空や風を身近に感じることもできた。いつか行ってみたいな。
読了日:03月03日

王さまと九人のきょうだい―中国の民話 (大型絵本 (7))王さまと九人のきょうだい―中国の民話 (大型絵本 (7))
中国の民話。ちからもち、くいしんぼう、はらいっぱい、ぶってくれ、ながすね、さむがりや、あつがりや、切ってくれ、みずくぐり、と名づけられた9人兄弟が、王様の策略と戦う(?)お話。よくもまあ、こう適材適所な人がいたなあ^^;王様はここまでの疑いと恐れを抱かなければ権力の座に就き続けられたんじゃないかと思うけど…権力への欲は身を滅ぼすという教訓が含まれたお話なのかも。
読了日:03月03日


シャープさんとタニタくんRT (クロフネコミックス)シャープさんとタニタくんRT (クロフネコミックス)仁茂田 あい
「ゆるい公式」の中の人たちが登場する漫画、第2弾。前作より中の人が増えてますます楽しい。最近はここに登場するアカウントをほぼフォローしてるからより楽しい♪最近も旅行に行ったりタニタ食堂とのコラボしたり面白いことやってるからぜひまたそういうの漫画で見てみたい。
読了日:03月04日



しろくまカフェ today's special 2 (愛蔵版コミックス)しろくまカフェ today's special 2 (愛蔵版コミックス)ヒガ アロハ
新シリーズ第2弾。マイペースでダジャレ好きなのになぜかかっこよく感じてしまうしろくまさん、しろくまさんと仲良しで顔は怖いけど意外といい人(くま?)なグリズリーさん、相変わらずゆるゆるなパンダさんなどなど…楽しくて癒される。キノボリコーヒーのマサキくんとかしましいエゾリスさんたちと寡黙だけどあったかいキノボリカンガルーさんの醸し出す空気が楽しそう。スパイスコーヒーの入れ方も色々あってためになるなあ。そして…半田さんと笹子さんの水族館デート。ワクワクした(^^)
読了日:03月04日

ロマンシエロマンシエ感想原田 マハ心は乙女の男子美大生・美智之輔が片想いする同級生の高瀬くんや留学先のパリで出会った人々と織り成す恋とあれこれのお話。乙女な美智之輔の一人称で進む物語なので私が今までに読んだマハさんの文章の中ではいちばんふわっとしている気がした。文章はふわっとしているけど、抱いている夢とそれが実現することの間にある様々なハードルとか、ままならない恋とか、なかなか切なかったりしてひきこまれる。それにしても…ハルさんは片桐はいりさんでムギさんはもたいまさこさんなのか…久しぶりに「かもめ食堂」見たくなっちゃったな^^;
読了日:03月07日

北欧へ行こう―ダヤンのスケッチ紀行 (中公文庫)北欧へ行こう―ダヤンのスケッチ紀行 (中公文庫)池田 あきこ絵本作家・池田あきこさんによる北欧4カ国を巡るスケッチ紀行。北欧とひとくくりになっていて地理的なものとか色々な要素によって食べるものとかクリスマスのお祝いの仕方とかかなり違うのがわかる。そして、その場でバーっと描いた感じがよく出ているスケッチの数々は、たまによーく見ないと何が描いてあるのか分かりづらいものもあるけどそれも含めて活き活きしていて楽しい。
読了日:03月08日


もっと知りたいミュシャ―生涯と作品 (アート・ビギナーズ・コレクション)もっと知りたいミュシャ―生涯と作品 (アート・ビギナーズ・コレクション)千足 伸行
ミュシャ展鑑賞の予習として再読。リトグラフと油彩画、全く印象の違う作品群を持つところにミュシャのアーティストとしての引き出しの多さを感じる。スラヴ民族の歴史については知らないことばかりだけど、スラヴ叙事詩に描かれた人々の姿からはミュシャの自分が属する民族への並々ならぬ思いが込められていることを思わずにはいられない。日本人でも海外で暮らしたり海外の人と接する機会が多いと自分が日本人であることをより考えるというけどパリやアメリカでの生活の長かったミュシャにももしかしたらそういうところがあったのかも。
読了日:03月10日

風呂ソムリエ 天天コーポレーション入浴剤開発室 (集英社オレンジ文庫)風呂ソムリエ 天天コーポレーション入浴剤開発室 (集英社オレンジ文庫)青木 祐子
いちご、薔薇、そして幻の温泉。入浴剤の開発を手掛ける鏡美月と営業部の円城格馬と知り合ったお風呂好きの受付嬢・砂川ゆいみは、入浴剤の開発に協力することに。理想のお風呂、そして恋のお話。ゆいみのお風呂好きもなかなかのものだけど、美月と格馬があまりにももどかしすぎる。これは「これは経費で落ちません!」とともにこの後の展開も知りたいところだなあ。入浴剤は私もよく使うけど浴槽を傷める硫黄が入っていないかとか残り湯を洗濯に使っても大丈夫かとか気にして選んでるからそういうテストもしてる様子が描かれてたのが興味深かった。
読了日:03月11日

食堂のおばちゃん食堂のおばちゃん山口恵以子「恋するハンバーグ」から数十年後のはじめ食堂が舞台のお話。一子(いちこ)と二三(ふみ)の嫁姑コンビが大衆的な食堂を切り盛りするに至るまでの顛末にびっくりさせられる。そして周りのお店も代替わりしてるし。そんななか俠気溢れる孝蔵が亡くなってからも一子とはじめ食堂を守ってるなあと感じられるところにうるっとしてしまった。洋食屋さんのときも美味しそうなものがいっぱいだったけど定食屋さんになっても美味しそうなものばっかり。
読了日:03月12日

5時から9時まで 13 (Cheeseフラワーコミックス)5時から9時まで 13 (Cheeseフラワーコミックス)相原 実貴
清宮さんが、とうとう。それにしてもなんでこのお話に出てくる男の人はみんなこんなに厄介なんだ…。潤子と高嶺、モモエとアーサー、どっちも進展しそうで進展しないような同じところをぐるぐる回っているようではあるけど、なんとなく次かその次の巻くらいで完結しそうな雰囲気も出てきた。とくに高嶺と潤子は家とか仕事とかの事情が障害になってるけどそれを飛び越えるくらいのことが起こりそう…な気がする。
読了日:03月13日

銀盤騎士(10) (KC KISS)銀盤騎士(10) (KC KISS)小川 彌生
千登勢が病気の事を心に隠してたりしてすれ違ってたふたりに良い関係が戻ってきて…いよいよ舞台はソチへ。こうやって見てると動くのが見たいなあと思っちゃう。とくに見たいのは心の「弦楽セレナーデ」とイリヤの「黒い瞳」。試合の場面も良いけど、バス乗り場で心とカイルが一緒になるところとかも良かったな。怪我をした風太に田村先生が話しかけるところも良かった。もしかして次の巻くらいで完結なのかな?心のフリー気になるしお父さんに試合のあと何を話そうとしてるのかも気になる!
読了日:03月13日

突然ですが、明日結婚します 7 (フラワーコミックスアルファ)突然ですが、明日結婚します 7 (フラワーコミックスアルファ)宮園 いづみ
あすかが大きなプロジェクトに参加することになるなか名波はワシントンへ転勤が決まり…遠距離恋愛がスタート。あすかみたいに自分も大きな仕事に関わっていて充実している方が遠距離恋愛は乗り切れるのかもしれないけどすれ違いも大きくなりそうな気もする。このふたりが遠距離恋愛を乗り切れるタイプなのかダメになっちゃうタイプなのかはまだこの巻でははっきり分からなかった。久しぶりに会うとそれがなんとなく分かってくる気がする。
読了日:03月14日

初恋の世界 2 (フラワーコミックスアルファ)初恋の世界 2 (フラワーコミックスアルファ)西 炯子
小鳥遊の薫に対する色々不愉快だったり不可解だったりする言動は好意の裏返しなんだろう…という気はする。でもそれなら最後に薫が見ちゃったあれはいったい。そんな主人公の事も気にはなるけど、薫の親友たちのこともそれぞれに気になる。不倫してたり、バツイチでちょっと良いなあと思ってる人が全然脈なしだったり、色々あるなあ。そしてそれを親友に洗いざらい打ちあけるわけでもないところもなんか…分かる気がする。それにしてもとくに問題なく幸せそうに見えた中松さんも訳アリそう。旦那さんの不倫とか別居とかかな。
読了日:03月14日

大奥 14 (ヤングアニマルコミックス)大奥 14 (ヤングアニマルコミックス)よしながふみ
ついに出会った家定と胤篤。次第に心を通わせ仲睦まじい様子。いいなあ。その近くで怒ったり困ったり心配したりしてる瀧山も好きだなあ。そしてなんといっても阿部正弘。かっこよくて惚れてしまいそう。早すぎる死だけど…いままでの自分の人生をひとつの物語にして編んだ時心が安らぐもの…っていう篤胤が家定を慰める言葉にぐっときた。それにしても…幕閣をまとめていた阿部の死によってアメリカとの通商条約や継嗣問題などを抱えるなか堀田正睦の失態や井伊の台頭など今後の幕政が心配な展開。あと家定に子ども?どうなるんだこれから。
読了日:03月15日

ビブリア古書堂の事件手帖―栞子さんと奇妙な客人たち (メディアワークス文庫)ビブリア古書堂の事件手帖―栞子さんと奇妙な客人たち (メディアワークス文庫)三上 延
完結したので最初からおさらい・その①せどり屋の志田が奈緒にかけた言葉や坂口夫妻がお互いを思いやる気持ちにぐっとくる。志田が心配するみたいに栞子が他人をコントロールするようなところは少し怖い。本に関わること以外の時と違いすぎるところも。大輔と栞子のこれからの展開や二人に家に関わるあれこれをこれから順におさらいしていこう。【メモ:夏目漱石「漱石全集・新書版」(岩波新書)/小山清「落穂拾ひ・聖アンデルセン」(新潮文庫)/ヴィノグラードフ・クジミン「論理学入門」(青木文庫)/太宰治「晩年」(砂子屋書房)】
読了日:03月16日

ビブリア古書堂の事件手帖 2 栞子さんと謎めく日常 (メディアワークス文庫)ビブリア古書堂の事件手帖 2 栞子さんと謎めく日常 (メディアワークス文庫)三上 延完結したので最初からおさらい・その②奈緒の妹の読書感想文や大輔の元彼女の父親の遺した本に隠された真実を栞子が解き明かすなか…栞子の妹である文香が触れちゃ駄目という母・智恵子の得体の知れない恐ろしさの一端(ここに出てくるお話だけで充分怖いけど先の巻を知ってると本当に一端でしかない)が見える。【メモ:坂口美千代「クラクラ日記」(文藝春秋)/アントニイ・バージェス「時計じかけのオレンジ」(ハヤカワ文庫NV)/福田定一「名言随筆 サラリーマン」(六月社)/足塚不二雄「UTOPIA 最後の世界大戦」(鶴書房)】
読了日:03月18日

ビブリア古書堂の事件手帖3 ~栞子さんと消えない絆~ (メディアワークス文庫)ビブリア古書堂の事件手帖3 ~栞子さんと消えない絆~ (メディアワークス文庫)三上 延
完結したので最初からおさらい・その③この巻からヒトリ書房の井上さん登場。過去に栞子の母・智恵子と何があったかはこの先に出てくるけど栞子が智恵子にそっくりならそっくりなだけ警戒し攻撃的にならずにはいられなさそう。ビブリア古書堂の過去を知る人物としては蓮杖さん(滝野ブックス)もこれからも色々ありそう。「春と修羅」をめぐる「テナルデイ軍曹」の動きは本1冊に対する執念がちょっと怖いと感じたけど「たんぽぽ娘」に思い入れを持つ人の行動にはやったことは駄目だけど理解はできる気がした。
読了日:03月20日

ビブリア古書堂の事件手帖4 ~栞子さんと二つの顔~ (メディアワークス文庫)ビブリア古書堂の事件手帖4 ~栞子さんと二つの顔~ (メディアワークス文庫)三上 延完結したので最初からおさらい・その④この巻は丸ごと江戸川乱歩。これ読んで今まで読んだことなかった乱歩をいくつか読んだ。母・智恵子の切れ者っぷりと恐ろしさとよくある親子関係とは違うかもしれないけど栞子に対する並々ならぬ思いが分かるエピソード満載。自分の誘いを栞子に断らせた大輔を見る目…息子を嫁(恋人)に取られた姑って感じ^^;そして井上さんが栞子は智恵子とは違うってわかってくれて良かった。で…栞子の鈍さに振り回されてきた大輔が、とうとう。【メモ:江戸川乱歩「孤島の鬼」「少年探偵団」「押絵と旅する男」】
読了日:03月23日

ビブリア古書堂の事件手帖 (5) ~栞子さんと繋がりの時~ (メディアワークス文庫)ビブリア古書堂の事件手帖 (5) ~栞子さんと繋がりの時~ (メディアワークス文庫)三上 延
完結したので最初からおさらい・その⑤大輔の告白への返事を保留する栞子。そんなふたりのもとに舞い込む古書に関する幾つかの依頼。そしてその裏にはあの人の存在が…。ブラック・ジャックに関するエピソードの「なぜ結婚する娘に◯◯を買ってやらなかったのか」というくだりにぐっときてしまった。それにここに登場するリュウ(滝野蓮杖の妹)がなかなかかっこよくて素敵。あと短歌や詩にあまり馴染みがなく手に取ったことのない寺山修司作品がちょっと気になってきた。さてそして…大輔と栞子がいい感じになりつつあるなか…また別の、あの人が。
読了日:03月24日

ビブリア古書堂の事件手帖 (6) ~栞子さんと巡るさだめ~ (メディアワークス文庫)ビブリア古書堂の事件手帖 (6) ~栞子さんと巡るさだめ~ (メディアワークス文庫)三上 延
完結したので最初からおさらい・その⑥この巻は丸ごと太宰治。初読から再読の間に太宰作品をいくつか読んだのもあり以前より理解しやすい部分が増えた気がする。栞子や大輔の祖父母の時代の太宰本をめぐる事件が現在まで影響を及ぼしていて…いたるところで人間関係が繋がっていて複雑すぎるうえにちょっと気持ち悪い。それに古書や貴重な本の魅力にとりつかれる人々の行動が怖すぎる。栞子の母・智恵子の生い立ちも分かってきて…あと1冊でどうまとめてるのか気になるし楽しみ。【メモ:太宰治「走れメロス」「駈込み訴へ」「晩年」】
読了日:03月26日

ビブリア古書堂の事件手帖7 ~栞子さんと果てない舞台~ (メディアワークス文庫)ビブリア古書堂の事件手帖7 ~栞子さんと果てない舞台~ (メディアワークス文庫)三上 延シリーズ完結巻。今回はシェイクスピア作品の収められた古書がメイン。海外の古典すぎる作品なので作品自体はまあまあ知ってたものの本の構造や印刷過程や扱われ方なんかは自分の想像がなかなか追いつかないところはあったけど栞子&大輔vs智恵子vs謎の道具商の男・吉原の心理戦というところに引き込まれた。智恵子の母が登場したり智恵子が家を出る原因になった本のことが分かって栞子の様子が変だったり…大輔にとってあまり良くない結末も心の片隅によぎったけど智恵子もある意味大輔のことを認めてくれたみたいだし。まあ良かった。
読了日:03月26日

りすのナトキンのおはなし (ピーターラビットの絵本 10)りすのナトキンのおはなし (ピーターラビットの絵本 10)ビアトリクス・ポター
ピーターラビットの絵本⑩いたずら好きで無礼者のりすナトキンのお話。たくさんのりすさんたちが1匹ぶんのいかだに乗って島に渡る様子がなんとも可愛らしい。ふくろうのブラウンじいさまへのお土産は人間目線だと嬉しいのか嬉しくないのか微妙なものがあって面白い。ナトキンがいたずらしたり無礼な態度をとる度に今回こそ痛い目にあうかも…とハラハラした。ほかのりすさんたちはやめさせようとか思わないのかね…^^;
読了日:03月26日

あひるのジマイマのおはなし (ピーターラビットの絵本 11)あひるのジマイマのおはなし (ピーターラビットの絵本 11)感想ビアトリクス・ポター
ピーターラビットの絵本⑪自分の卵を自分で抱いて孵したいあひるのジマイマさんのおはなし。明らかに危険そうなキツネに心を許してる場合じゃないよ…とハラハラさせられる。キツネの手からは逃れられたけど…卵が。ケップ(番犬)も助けに来るなら猟犬さんたちにも卵食べちゃダメってちゃんと言っておいて欲しかったよ…(>_<)それでも最終的に新しく産んだ卵を抱かせてもらえて良かった。
読了日:03月27日

「ジンジャーとピクルズや」のおはなし (ピーターラビットの絵本 12)「ジンジャーとピクルズや」のおはなし (ピーターラビットの絵本 12)ビアトリクス・ポター
ピーターラビットの絵本⑫黄色いオス猫のジンジャーと猟犬のピクルズのやっている雑貨屋さん。かけ売りでどんどんものを売ってしまった先に待っているものとは。今までのお話に出てきた色んなキャラクターもいっぱい登場するので楽しいけどお人形さんたちがおまわりさんの人形を連れて歩いてたり、どういう世界観なのかな〜とちょっと混乱^^;それにしても…かけでものを買って請求されないのを良いことにお金を払わないなんて泥棒と一緒ではないですか。その後にこのふたりの失敗を教訓にしたようなお店が登場するしたたかさはなかなか面白い。
読了日:03月27日

パリと南仏ねこ歩き―ダヤンのスケッチ紀行パリと南仏ねこ歩き―ダヤンのスケッチ紀行池田 あきこダヤンシリーズの作家・池田あきこさんによるスケッチ紀行、フランス(パリと南仏)編。街中の風景をササっとスケッチしてるなかに色使いとか線の感じとかものすごいセンスを感じさせる。旅の様子を描いた漫画も面白い。そして南仏といっても街それぞれに雰囲気が違うんだなあと気づかされる。そういう色々な場所を車はもちろんだけど電車やバスも使ってどんどん旅を楽しんでいるところがすごい。旅先でスケッチを楽しむコツを画材ごとに紹介したページも面白かった。どうしても写真に頼っちゃうけどササッとスケッチできたりしたら素敵だなあ。
読了日:03月28日

まるごと三味線の本まるごと三味線の本感想田中 悠美子,配川 美加,野川 美穂子
夏に受験する試験の楽理問題の参考のために。必要なのは楽器の構造や呼び名、調弦の呼び方などほんの一部だったけど、ついでに楽器や三味線の音楽の歴史と変遷についてもひととおりざざっと読んだなかで…種目ごとに区別されあまり交わらないところから近年は色々なジャンルとも交わるようになったという印象があったけどずっと昔には色々な種目に通じた奏者の人もいっぱいいたのが特定の種目に特化して修行するようになっていった経緯があったところが興味深かった。確かに日本人って一つの道をまっすぐ高いところまで極めるのとか好きだよね。
読了日:03月28日

もっと知りたい歌川広重―生涯と作品 (アート・ビギナーズ・コレクション)もっと知りたい歌川広重―生涯と作品 (アート・ビギナーズ・コレクション)内藤 正人
幕末の絵師・歌川広重の生涯と作品を紹介する本。東都名所両国之宵月の橋桁越しの景色っていう構図良いなあ。それと江戸名所百景の亀戸梅屋舗の赤い色も好き。命っていう作品のユーモアセンスにも心惹かれる。武家出身で若い頃は絵師として修行・活動しながらお役目(火消同心)と兼業していたというところが興味深い。広重の凄さや作品の魅力がよく分かる内容だったけど解説やコラムで北斎や栄泉と比較するときに北斎や栄泉を下げるような書き方が所々あるのはちょっとなあ。そういう書き方しなくても広重は素晴らしいし読み手に伝わるはずなのに。
読了日:03月30日

ihana 2017 SPRING & SUMMER (e-MOOK)ihana 2017 SPRING & SUMMER (e-MOOK)
写真中心にざざっと。みんなさり気なくお洒落でかっこいいなあ。真似したいけど、なかなか…まあ見るだけだな^^;付録のバッグインバッグは今まで見たことあるラシットの付録もののなかではわりとデザインも作りもちゃんとしてる部類だと思う。ラシットといえば…このなかでも紹介されてるCUBEは形やデザインが可愛くて気にはなってるけど普段荷物が多いからこのちっさいバッグをどう活用するか…という問題がクリアできてなくて手が出せずにいる^^;
読了日:03月31日

針がとぶ Goodbye Porkpie Hat針がとぶ Goodbye Porkpie Hat吉田 篤弘
伯母の遺したレコード、ホテルのクロークに一着だけ残されたコート、遊園地の駐車場に現れる猫、ある半島の小さな村の白い家で四方に砕け散る月、…バラバラのようで繋がっていたりする7つのお話。寝る前のほんのわずかな時間に、一話か二話くらいずつ読み進んで、あ…ここは(この人は)知ってる…と気づくのだったりハッとするような言葉に出会えるのが楽しみだった。とくに表題作と「パスパルトゥ」のそれぞれ最後の一行がすごく好き。
読了日:03月31日

箏と箏曲を知る事典箏と箏曲を知る事典宮崎 まゆみ箏(こと)と箏曲(そうきょく)の歴史や逸話、音楽理論などについてまとめた本。主にお箏の調弦や箏曲やその作曲者についての調べ物のために手に取ったけど、それはそれとして、一言で箏曲といっても宮廷箏曲(公家)、筑紫箏曲(武家)、当道箏曲(庶民)と時代を経て新たなものが生まれてきたところや、高倉天皇の寵愛を受け平清盛の怒りを買った小督局の悲劇とか、徳川秀忠が娘・和子の嫁入り道具として作った名箏「山下水」のたどった数奇な運命とか、興味をそそられる内容がいっぱいだった。
読了日:03月31日


読書メーター

読書の記録2017年2月分

2017年2月の読書メーター
読んだ本の数:22冊
読んだページ数:3554ページ
ナイス数:6272ナイス

2月は遠出する予定や試験勉強の合間を縫って色々なジャンルの本を読めた。
2月のベスト3①100万回生きたねこ/②翼をください/③あなたがここにいて欲しい/次点:鞄図書館


下鴨アンティーク 雪花の約束 (集英社オレンジ文庫)下鴨アンティーク 雪花の約束 (集英社オレンジ文庫)白川紺子
シリーズ5作目。赤い糸が切れてしまった着物の持ち主とその孫の恋、真っ赤に染まってしまう紅葉柄の着物にまつわる母と子の思い、雪を降らせる雪華文の着物に込められた父と母の互いを思う気持ち。いくつかの着物の謎に取り組むなかでギクシャクしてた鹿乃と慧の関係が少し前向きに変わりそうな感じで続きが楽しみ。それはそうと…高校生だった良鷹が陶器の子犬に出会ったことで鹿乃とともに遭遇した事件のお話に出てくるお兄ちゃん大好きなちっちゃい鹿乃が可愛すぎる。
読了日:2月1日


ピーターラビットのおはなし (ピーターラビットの絵本 1)ピーターラビットのおはなし (ピーターラビットの絵本 1)ビアトリクス・ポター
ピーターラビットの絵本①おかあさんから行っちゃだめと言われていたマグレガーさんちの畑に行って大変なことになってしまうピーター。自業自得という気はするけどマグレガーさんに見つかって大変なことになって泣いちゃうピーターがちょっとかわいそうになる。なんとかお家に帰れて良かったよ…。だっておとうさんはマグレガーさんのおくさんににくのパイにされちゃったんだよ…怖い怖い(~_~;)
読了日:2月2日

ベンジャミンバニーのおはなし (ピーターラビットの絵本 2)ベンジャミンバニーのおはなし (ピーターラビットの絵本 2)ビアトリクス・ポター
ピーターラビットの絵本②ピーターのいとこのベンジャミンバニー登場。彼がつまずきそうになったピーターの耳がちょこんと出てる絵が可愛い(^^)マグレガーさんちのかかしからピーターの服を取り戻すため、また畑に。で、にゃんこに遭遇で大ピンチ。危険と分かってても行きたがるのね…。そしてベンジャミンバニー氏(父のほう)、あまりに強すぎ&恐れ知らずでびっくり。ピーターの服が戻ってきたのは良かったけどね…(^_^;)
読了日:2月3日

フロプシーのこどもたち (ピーターラビットの絵本 3)フロプシーのこどもたち (ピーターラビットの絵本 3)ビアトリクス・ポター
ピーターラビットの絵本③あっ…急にみんなが大人になっている^^;ピーターの姉(?)のフロプシーとベンジャミンバニーが結婚して子どもが生まれたのね…。そしてマグレガー家との攻防も続いている…^^;眠ってる子どもたちが袋に入れられちゃったときには、まさか…にくのパイ…とハラハラしたけど無事助かって良かった。ネズミのトマシナ・チュウチュウのおかげだね。うさぎの毛をいっぱいもらって作った冬のお洋服があったかそうで可愛い♪
読了日:2月4日

Gボーイズ冬戦争―池袋ウエストゲートパーク〈7〉 (文春文庫)Gボーイズ冬戦争―池袋ウエストゲートパーク〈7〉 (文春文庫)石田衣良
IWGPシリーズ7作目。表題作はGボーイズのチームが襲撃されたことによって起こる異変が池袋全体に影響を及ぼす…というお話。キングであるタカシだけじゃなくマコトもターゲットにされるなかでふたりの友情にぐっとくる。「要町テレフォンマン」「詐欺師のヴィーナス」はどっちも詐欺のお話。もっとまともなことにその頭を使ったら…というのは正論だけどそれが通らないほどの歪な世の中なのかも。放火事件が次々起こる「バーン・ダウン・ザ・ハウス」は最後泣けた。おばあちゃんが生きてたからこそのラスト。ほんとに良かった…。
読了日:2月4日

鞄図書館<1>鞄図書館<1>芳崎せいむ
幻の図書館(とその司書)のお話①こんな図書館が本当にあったらいいのに!と思うけど世界の果てが見えなくてちょっと怖い気もする^^;十二冊目(前・後編)にぐっとくる。本に対する思い入れって内容だけじゃなく出会ったきっかけとかも影響するよね。一生を共にするような本に私も出会いたい。
読了日:2月5日




鞄図書館(2)鞄図書館(2)芳崎せいむ
幻の図書館(とその司書)のお話②この巻の舞台は主に日本。ゲーテ記念館とゲーテの小径とゲーテパーク。すごく気になる。ゲーテ難しそうと思ってたけど…実はファウスト絡みのお芝居は今までに2つも観てることをこれを読みながら思い出した。格言集的なのはそのうち読んでみたい。ドラキュラのお話や火星が出てくるお話も良かったなあ。ちょっと哀しいけどどこか温かい。
読了日:2月9日



鞄図書館3鞄図書館3芳崎せいむ
幻の図書館(とその司書)のお話③二十六冊目のキング・コングのお話とその次の本の又貸しがきっかけの本を追いかける旅のお話、ドキドキしたなあ。キング・コング…そういえば私もよく知らないな。小さな村の図書館の館長さんのお話も良かった。日々本に触れ合う場所がどういうところかって大事だと思う。そして、箱図書館!鞄図書館とはまた違った良いキャラしてる。「本読みから本をうばうのは死ねということといっしょだ」ズシンとくる。本当その通り。かっこいい。
読了日:2月10日


翼をください翼をください原田マハ
太平洋戦争の少し前。純国産の飛行機「ニッポン」で世界一周飛行を成し遂げた乗組員のひとりであるカメラマンの山田純平、かたや世界一周飛行達成を目前に失踪したアメリカ人パイロットのエイミー・イーグルウィング。このふたりの主人公の人生がどこでどう交わるのかというのと実際の出来事とフィクションが織り交ぜられ驚きや波乱とともに温かさや切なさを含みつつ進む物語にものすごく惹きつけられ「世界はひとつ」や「翼をください」とかの言葉にグッとくる。そして「八人目の」っていうスピーチ。ヤマジュン最高だよ。涙が止まらない。
読了日:2月10日

ぐりとぐら [ぐりとぐらの絵本] (こどものとも傑作集)ぐりとぐら [ぐりとぐらの絵本] (こどものとも傑作集)なかがわりえこ
料理好きな野ねずみのぐりとぐらが森で見つけた卵でカステラを作ろうとするお話。すっっごく久しぶりに読んだ。ぐりとぐらが見つけた卵で何を作ろうか相談してるところや、カステラを作ってるところに集まってくる森の動物たちの様子とか、みんなでカステラを囲んでいる様子とか、美味しそうなカステラの絵とか…とにかくほっこりする。良いなあ。
読了日:2月11日

100万回生きたねこ (講談社の創作絵本)100万回生きたねこ (講談社の創作絵本):佐野洋子
100万年もの間100万回も生きては死んだねこのお話。そのなかのいくつかのエピソードすべてを合わせて、自分よりも大好きな存在に出会うまでのひとつの大きな物語という感じ。白いねこの前で宙返りしてみせるねこがなんだかいじらしく可愛い。そして…とても大切なものを失ったときのねこの様子が切ない。切ないのに温かい気持ちになる。それは、ねこがとてもいい一生を送ったと感じられるからなのかな。
読了日:2月12日

こねこのトムのおはなし (ピーターラビットの絵本 4)こねこのトムのおはなし (ピーターラビットの絵本 4)ビアトリクス・ポター
ピーターラビットの絵本④うさぎじゃなくねこのお話。こねこのミトン&トム&モペットがそのやんちゃぶりでお茶会の準備で忙しいおかあさんねこのタビタ・トウィチットさんを困らせるお話。どの絵も子猫ちゃんたちが毛がふさふさむくむくですごく可愛い。いろんな仕草もすべて可愛い。おかあさんがお茶会のお客様に恥ずかしくないように…と支度したものがどんどん台無しになっていく。おかあさんはなぜこの子たちをお外に出しちゃったんだか…~_~;
読了日:2月13日

モペットちゃんのおはなし (ピーターラビットの絵本 5)モペットちゃんのおはなし (ピーターラビットの絵本 5)ビアトリクス・ポター
ピーターラビットの絵本⑤こねこのトムの妹・モペットのお話。かなりのやんちゃぶりを発揮しねずみとの攻防を繰り広げる^^;捕まえた!と思ったねずみに逃げられたと気づいたときのびっくり顔が可笑しくて可愛くてたまらない。けど自分をからかったねずみへの仕返しをこんな風にしようと考えつくなんて…なかなかワルですなあ。
読了日:2月13日



こわいわるいうさぎのおはなし (ピーターラビットの絵本 6)こわいわるいうさぎのおはなし (ピーターラビットの絵本 6)ビアトリクス・ポター
ピーターラビットの絵本⑥こわいわるいうさぎのお話。おとなしいいいうさぎから人参を奪うところ…ジャイアンみたい^^;てっぽうをもったおとこのひとの登場でハラハラしたけど…こわくてわるいうえに逃げ足も早かったのか…すごいな。
読了日:2月15日



倒れるときは前のめり倒れるときは前のめり有川浩
有川浩さんのエッセイ集。小説はいっぱい読んできたけど、それ以外のものをこれだけたくさん読んだのは初めて。短編小説も2つ読めて良かった。小説ではないけど、小説を読んだときに感じる有川浩さんらしさがここにもたくさんあった。すべての意見に賛成!ってわけではないけどそこも含めて、なるほどという感じ。映像化に寛容にお願いしますというところにはほぼ賛成かな。あと難しい本を読むのが偉いわけじゃないよねってところも分かる気がする。世の中には色んな人がいるように色んな本とそれを好きな人がいるのは当然だよね。
読了日:2月15日

あなたがここにいて欲しいあなたがここにいて欲しい中村航
表題作は主人公の吉田くんが幼馴染の又野君との日々を振り返りつつ大学生になった吉田くんの日々のあれこれのお話。又野君はどうなったんだろうと思っていたらなんとも素敵な展開が待っていてぐっときた。舞子さんも可愛くて魅力的でな人で全体的にとても素敵なお話だった。「男子五編」は秘密基地的なものが出てきたりバンドやるぜってなったり…いかにも男子っぽい。「ハミングライフ」のやたらアナログで奇跡的な出会いと交流(交信?)にホンワカドキドキさせられた。読み進めるのが楽しい一冊だった。
読了日:2月17日


霧 ウラル霧 ウラル桜木紫乃
根室で水産業を営む家に生まれ、良い長女を演じ運輸会社の家に嫁ぎ夫を政治家にするべく奔走暗躍する智鶴、家を飛び出し花街で芸者をしたのち土建業と裏稼業を手掛ける男のもとに嫁いだ次女の珠生、二人の姉が生き方を受け容れがたいと思う三女の早苗。三人の女性と彼女たちを取り巻く家同士や土地のなかに渦巻く力関係…あまりにもやるせなくて鬱々としてくるけど読むのをやめられない。桜木紫乃さんの書くお話には、じくじくと身を侵食するような寒さをいつも感じる。
読了日:2月19日


2ひきのわるいねずみのおはなし (ピーターラビットの絵本 7)2ひきのわるいねずみのおはなし (ピーターラビットの絵本 7)ビアトリクス・ポター
ピーターラビットの絵本⑦人形の家のあるじであるルシンダとジェインの留守中に忍び込んだねずみの夫婦トム・サム(夫)とハンカ・マンカ(妻)のお話。タイトルには「わるい」となってるけど…置いてあるごちそうが食べられないと分かった後の様子はだいぶ乱暴ではあったけどあまり悪いねずみという感じはしなくてその後の2ひきの行動にはなんとなく微笑ましさを感じる。家の持ち主の女の子がねずみに家の中のものを壊されたり取られたりしてから警官の人形を買ったのも面白い。
読了日:2月21日

のねずみチュウチュウおくさんのおはなし (ピーターラビットの絵本 8)のねずみチュウチュウおくさんのおはなし (ピーターラビットの絵本 8)ビアトリクス・ポター
ピーターラビットの絵本⑧シリーズ2作目の「フロプシーのこどもたち」で子うさぎさんたちをマグレガーさんから助けてくれたのねずみチュウチュウおくさんことミセス・ティトルマウスが自分の家に色々な(おくさんにとっては)厄介なお客さんが勝手に入り込まれてぷりぷり怒っているお話。チュウチュウおくさんの言動が思った以上に荒っぽくてびっくり^^;まるはなばちの「じじ・びず・びず!」っていう鳴き声らしきものとよそのうちに勝手に入り込んでいるのになぜか憎めないキャラクターなジャクソンさん(ヒキガエル)が印象的。
読了日:2月22日

まちねずみジョニーのおはなし (ピーターラビットの絵本 9)まちねずみジョニーのおはなし (ピーターラビットの絵本 9)ビアトリクス・ポター
ピーターラビットの絵本⑨田舎に住むねずみチミーが野菜かごに忍び込んでいたところそのまま都会に運ばれてしまいそこで都会に住むねずみジョニーと出会うお話。私もチミーと一緒で田舎生まれ田舎育ちだから都会のねずみの暮らしにあまり馴染めない気持ちなんとなく分かる。そしてジョニーが田舎は静かすぎると思うのもそうなんだろうなあと思う。結局生まれ育ち住み慣れた場所が一番なんだろうなあ。もちろん自分の生まれ育った場所に違和感があってあるとき全然違う場所で自分にはこっちのほうが合っていた!と気づくこともあるだろうけど。
読了日:2月23日

テーブルの上のファーブルテーブルの上のファーブルクラフト・エヴィング商會,坂本真典
テーブルの周りに色々な人が集まってテーブルの上にも色々なものが乗せられて…そこから次第に形づくられる一冊の本。現実と非現実を行ったり来たりするような不思議な感覚とありそうでなさそうな世界を想像しながら読むのが楽しい。冒頭の長ーい目次と「眠る電球」と「ゆっくり犬の冒険」と「猫の図書館」が好き。あと「吉田健一の「酒は旅の代用にならないという話」を読みながら考えたこと」もいいな。一度これくらい酔っ払ってみたい。
読了日:2月23日


バベル九朔バベル九朔万城目学
古びた雑居ビルで管理人をする作家志望の「俺」がビルの恐るべき事実により大変な事件に巻き込まれるお話。全てを完璧に理解するのは私にはちょっと難しいなあと思う部分もあったけどなんて事のないどこにでもある光景とすぐ隣り合って不思議な世界が広がっている…そういうちょっとワクワクするようなハラハラするようなところはさすが万城目さんらしい。最初はこんなに分厚いのに雑居ビルのなかのことが書いてあるだけのような(冒頭読んだ時はそんな感じがした)こんな感じで読み切れるの?と思ったけど杞憂だった。面白かった。と思う。多分。
読了日:2月28日

読書メーター

読書の記録2017年1月分

2017年1月の読書メーター
読んだ本の数:15冊
読んだページ数:3051ページ
ナイス数:5244ナイス

1月は冊数はそこそこ、でも色々なジャンルの本を読めた。読書メーター登録から丸4年と登録してから読んだ本1000冊達成が同じ日に重なった。それにふさわしい本も読めた。
1月のベスト3①アヒルと鴨のコインロッカー/②沈黙/③モチモチの木/(次点)モネのあしあと


七つ屋志のぶの宝石匣(3) (KC KISS)七つ屋志のぶの宝石匣(3) (KC KISS)二ノ宮知子
質屋さんが舞台の宝石にまつわるお話第3弾。今回も志のぶの宝石を見る確かな目(第六感も含む^^;)で顕定や新しくできたカフェのオーナーとか色んな人が助かった。それにしてもバクシン王は全体的に感じ悪すぎ^^;顕定の探す赤い石のことを知ってそうな人が現れた!と思ったけどなかなか難しそうだなあ。それにしても顕定のお父さんの友人だった人…トランプ氏にそっくり…。
読了日:1月1日



名所・旧跡の解剖図鑑名所・旧跡の解剖図鑑スタジオワーク
日本全国の名所・旧跡の建物やその場所をもっとよく知ることができる本。興味深いと思ったのは神社やお寺や霊場などでは建物の立地条件やその構造などに神聖なものに触れる過程を大事にしたり「あの世」に対する考え方や願いが現れていることが多いということ。茶室や庭園も仏教の考えが取り入れられていることも多いので同じことが言えるのかも。神社やお寺やお城の構造でこういうのは〇〇式みたいな基本的なところも一度読んだだけでは覚えきれない内容が色々あるのでここに紹介された場所を訪れるときに持って行って見たらためになりそう。
読了日:1月2日

もっと知りたいガウディ―生涯と作品 (アート・ビギナーズ・コレクション)もっと知りたいガウディ―生涯と作品 (アート・ビギナーズ・コレクション)入江正之
スペインの建築家ガウディの生涯と作品を紹介する本。年代順に紹介しているのでガウディってこういうの!とすぐ思い浮かぶような曲線が多用されたウニャウニャした感じの(グエイ公園やカザ・ミラなど)はわりと後期のものだということが分かった。でもそれ以外にも若い頃の作品(カザ・ビゼンスやグエイ邸など)もみんな独特の色使いとか細部まで手を抜かず作り込まれている感じは同じかも。そういうのとは別に色使いのシンプルなの(アストルガの司教館やカサ・デ・ロス・ボティネスなど)も好きだなあ。
読了日:1月3日

永い言い訳 (文春文庫)永い言い訳 (文春文庫)西川美和
バス事故で妻の夏子を亡くした作家の津村啓こと幸夫と同じく妻のゆきを亡くしたトラック運転手の陽一とその子どもである真平と灯。彼らとその周りの人々の視点で綴られる物語。家族を突然亡くし以前とは変わってしまった生活に対す喪失感や後悔や困惑やストレスをひしひしと感じ幸夫が初めて泣けたとき私も一緒に初めて泣けた。幸夫の一人語りと周りの人が語る幸夫像には大きなギャップがあるけど他者と完全に理解し合うのはなかなか難しいという当然のことをあらためて思う。色々な人物の視点と心情で多面的に見られるこういう構成は好きだなあ。
読了日:1月7日

アヒルと鴨のコインロッカー (創元推理文庫)アヒルと鴨のコインロッカー (創元推理文庫)伊坂幸太郎
伊坂さん作品順読み5作目。大学入学を控えあるアパートに引っ越してきて風変わりな隣人・河崎と出会った椎名は彼から一緒に本屋を襲う話を持ちかけられる…というところから始まるお話、だけどこれはある別のお話の終わりだった…というお話。河崎の言動に見える風変わりだったりなんでそんなことに拘るの?と思うようなところが終盤になると謎が解ける。伏線の散りばめ方と鮮やかな回収ぶりはさすが伊坂さん。そして河崎の正体や椎名の知らなかったあるお話のなかで語られる友情や登場人物に起こる事件への恐怖とか色々胸に迫るものがあった。
読了日:1月11日

けんえん。 3 (アヴァルスコミックス)けんえん。 3 (アヴァルスコミックス)風越洞,壱村仁
静岡の猿の妖怪・マシラと信州の霊犬・ハヤテのお話、第3弾。うん…やっぱりちょっと重い話だな。あの反物のくだりとか残酷だし。サトリと露のエピソードもあんまりな結末だし。なんかこう、人間と猿の両方が憎み合ったりとかしないでいられる展開になって行って欲しいとは思うけど、なかなか難しいのかもしれないなあ。何はともあれこの先も気になる。
読了日:1月11日



ワンパンマン 12 (ジャンプコミックス)ワンパンマン 12 (ジャンプコミックス)村田雄介
前巻から引き続き、街に大勢の怪人出現でヒーローたち総出で戦闘&サイタマは格闘技大会出場中。次々怪人を倒すジェノスの前に登場したあの怪人。捕まりそうで捕まらないあの感じ…まさにゴキ◯リ!ゾーッとする(>_<)そして強すぎるがゆえに出番の少ないサイタマ。主人公なのに^^;番外編でキングの命を狙う人々がキングの何気ない言動が誤解に次ぐ誤解を生んでいく感じが可笑しくていいな。
読了日:1月12日



スタイルズ荘の怪事件 (ハヤカワ文庫―クリスティー文庫)スタイルズ荘の怪事件 (ハヤカワ文庫―クリスティー文庫)アガサクリスティー
旧友に誘われイギリスの片田舎にあるスタイルズ荘に滞在することになったヘイスティングズはそこで屋敷の女主人が毒殺される事件に遭遇。親友でベルギーから亡命してきたばかりのポアロに調査を依頼する…というお話。これがポアロシリーズの最初の作品。ヘイスティングズの視点で語られるとすごく疑わしい人物やもしかしたらこの人が?というちょっと疑わしい人物やあまり疑わしくない人物が彼のなかで度々入れ替わるうえに一見謎だなあと思われるポアロの言動が相まって翻弄される。法廷ものっぽい部分もありいくつもの要素が楽しめる作品だった。
読了日:1月18日

日本の色・世界の色日本の色・世界の色
色のサンプルと名前を日本のものと欧米のものとに分けて紹介・解説する本。翻訳すると同じ色として認識されそうなものであっても色味が微妙に(ときには大幅に)違うことがあり、そこには元になった動植物や食べ物などの種類が違ったり服飾品の文化が違ったりするという事情があるというのが興味深いところ。小説などに服の色などが出てきてもうまく思い浮かべられないこともあるので、そういうときの調べ物に今度ちょっと使ってみよう。
読了日:1月22日

沈黙 (新潮文庫)沈黙 (新潮文庫)遠藤周作
かつての恩師フェレイラが日本で棄教したと知りロドリゴたちは日本へ。そこで知った日本でのキリスト教の顛末とは…というお話。日本の信徒たちを救いたいという思いと自分の存在が彼らの命を脅かされるという極限状態のなか信仰と神の存在について考え苦しみ抜いた末にロドリゴがたどり着いた結論。それが他の人にとって正しいかではなく本人にとって腑に落ちるかが一番なんだと思う。そして言葉の行き違いと島国ゆえの排他性と外から入ってきたものを自らの文化に巧みに取り込む日本らしさがこの時代の日本でのキリスト教布教を難しくしたのかも。
読了日:1月24日

シャープさんとタニタくん@ (クロフネコミックス)シャープさんとタニタくん@ (クロフネコミックス)仁茂田あい
シャープとタニタの公式ツイッターをもとに描かれたお話。ツイートからここまで想像できるのってすごいなあと思う。だけど、どういう人がやってるのかなあとか想像しながらツイッター見たりするのは自分にも当てはまるから面白い。
読了日:1月25日




これは経費で落ちません!  ~経理部の森若さん~ (集英社オレンジ文庫)これは経費で落ちません!  ~経理部の森若さん~ (集英社オレンジ文庫)青木祐子
たこ焼き4800円分の領収書、売り上げ金額より160円多い金庫の現金、メール読まずに削除してというメモ。経理部の森若沙名子の周囲で起こるちょっとした出来事から見える社内の人間模様。最初、山田太陽はあんまり好きじゃない…と思ったのに彼目線のエピソード読んだらちょっと応援したくなった。ふたりが上手くいくといいな。お金の流れって人のある面を浮かび上がらせはするけどそれだけで全てが見える訳でもないところが興味深い。ずるくなるというとアレだけど仕事するうちに要領よく仕事を回すコツみたいなのは人それぞれあるだろうね。
読了日:1月26日

モネのあしあと 私の印象派鑑賞術 (幻冬舎新書)モネのあしあと 私の印象派鑑賞術 (幻冬舎新書):原田マハ
モネの生涯と作品を中心に印象派の画家たちの作品についてまとめた本。モネは世の中に認められるまでに苦しい時代もあったけど彼の才能や作品や彼自身を信じ愛してくれる人たちにたくさん支えられていたんだなあ。マハさんの文章はさらっと読めるけど軽すぎず説明も分かりやすい。モネが自然から感じ取って表現しようとしたものを日本人はモネ以上に感じ取っているかもとかルソーの作品に親しみを覚えるのは私たちが20世紀に生まれだからだとか、そう言われてみればそうかも!と思うところがいっぱいあった。
読了日:1月29日

もっと知りたいモネ―生涯と作品 (アート・ビギナーズ・コレクション)もっと知りたいモネ―生涯と作品 (アート・ビギナーズ・コレクション)安井裕雄
原田マハさんの「モネのあしあと」を読みながら参考に。こういう色彩、空気感、やっぱり好きだなあ。自分が生まれる100年くらい前に描かれた作品にいまでも触れる機会があって素敵だなあと思えることが本当に幸せなことだとあらためて思わされる。カメラや写真ができて画家という職業の人たちは危機感を持ったらしいけど、写真に写し取ることができるもの以上のなにかを表現することで画家として生きていこうとしていたのが印象派の人々なのかも。
読了日:1月29日

モチモチの木 (創作絵本6)モチモチの木 (創作絵本6)斎藤隆介
ああ、なんて素敵な文章、そして素敵な絵なんだろう。臆病な豆太が暗い夜道を走る姿、たまらないなあ。火の灯ったモチモチの木が美しくて泣けてくる。じさまの優しさや温かさ、そして強さが身にしみる。いつの時代も大人も子どももみんな心を動かされる素晴らしい作品。
読了日:1月30日

読書メーター

読書の記録2016年12月分

2016年12月の読書メーター
読んだ本の数:21冊
読んだページ数:4255ページ
ナイス数:5763ナイス

けいさつのおにーさん(3) (まんがタイムコミックス)けいさつのおにーさん(3) (まんがタイムコミックス)からけみ
今回もホンワカしつつためになる内容。伊勢志摩サミットや軽井沢でのG7交通大臣会合など今年らしいトピックも盛り込まれてるところがさすが。相変わらず穂苅くんと手塚さんや警察の皆さんの仕事熱心さが素敵♪注意されてゴネる人たちが手塚さんの笑顔の前に観念する気持ち…分かるなあ。それにしても諏訪警察署に温泉が引かれてるとは初耳だけどこんなところにも温泉が!な上諏訪周辺だからあっても全然おかしくない。穂苅くん諏訪署に配属されたらいいのに。←うちからまあまあ近いから。
読了日:12月12日

吾輩は猫である (新潮文庫)吾輩は猫である (新潮文庫)夏目漱石
吾輩こと中学校教師・苦沙弥先生宅で飼われている名前のない猫の視点から描かれる様々な人々によって巻き起こされる様々な事件のお話。難しいところも色々あったけど先生はもちろん家族や訪ねてくる人たちがそれぞれにちょっとずつ可笑しいところがあって面白い。迷亭の図々しい感じと細君と雪江さんの会話が好き。最初の方みたいな他の猫との交流がずっと描かれていくのかと思ってたから少し意外。吾輩は猫っていうよりは小さいおじさんが猫の着ぐるみに入ってるみたいな感じ^^;だからあんな最後になったのか…とかつい想像してしまうなあ。
読了日:12月16日

またまたへんないきものまたまたへんないきもの早川いくを,寺西晃
へんないきもの第2弾。わりと真面目なページと面白可笑しいページの落差が凄い^^;とくにセアカサラマンダーの夫婦の会話が面白い。あとコラムでは回虫博士の藤田先生の登場する寄生虫のが面白かった。目黒寄生虫館で見たサナダムシ思い出しちゃうなあ。そして本の中に登場するイラストのなかからいくつかをカラーで楽しめる付録つき!ユメナマコ美しいなあ。
読了日:12月17日


三谷幸喜のありふれた生活14 いくさ上手三谷幸喜のありふれた生活14 いくさ上手三谷幸喜
三谷幸喜さんのエッセイ、シリーズ14作目。今年の大河ドラマ「真田丸」の脚本を書き始める少し前のお仕事の辺りから。大河ドラマはきっと世間の評判とか色々気にされてるだろうけど三谷さんらしくて三谷さんのやりたいことを貫いて欲しいなあと思いながら毎回楽しんで見た一年間だった。あえて説明しない視聴者サービス、分かる気がする。諸事情により(?)Eテレ見るようになったり子どものおもちゃに詳しくなったり…プライベートも色々あったのね^^;次の巻では真田丸の後半辺りのことも読めるだろうから待ち遠しい。
読了日:12月18日

本屋さんで待ち合わせ本屋さんで待ち合わせ三浦しをん
しをんさんの書評集、再々読。今回は主にこの本をきっかけに読んだ本のページを読み返し。書評を読んでこの本面白そう!と思うのと実際本を読んでから読むのとではまた違った感じ方ができるのが面白いところ。この1年半でいくつか読んだ本が増えたからそういう楽しみ方をたくさん出来て良かった。あともうひとつは東海道四谷怪談の部分も読み返し。しをんさんらしい言い回しで分かりやすくしかも面白い。私は狂言を見る機会がわりと多いけどこんな風にお話の筋だったり登場人物のことを語ったり文章にすることができたらいいのになあと本当に思う。
読了日:12月18日

陰陽師 玉兎ノ巻陰陽師 玉兎ノ巻夢枕獏
安倍晴明と源博雅が登場するシリーズ15作目。晴明の家でふたりで酒を飲みながらつらつら話すうちなにやら依頼が舞い込むお約束の展開だけどそれが良い。そしてそういう展開のなかでこの不思議な現象の原因や晴明がこれをどう解決しようとしていて博雅はそこにどう関わってくるのかを分からないなりに予想したり想像するのも面白い。それにしても博雅は相変わらず無意識に事態を解決に導く働きをするところが素晴らしい。そして「道満月下に独酌す」は道満のちょっと切ない感じのお話。最近は晴明や博雅が登場しないお話も結構あるけどそれも好き。
読了日:12月20日

クリスマス・キャロル (新潮文庫)クリスマス・キャロル (新潮文庫)ディケンズ
クリスマスイブの夜。ケチで冷酷な老人スクルージのもとにかつての相棒マーレイと過去・現在・未来の幽霊が訪れ様々なクリスマスを見ることになる…というお話。20数年ぶりの再読。子どもの頃は幽霊が登場するところが恐ろしかったりあちこちに登場するその頃自分の身近では見聞きすることがないようなクリスマスのごちそうの数々にワクワクしていた気がするけど大人になってから読むとスクルージが現在のような金の亡者で人間嫌いになったきっかけやそういう人でも幽霊や神様の存在を信じるんだなあとか、色々新たに気になるところが見つかった。
読了日:12月24日

昭和元禄落語心中(1) (KCx)昭和元禄落語心中(1) (KCx)雲田はるこ
完結したので最初からおさらい・その①やっぱり八雲師匠が素敵だ〜。与太郎の「出来心」も楽しそう。小夏姐さんのひねくれたところも嫌いじゃない。
読了日:12月27日
昭和元禄落語心中(2) (KCx)昭和元禄落語心中(2) (KCx)雲田はるこ
完結したので最初からおさらいその②・与太郎の破門からの長い長い八雲師匠の昔語り、八雲助六篇へ。それにしても助六の穴を埋めてくれっていう八雲師匠の言葉。与太郎はずいぶん大変なことを頼まれたよ^^;菊比古時代の師匠の助六への複雑な思いはありつつも仲良しなのが微笑ましい。助六みたいな芸達者だけど昼間からお酒飲んだりとかちょっとろくでなしっぽいけどそれはそれで魅力なんだな。みよ吉が登場してこれから色々あるんだよね…。
読了日:12月27日
昭和元禄落語心中(3) (KCx)昭和元禄落語心中(3) (KCx)雲田はるこ
引き続き八雲と助六篇。とうとう真打昇進。鹿芝居での菊比古…美しすぎる。師匠方と上手くやり自分の存在意義のために落語を頑張りつつも助六の才能の前であれこれ思う菊比古と高座での身なりやかけるネタがどうとかで師匠に怒られてもお客にウケれば良いという助六。そこに優しい人(助六)は苦手つれない人(菊比古)が好き、なみよ吉の存在が絡んで色々ややこしいことに…。しかも助六が師匠との口論の末にあんなことに…。師匠も真剣にお説教なりなんなりしたいならお酒飲んじゃまずいと思う。だからあんなことになったんだよ…。
読了日:12月28日

昭和元禄落語心中(4) (KCx)昭和元禄落語心中(4) (KCx)雲田はるこ
師匠に破門された助六と菊比古に振られたみよ吉は子どもができ菊比古の前から姿を消し…師匠亡くなり八雲襲名を打診されるものの助六を探す旅に出る…というところ。そしてちっちゃい小夏登場。可愛い♪助六にまた落語をやらせたい菊比古の奮闘が実を結ぼうというところだけど…やっぱりここでみよ吉。この先の展開を知ってようが知ってまいが嫌な予感しかしないこの感じ…(ー ー;)
読了日:12月28日


昭和元禄落語心中(5) (KCx)昭和元禄落語心中(5) (KCx)感想雲田はるこ
完結したので最初からおさらいその⑤温泉街での菊比古・助六の二人会。助六があまりに楽しそうだからその後の展開が辛すぎる。みよ吉さえいなければと思ってしまうけど助六にとっては大事な存在だったんだし仕方ない…。遺された幼い小夏との穏やかとは程遠いやり取りと孤独な八雲の背中。で長い長い八雲と助六篇に幕、助六再び篇へ。与太郎が真打昇進で助六になり小夏は母になり…これから重要な役割を果たす樋口先生も登場して物語がどんどん動いていくなあ。八雲のところには血の繋がった家族とかがいない人が集まって家族的なものを形作ってる。
読了日:12月29日

昭和元禄落語心中(6) (KCx)昭和元禄落語心中(6) (KCx)雲田はるこ
完結したので最初からおさらいその⑥与太郎と親分、八雲と樋口先生などドキドキハラハラさせられる展開とか小夏と与太郎がちょっと夫婦らしくなりながらも相変わらずなところが微笑ましい場面も印象的だけど助六の「居残り」をそっくりにやってみせるところに八雲のなかには助六も生きているのを感じる。八雲と助六、どちらの芸も八雲が死んだらそれでおしまいって残される側には残念すぎる。与太郎と樋口先生、頑張れ。…それはそれとしてチビちゃんがとにかく可愛くてお話の本筋は結構シリアスだけど所々で癒される〜(^w^)
読了日:12月29日

昭和元禄落語心中(7) (KCx)昭和元禄落語心中(7) (KCx)雲田はるこ
完結したので最初からおさらいその⑦まず信之助が可愛くて賢すぎる。幼稚園での落語会も良かったなあ(^^)そして八雲と与太郎は二人会の舞台上で八雲を襲った出来事。頼んだよと声を掛け合った与太郎と小夏の姿にぐっとくる。…八雲の周囲の人々が回復を願う気持ちや落語の将来を心配する気持ちにもぐっとくる。そんななか助六が亡くなったあの温泉街が再び登場しそうな展開へ。
読了日:12月29日


昭和元禄落語心中(8) (KCx)昭和元禄落語心中(8) (KCx)雲田はるこ
完結したので最初からおさらいその⑧見舞いにやってきた萬月に落語は引退すると言う八雲。一方与太郎は松田さん&樋口先生とともに助六のフィルムを見にあの温泉旅館へ。八雲と助六篇で見た若い頃のふたりの姿と松田さんが語る助六とみよ吉の死の真相。小夏にはあまりにも辛いこの事実…やっぱり知らずにいる方がいいのかな…。そういえば信之助の人懐こくて憎めない感じ…八雲の「年々似てくる」でそうか助六っぽいんだと気づかされた。だから八雲も信之助のことはつい受け入れちゃうのかも^^;
読了日:12月29日

昭和元禄落語心中(9) (KCx)昭和元禄落語心中(9) (KCx)雲田はるこ
完結したので最初からおさらいその⑨師匠がご贔屓さん勢揃いの席でせっかく落語しようって気になったのに…警察の馬鹿〜!とはいえ落語やると助六やみよ吉が出てきちゃうしねえ。みよ吉の方は小夏にも見えてたみたいだけど、八雲と小夏のなかに思うところがあるからそういうものを見るんだろうね。さてそして…死神さんに連れて行かれそうな八雲を救出に向かった与太郎。次の巻でいよいよ完結。心して読もう…!
読了日:12月29日


昭和元禄落語心中(10)<完> (KCx)昭和元禄落語心中(10)<完> (KCx)雲田はるこ
八雲と助六の物語、完結。それにしても寄席はものの見事に焼けちゃったなあ…。そして縁側で八雲と小夏と信之助がいい雰囲気だなあと思ってたら突然…あんなことに…。びっくりしすぎてなかなか話についていけなかったけど、もっと与太郎や小夏や信之助の側にいて皮肉を言いながらも見守ってて欲しかったなあという気持ちはありつつも、こうして次の世代そのまた次の世代って受け継がれて色んな人が関わり合っていくものなのかもしれない。落語が盛衰を繰り返しながら受け継がれていく長い長い物語に浸ることができて良かった。
読了日:12月29日

ヲタクに恋は難しい (3)ヲタクに恋は難しい (3)ふじた
ヲタクな人々による恋のお話。ヲタク同士なのにそっちの言葉使っちゃダメとか無理でしょ^^;あと本屋さんで思いがけず色々買っちゃって早く帰って読みたいのとかはすごくわかるなあ。私の場合とくに漫画とかで起こることが多いかも。相変わらずな4人も良いけど…いま気になってるのは宏嵩の弟の尚くんでしょう…まだ気づいてないみたいだけど…いつ気づくのかな?^^;
読了日:12月29日


ガイコツ書店員 本田さん 2 (ジーンピクシブシリーズ)ガイコツ書店員 本田さん 2 (ジーンピクシブシリーズ)本田
現役書店員さんによるエッセイ漫画第2弾。ケンドウさんと魔術師係長がものすごく気になる。あと取次さんも気になる。あとペストマスク係長も好きかも。この方のエッセイ漫画は仕事山積みで大変だ〜!こんなお客さん来て大変だ〜!というところはいっぱい描かれてるけどそこに嫌な感じの誰かの悪口とかは含まれないので面白く気持ちよく読めるところが良い。あと飲み会のところで出てきたゴッドさんの仕事への姿勢素晴らしすぎる。全く別の業種である自分の仕事に置き換えてみても最初から絶対無理〜とかではなくそのクオリティ目指したいなあ。
読了日:12月30日

羊と鋼の森羊と鋼の森宮下奈都
高校2年生の秋ピアノの調律に魅せられた主人公が調律師として成長していくお話。題名だけだとピアノが関係するお話だとはパッと分からないけど読んでみるとなるほどなあと思う。調律師という職業の方がいることはなんとなく知っていたけどピアノの調律をどうやってやるかも知らなかったし音程が狂ってるのを直すんだろうくらいにしか認識していなかったのですごく奥が深いんだなあとびっくりさせられた。なぜか、空気の澄んだ秋の森のなかにいるような不思議な感覚でずっと読んでいた気がする。
読了日:12月30日

すしそばてんぷらすしそばてんぷら藤野千夜
お天気お姉さんの寿々が江戸時代から続く場所を訪れたり美味しいものを食べたり一緒に暮らすおばあちゃんとあちこち出かけたりするお話。恋愛に発展しそうなのかなあという要素はありつつも、どちらかというと、寿々が周りの人たちと楽しい時間を過ごすような部分が仕事にも繋がっていく…という部分の方がたくさん書かれている気がした。新しい物好きなおばあちゃんはどんどん新しいことも覚えちゃうし作るごはんやおやつがみんな美味しそうだし…素敵すぎる。
読了日:12月31日

読書メーター

読書の記録2016年11月分

2016年11月の読書メーター
読んだ本の数:14冊
読んだページ数:2921ページ
ナイス数:4745ナイス

11月は調べ物のために図書館に行ってちょっと難しい本も読みつつ、後半は漫画もだいぶ読んだ。ジャンル的には結構幅広かった。三島忌に合わせてずっと読まずに置いてあった三島作品をようやく読んだ。

11月のベスト3①恋するハンバーグ②アンソロジーおやつ③へんないきもの
          次点:光るキノコと夜の森

無垢の領域無垢の領域桜木紫乃
道東の町を舞台に、書道家の秋津とその妻で養護教諭の怜子、民営化を目指す市立図書館の館長である林原とその妹の純香が出会ったことから始まる物語。純香の純粋すぎるところや類稀なる才能に対し、凄いねえとか好きだなあとか思いつつも嫉妬や疎ましさをも合わせて感じる周りの人々の感情。そしてあまりにもあっけなく訪れる死。堪らないなあ。読んでて明るい気持ちになる部分はあまりなくてむしろどんよりするのに読むのをやめられない。終盤、授賞式での秋津と林原の会話。秋津…なんということを。
読了日:11月5日

虚竹の笛 尺八私考虚竹の笛 尺八私考水上勉
中国と日本それぞれを繋ぐ尺八を巡る様々な人々が登場する物語。冒頭100ページほどは著者の方が日本へ尺八をもたらした人物のことを各地訪れて調べたりしたルポが主なので難しい部分が多くて読むのがちょっと大変だったけど、その後の四郎太(竹細工の職人で尺八も造る)が主人公の物語部分は虚竹(絶崖禅師)や一休、その周りの人物が生き生きと描かれて面白かった。虚竹という人の正体にはあまりはっきりしないところもあるみたいだけどそういうところも含めて歴史小説は色々な想像を掻き立てられて面白いのかも。
読了日:11月6日

へんないきものへんないきもの早川いくを
色々な生き物の生態など面白いエピソードをたくさん紹介する本。それぞれの生き物についての不思議なことが面白いというのもあるけど…とにかく文章や挿絵が可笑しくて笑ってしまう。とくにラッコの章とアゴヒゲアザラシ狂騒曲が好き。あと装甲巻き貝。貝殻はもちろん身の部分も硫化鉄製とはびっくり。この本が出たときはまだ名前がなかったらしいけど今はウロコフネタマガイ(スケーリーフット)という名前がついてるらしい。
読了日:11月9日


かもめ (白水Uブックス―ベスト・オブ・チェーホフ)かもめ (白水Uブックス―ベスト・オブ・チェーホフ)アントンチェーホフ
ロシアの片田舎にあるソーリン家所有地を舞台に人々の思惑が交錯していくお話。ニーナはトリゴーリンに出会ったことで大きく人生が変わって大変な道を歩んでいることがやるせなく思えるし、その出来事がかつて彼女と恋仲だったトレープレフにも大きな影響を及ぼしてのあの結末だった訳で、暗く鬱々としたものを感じるけど、案外さらっと読んでしまった。今度お芝居を観に行くので、本を読んでの感覚とどう変わるのか楽しみ。
読了日:11月10日



アンソロジー おやつアンソロジー おやつ
様々な著者の方たちによる「おやつ」や甘いものに関わるエッセイのアンソロジー。登場するお菓子とそれにまつわるエピソードが興味深いのと同時に、それぞれの著者の方のバックグラウンドや文章に現れる個性に触れられるのが楽しい。文章が好きだなあと思ったのは古川緑波さんと久保田万太郎さんと獅子文六さん。戦争の時代のエピソードが描かれた久住昌之さんと武田百合子さんの文章はやるせなく切ない。可笑しくてたまらなかったのは五木寛之さんの「メロン・パン筆福事件」。酒井順子さんの袋菓子に関する考察は興味深い。すごく分かる^^;
読了日:11月13日

恋するハンバーグ 佃 はじめ食堂恋するハンバーグ 佃 はじめ食堂山口恵以子
東京の下町にオープンした洋食屋さん「佃はじめ食堂」が舞台のお話。昭和40年代の、まだ戦争の記憶を残しつつも時代が大きく変わっていくところが描かれていて楽しく読むことができた。そのなかに料理に関わる人々の喜びや苦しみが伝わってくるところもいい。それにしても美味しそうなものがいっぱい出てくるし近くの商店街のおっちゃんたちが飲みにくるみたいな雰囲気も楽しくっていい。
読了日:11月14日


まるごと尺八の本まるごと尺八の本葛山幻海
尺八を始めたい、もしくは手に入れたいとか管理の仕方について知りたい、もしくは歴史や流派について知りたい、などなど様々な尺八についての事柄をまとめた本。普段吹いている尺八がどんな風に作られ、また尺八の長い長い歴史の末端の末端に自分が位置しているんだなあということをほんの少しだけ意識した。色々な流派の譜面が紹介されていて自分の勉強している流派と共通する部分の多い流派もあるけどものすごく違う流派もあってびっくりさせられる。箏や三絃の調弦と尺八譜との対応表は最近勉強している内容に役立ちそうでよかった。
読了日:11月18日

光るキノコと夜の森光るキノコと夜の森
日本各地の夜の森で撮影された発光キノコの写真を集めた本。キノコが緑色に光る様子が幻想的。そのキノコひとつひとつがとても小さいことにびっくりさせられる。たまに木肌が白っぽく見える木を見ることがあるけどもしかしたらあれもそうだったのかな。それにしても日本で見られる発光キノコはどんな種類も似通ったような色だというのは不思議だなあ。キノコ以外にも日本にはホタルイカとかホタルとか発光する動植物が結構多くホタルイカなんかは海外の研究者が見にやって来るほど珍しいものだということも初めて知って興味深かった。
読了日:11月26日

小さな骨の動物園 (INAX booklet)小さな骨の動物園 (INAX booklet)盛口満,西澤真樹子,相川稔,安田守,安部みき子,瀬戸山玄
様々な動物の骨を集めた本。こうして色々な動物の骨を目にすると驚くほど緻密で複雑なつくりになっっていることに驚かされる。オリックスの中篩骨(鼻の奥にありこのなかを嗅覚神経が通る)のレース状になっているのとか「鳥が飛べるのは、翼があるからだけではない」のページに紹介された鳥の骨が軽くて丈夫だったり翼の動力となる胸筋を支える胸骨の部分がぐっと張り出しているところが特に興味深かった。読み物は「なにわホネホネ団」の活動内容のとドイツで標本製作技師をしている相川稔さんの「僕と骨と博物館と」が特に面白かった。
読了日:11月26日

突然ですが、今夜攫いにいきます (フラワーコミックスアルファ)突然ですが、今夜攫いにいきます (フラワーコミックスアルファ)宮園いづみ
「突然ですが、明日結婚します」の番外編2つを含む恋愛と結婚がキーワードの短編集。「私たちの憂鬱でウソな時間」は既読だったけど「〜結婚します」と名前似てるのは言われるまで気づかなかったなあ。「素肌の温度」は現実にはありえなさそうだけどフィクションだからそれも良しということで。
読了日:11月27日



恋と呼ぶには気持ち悪い(2)恋と呼ぶには気持ち悪い(2)もぐす
一花、無意識のうちに亮にかなり傾いてる^^;けど同級生の多丸が亮のライバルになりそうな感じ?けど亮は高校生男子が立ち向かうには手強そうだなあ。この先どうなるんだろう。高校時代の亮と益田がさりげなく相手をフォローしてる感じ、いいなあ。
読了日:11月27日




突然ですが、明日結婚します 6 (フラワーコミックスアルファ)突然ですが、明日結婚します 6 (フラワーコミックスアルファ)宮園いづみ
あすかのファミリーが登場してお姉ちゃん大好きな弟・奏もこれから色々絡んできそうなところや神谷がさらに2人に接近してきそうな感じが気になるし、それに2人の仕事にまた変化がありそうで…またまた先の展開が気になるところ。それにしても…神谷さんはあすかを好きなのは本心なんだろうけどなかなか振り向かない人を振り向かせたいっていうことで一生懸命になってる部分も結構あるんじゃないのという気もしてる。
読了日:11月27日



クローバー trefle 7 (マーガレットコミックス)クローバー trefle 7 (マーガレットコミックス)稚野鳥子
細谷さんと破局した妃女子。なのに一緒のプロジェクトで仕事することになってしまうという。それにしても地獄に堕ちろってすごいインパクト^^;お互いものすごく嫌いあったわけじゃないのにもう本当に元には戻れないのかな…まあ難しいのかなやっぱり。上の妹・花音の結婚話、相手が相手だけにすんなり行かないんじゃ…とふと思ったけどやっぱりこの先なんかあるらしい。気になるなあ。もちろん妃女子の元彼に片想い状態も気になるけども。
読了日:11月27日


仮面の告白 (新潮文庫)仮面の告白 (新潮文庫)三島由紀夫
女性ではなく男性に欲望を感じる青年が幼少期からの自分を振り返る…という内容。自叙伝的な描かれ方だから余計にドキドキしてしまう。ものすごく耽美的なところはあるけど思春期の頃に異性より同性が好きなんじゃないか私、という時期があった経験を何人かからきいたことがあるし、またものすごく自意識過剰になるというのも分かる気がするので、そういう意味ではその年頃らしいテーマで書かれた作品と言えなくもないかも。言葉が難しいのやら色々でなかなか読み進められなかったけど、園子さんが出てきてからがわりと読みやすかったかも。
読了日:11月29日

読書メーター

読書の記録2016年10月分

2016年10月の読書メーター
読んだ本の数:19冊
読んだページ数:3695ページ
ナイス数:4966ナイス

10月は調べ物に使う本を数冊読みつつ映画観る前の予習の読書やしばらく積読になってた本を読んだりもできて、また、人からお借りした漫画でいつも自分では買わないようなものも読めて良かった。

10月のベスト3
①悲しみのイレーヌ②インフェルノ③美しさと価値がわかる見て楽しい宝石の本
次点:和の彩りにみる色の名の物語


実用和声学―旋律に美しい和音をつけるために実用和声学―旋律に美しい和音をつけるために中田喜直
和声楽というよりは旋律と和音の関係について書かれた和音楽の本。いまちょっとだけ音楽理論の勉強をしているので参考になりそうかなあと軽い気持ちで借りてきたけどパラパラっとひととおり見た結果ちょっと思ったのとは違うといことが分かった^^;でも、ある旋律にたいする美しく弾きやすい和音の付け方とかは作曲や編曲をしない人間でも音楽を聴いたり楽器を演奏したり楽譜を読む機会があるならそういう意味でも実用的と言えるかも。実際にピアノとかで音を出せる時間や色々な余裕があるときにまた借りてこよう。
読了日:10月2日

和の彩りにみる色の名の物語和の彩りにみる色の名の物語木村孝
日本の色の名前を和の装いとともに紹介する本。写真が綺麗で文章も読みやすいけど、文章に登場する色が全てサンプルで紹介されているわけではないので他の本も参考にしながら読みたいかな。若い頃に父親から染色を学び海外生活とそこで服飾について学んだ著者。なんと2020年の東京オリンピックのときには100歳になるとか!これからもますますお元気で日本の文化を広く伝えていっていただきたいです。
読了日:10月4日


京の色百科京の色百科
色と色が印象的な京都の文化を中心とした写真で日本らしい色彩を紹介した本。写真が綺麗だし色票の色もそれぞれみんな綺麗で良い。色そのものはもちろんその名前に花や草木や動物や人の名前などに由来するものもたくさんあり面白い。合間に様々な色に関するコラムなどがはさまれているので読み物も充実していた。
読了日:10月7日


悲しみのイレーヌ (文春文庫 ル 6-3)悲しみのイレーヌ (文春文庫 ル 6-3)
女性二人が殺害された凄惨な事件の捜査に当たることになったパリ警察のヴェルーヴェン警部はその事件とよく似た過去の事件が「あるもの」とよく似ていることに気づく…というお話。殺人事件の現場がどれも気持ち悪いのでそういうのが苦手な人には絶対オススメできない。タイトルになってるイレーヌに何か起こると分かっていてもこれはひどい。ひどすぎる。後味が悪いし気持ち悪くて頭が変になりそう。でも凄い作品で引き込まれる。こんな事件のあとでも警察官をしているヴェルーヴェン警部のことが気になり「その女アレックス」を読み返したくなる。
読了日:10月11日

そこをなんとか 12 (花とゆめコミックス)そこをなんとか 12 (花とゆめコミックス)麻生みこと
らっこのピンチに赤星くんが頑張った!そしていつもの不憫キャラで終わるのかと思いきや…最後によく言った!ずっと東海林先生がオイシイところを持ってく展開が続いてたからちょっと意外な流れになってきた。でも続き読めるの1年後だなんて先すぎる。待ち遠しい。
読了日:10月11日




けんえん。 1 (アヴァルスコミックス)けんえん。 1 (アヴァルスコミックス)風越洞×壱村仁
静岡のお猿さんの妖怪・マシラと信州のお寺に住む霊犬・疾風(ハヤテ)のお話。ハヤテがツンデレで面白いなあ。それにしても…血を繋いでいかなければという切実さはわかるけど、でもやっぱり年頃の娘を差し出せって言われてもそれも困るよね。
読了日:10月13日




けんえん。 2 (アヴァルスコミックス)けんえん。 2 (アヴァルスコミックス)風越洞×壱村仁
けん(霊犬ハヤテ)えん(猿の妖怪マシラ)のお話、その②。竜宮城が出てきたり、見付神社の神様が出てきたりする展開。そして見付村の人々との間にはなにか複雑な結びつきがありそうでこの先が気になるところ。ところで…猿の妖怪と人間が子どもを作り続けると何代か先にはお猿さんの血は限りなく薄くなって人間と大して変わらなくなって普通に人間界に紛れて生活してても見分けがつかなそうだなあ。
読了日:10月14日


灰色のピーターパン―池袋ウエストゲートパーク〈6〉 (文春文庫)灰色のピーターパン―池袋ウエストゲートパーク〈6〉 (文春文庫)石田衣良
IWGPシリーズ6作目。どのお話も、マコトがトラブルを収める方法を思いついてからのところがワクワクする。あとオイシイところで登場するタカシもやっぱり良い。いちばん好きなのは「野獣とリユニオン」かな。ツカサが自分の夢を奪った相手にかける言葉にぐっとくる。だけどこういう風に言うのってなかなか誰にでもできることじゃないね…。
読了日:10月15日


小説 星守る犬小説 星守る犬原田マハ
林の中に停められた車の中から見つかった白骨化した男性と犬のお話。やっぱりマハさんの書くお話には毎回泣かされる。身元の分からない1人と1匹のことをニュースで知り仕事でも関わることになった奥津のエピソードにもぐっとくる。結果的に道連れのような形で死んだ犬に不憫を感じる人もいれば、それが彼らにとっての幸せだったのなら良いじゃないかという人もいる。感じ方が人それぞれに違うように幸せの形も違うのかもしれない。
読了日:10月16日


キッチン・ブルーキッチン・ブルー遠藤彩見
食に関する悩みや問題を抱える人々が主人公の短編6つ。「さじかげん」の主人公の旦那さんの言動、悪気がないだけに余計腹が立つのかも(とくに誕生日)。食べることって物心ついたときから関わることだから違う価値観の人と出会ってびっくりしたり反発したりすることがあって当然でそこからお互いの違いを理解しあったりする必要があるんだと思う。そう考えると結構深いなあ。
読了日:10月18日


3時のアッコちゃん3時のアッコちゃん柚木麻子
ランチのアッコちゃんの続編。第1話と第2話はそれぞれの主人公がアッコさんに気持ちよく振り回されることによって目の前の問題の解決策が見えてくる感じ。それはそうと第2話に出てくる会社(とその会長)のモデル、バレバレ^^;第3話と第4話の舞台は関西。アッコさんはあんまり出てなくてエッセンスとして感じる感じ?第4話は梅田駅の地下が舞台。初めて行ったときは迷子になりすぎて困った^^;今年2度目に行ったときは案外大丈夫だったな。確かに就活であんな目にあったら自分の就活これで良いのって考え直すかも^^;
読了日:10月19日

美しさと価値がわかる 見て楽しい宝石の本美しさと価値がわかる 見て楽しい宝石の本
宝石の知識を写真とともに紹介する本。図書館でいくつか宝石の本を借りて読んで手元に置く本としてはどういう本が良いか…という方向性を見つけたなかで本屋さんで手にとったこの本はかなりその希望に沿ったものだった。まずとにかく紹介されている宝石やジュエリーの写真がみんな美しいからタイトル通り見て楽しい本。合間のトピックでも宝石やジュエリーに関する様々な知識が紹介されているのも良い。
読了日:10月19日


インフェルノ(上) (角川文庫)インフェルノ(上) (角川文庫)ダン・ブラウン
ラングドン教授シリーズ第4弾。イタリアを訪れた記憶がないのにフィレンツェの病院で目が覚めたラングドン。そして命を狙う人々から逃げつつ、夢の中に現れる女性を助けるべく、フィレンツェの街を駆け巡ることに…。今までもラングドンが目覚める場面から始まることは多かったけど記憶がないのは初めてかも^^;そのせいでどんな事件が起こっているのか漠然としているし今回のヒロイン・シエナ医師にもまだ秘密がありそうだし、続きが気になって仕方ない…!
読了日:10月24日

インフェルノ(中) (角川文庫)インフェルノ(中) (角川文庫)ダン・ブラウン
追っ手から身を隠しながらデスマスクに書かれた文章の解読を進めるラングドンとシエナ。そこに新たに加わった人物の正体がびっくりではあるけど消去法から行って予想通りという気もする^^;ラングドンが関わった人々(とくにシンスキー)の視点でここまでの経緯が語られることで失われた記憶の部分が分かってきたけど彼自身の記憶が戻らないと何が起こったのか分からない部分もあるみたいだから下巻での展開を読むのが楽しみ。
読了日:10月27日


インフェルノ(下) (角川文庫)インフェルノ(下) (角川文庫)ダン・ブラウン
舞台はゾブリストが「破壊的な何か」を仕掛けた土地へ。上巻を読んでたときに何か秘密がありそうと思ってた人がいたのにもっと怪しさ全開な人の登場ですっかり騙された^^;ラングドンがそこへたどりつけるのか危機は救えるのか…そして何が仕掛けられたのかという物語としての着地点がすごく気になって夢中で読んだ。人口増加による危機は確かに深刻だけどそれだけに否認という病で逃げたいのが人の心というものなのかも。
読了日:10月28日


ドイツの古城とライン川を行こう―ダヤンのスケッチ紀行ドイツの古城とライン川を行こう―ダヤンのスケッチ紀行池田あきこ
ダヤンシリーズの作家池田あき子さんによるドイツ紀行。イラストも写真もたくさんで楽しい。以前読んだ世界のお城や世界遺産の本、東山魁夷さんの作品の舞台を紹介した本なども一緒に見ながら読んだ。それにしても、ドイツってホテルのフロントとか観光案内所とかフェリーとかみんな終わる時間早いんだなあ。…というか日本が便利すぎるのか^^;
読了日:10月29日



Daily russet 2016-2017 AUTUMN/WINTER SPECIAL BOOK (e-MOOK 宝島社ブランドムック)Daily russet 2016-2017 AUTUMN/WINTER SPECIAL BOOK (e-MOOK 宝島社ブランドムック)
デイリーラシットのブランドムック本。ラシットも好きだけどデイリーの方も好きだから見るの楽しい。ああまた何か欲しくなってしまう^^;付録はバッグとポーチ。バッグはポケットがないのが微妙だけど大きすぎず小さすぎず良さそうなサイズだから使えそう。
読了日:10月30日



どこかでベートーヴェン (『このミス』大賞シリーズ)どこかでベートーヴェン (『このミス』大賞シリーズ)中山七里
ショパンコンクールのニュースでかつての級友・岬洋介の名前を聞いた主人公・鷹村亮が、高校時代に起こった殺人事件と自らにかけられた疑いを晴らすべく犯人探しをする岬との日々を思い起こす…というお話。どこか浮世離れしたような飄々としたところは17歳の頃も同じ。だけど父親との確執や同級生たちとの溝や夢を諦めざるをえないような事態などずいぶん苦しい展開で辛いなあ。そして…エピローグの最後の一文でおお!となった。次回作のタイトルにもベートーヴェンが入ってるということはこの続きになるんだろうなあ。楽しみ!
読了日:10月30日

きのう何食べた?(12) (モーニング KC)きのう何食べた?(12) (モーニング KC)よしながふみ
今回も美味しそうなものがいっぱい!りんごのマフィンとさつまいもご飯、良いなあ♪ケンちゃんの勤め先の美容院の店長の離婚カウントダウン問題とシロさんの勤め先の法律事務所の新しい事務員・山田さんのうっかりさんのようでいて仕事ができて洞察力も凄いところがこの先気になるところ。
読了日:10月30日

読書メーター

読書の記録2016年9月分

2016年9月の読書メーター
読んだ本の数:15冊
読んだページ数:3492ページ
ナイス数:4713ナイス

9月は月の3分の2を「罪と罰」関係に費やした。読了後、久しぶりの本屋さん&図書館にウハウハして手に取った本に取り掛かってなかなか充実してた。
9月のベスト3:①罪と罰&罪と罰を読まない/②図説モーツァルト/③銀盤騎士⑨巻



ワンパンマン 11 (ジャンプコミックス)ワンパンマン 11 (ジャンプコミックス)村田雄介
結構久しぶりだったから内容かなり忘れてて思い出しながら読んでるうちに気がついたら読み終わってた^^;街で怪人がいっぱい現れてるのとサイタマの出場してる格闘技大会、同時進行なのね。どっちも続きが気になる。番外編の「戦隊」も面白かった。ゲームしながらサイタマにちょっと怒ってるキングの気持ち…なんか分かる^^;
読了日:9月1日




罪と罰〈上〉 (新潮文庫)罪と罰〈上〉 (新潮文庫)ドストエフスキー
その財産を世の中に役立てるためという名目のため高利貸しの老婆を殺す…貧乏な大学生ラスコーリニコフの計画は予期しなかった第二の殺人によって思いもよらぬ方向へ。臨場感や緊張感のある場面、乱高下する主人公の精神状態、様々な登場人物が次々と揃い、舞台は整った…とは思われるもののこの先の展開が全然想像つかない。主人公以外にも理屈っぽく話の長い人が多くてなんだか面倒くさくもあるけど下巻も頑張って読むか〜。
読了日:9月12日

罪と罰〈下〉 (新潮文庫)罪と罰〈下〉 (新潮文庫)ドストエフスキー
自らの理論のもとに高利貸しの老婆を手にかけたラスコーリニコフはポリフィーリィやスヴィドリガイロフとの対決や娼婦ソーニャとの出会いを経て自らの身を司法の手に委ねるにいたる…というお話。出口の見える気配がなく鬱々としつつも、そこを経て最後には少しの希望が見えた気がした。でもきっとドゥーニャやラズミーヒンを含めて決して平坦ではない道のりが待っているんだろうなあ。ドストエフスキー本人や交流のあった人々の人生や思考が登場人物たちの姿を借りてひとつな大きな物語に練り上げられて昇華したという感じ。
読了日:9月19日

『罪と罰』を読まない『罪と罰』を読まない岸本佐知子,三浦しをん,吉田篤弘,吉田浩美
ドストエフスキーの「罪と罰」を読んだことがない4人が集まり作品の内容をああでもないこうでもないと推理する未読座談会と実際に読んでみての読後座談会。非常に分かりやすい(けどネタバレ)登場人物紹介&あらすじつき。4人の仲の良さやゆるい雰囲気が会話から伝わってくる。未読な部分は4人の推理を読んでも全然お話の展開が見えてこない。「罪と罰」を読み終わって読後の部分を読むと、ああ〜分かる!とかうなずいたり笑える部分やものすごく詳細に読み込んでいるところにさすがだなあと思わされたりした。
読了日:9月20日

ダヤンのお祭りの本ダヤンのお祭りの本池田あきこ
ねぶた祭、三社祭、御柱祭。3つのお祭り体験記。それぞれのお祭りの魅力、そこに関わる人々の魅力が伝わってきた。風神雷神の立ちねぷた、絵だけでも迫力が伝わってくる。地元民ながら御柱祭にはあまり積極的に関わってはいないけど「奥山の大木 里に下(くだ)りて 神となる」という言葉は好き。
読了日:9月21日



ガイコツ書店員 本田さん (1) (ジーンピクシブシリーズ)ガイコツ書店員 本田さん (1) (ジーンピクシブシリーズ)本田
現役書店員さんによるエッセイ漫画。出てくる漫画が伏字になってても分かったりする作品が出てくるとおお!となる。そして「もうダンボールのまま店に出そうか…」には超忙しくて仕事が山積みのときの自分にも通じるものがあったかも。あと、接客研修の場面は会社の偉い人に怒られたらしいけど…そりゃそうだろう^^;
読了日:9月24日



図説 モーツァルト ― その生涯とミステリー (ふくろうの本)図説 モーツァルト ― その生涯とミステリー (ふくろうの本)後藤真理子
天才音楽家モーツァルトの作品、ゆかりのある場所や人を紹介しつつその生涯について囁かれる様々な噂などに触れる本。年齢順にその頃のモーツァルトがどこで何をしていて作品はどんなものがあるのか、数ページごとにテーマが区切られているうえに文章が読みやすく写真など目で楽しめるものもたくさんあって良い。モーツァルトの研究は楽譜の紙の作られた年代で作品の書かれた年代を特定することまで行われているというのが興味深い。
読了日:9月25日

初恋の世界 1 (フラワーコミックスアルファ)初恋の世界 1 (フラワーコミックスアルファ)西炯子
40歳独身、売上の伸び悩む故郷の支店に転勤になったカフェの店長・薫。いくら東京から遠く離れてるからって、こんな別物の店になっちゃうものなのか?というあり得なさ。偉そうなバイト君・小鳥遊との関係や再会した同級生たちの恋愛模様だったり…これから色々起こりそうではあるけど展開が読めない部分も多くて続きが楽しみ。それはそうと、急な転勤にも困らないほどの断捨離、私もちょっとやってみたい^^;
読了日:9月26日



宝石とジュエリー事典―105の美しい宝石の特性・意味・パワーが詳しくわかる!宝石とジュエリー事典―105の美しい宝石の特性・意味・パワーが詳しくわかる!斎藤貴子
宝石とジュエリーについての様々な事柄についてまとめられた本。宝石はもちろんだけどジュエリーに関する用語が図を使ったりして詳しく説明されているのもためになったし、宝石の頭文字を使った文字遊び「ABCジェム」も興味深い。私は7月生まれで誕生石がルビーなんだけど頭文字のRは私の名前の頭文字とも一緒だから偶然とはいえちょっとドキッとした。ここに紹介されてたRのつく宝石は他にもルベライト、ロードライトガーネット、ロードクロサイト、ローズクオーツ、ロードナイトなど赤やピンクのキレイなものがいっぱいでワクワクする。
読了日:9月27日

ももこのおもしろ宝石手帖 (幻冬舎文庫)ももこのおもしろ宝石手帖 (幻冬舎文庫)さくらももこ
さくらももこさんによる宝石についての対談形式エッセイ。宝石のことを調べようと思っていて見つけた本。ここに書かれている内容が専門的な知識としてどのレベルなのかとかは分からないけどあまり詳しくない私のような者には、へえ〜!と思うこともたくさんあったし、この本よりももっとたくさんの宝石を写真で見たりできる本も読みたいなあという気になる。
読了日:9月27日




国際版 色の手帖―Color Guide International国際版 色の手帖―Color Guide International
240の色票を7ヶ国語(英・日・仏・伊・西・独・中)の色名とともに紹介する本。植物や鉱石などと関連づけて、この色は◯◯の色というような説明も色々されていたので、それぞれの色への興味や理解につながる部分があって良かった。この本は図書館で借りたけどもっとコンパクトで手頃な値段のものがあったら手元に置きたいなあ。
読了日:9月28日


年下のセンセイ年下のセンセイ中村航
予備校で働く28歳のみのりとみのりが通う生け花教室で助手をしている20歳の透が花を通して惹かれ合っていくというお話。ちょっと切なくもどかしく全体的には静かな雰囲気とフワッとした印象でサラッと読める恋愛小説だったかな。中村航さんの作品初読みだったけど普段は不思議な擬音語とか出てくるような作品を色々書いてるらしい。そうなると私は他のはあまりハマらないかもなあとは思うけど、機会があったらあと一作くらい読んでみるかなあ。
読了日:9月29日


銀盤騎士(8) (KC KISS)銀盤騎士(8) (KC KISS)小川彌生
最新刊読む前におさらい。心がちゃんとカッコつけられることを千登勢が力説するところからのくだり、やっぱり好きすぎる^^;あと、大牙とまりあを目撃した田中先生と王禅寺先生のやりとりも面白い。さー、全日本選手権の結果や色んなことが気になるので早速9巻へ。
読了日:9月30日





銀盤騎士(9) (KC KISS)銀盤騎士(9) (KC KISS)小川彌生
この巻のメインはオリンピック代表を決める日本選手権。心が千登勢の病気のことを知ったことや本田先生の言葉をきっかけにメンタル的に成長した感じ。あと全日本選手権らしい特別な緊張感や盛り上がりが感じられてすごく好きだなあ。とくに麗人(らいと)と田村先生、麗人と風太のそれぞれの関係になんだかぐっときた。あと森山さんの素顔がびっくり^^;さーて…澤田さんの恋の顛末なんかもありつついよいよオリンピックに向かう感じかな。続き読むのが待ち遠しい。
読了日:9月30日


色彩デザイン学色彩デザイン学三井直樹,三井秀樹
色彩とデザインについての本。そういう専門的な勉強をする人が参考にするような感じの本なのかな。私はそういうのは分からないので参考資料としてたくさん紹介されている実際の広告を見るのが楽しかった。あと、ポスターなど紙に印刷したものとネット上の広告などデジタルなもので違う部分が出てくるというところやデザインや配色や色調を表現する言葉は興味深い。


読書メーター

読書の記録2016年8月分

2016年8月の読書メーター
読んだ本の数:10冊
読んだページ数:2685ページ
ナイス数:3626ナイス

8月は、もっとじゃんじゃん読めるはずだったけど冊数的にはあんまり。
でも長編小説が3つ読めたのと積読が少し減らせたのは良かった。
8月のベスト3①ジブリの仲間たち②ABC殺人事件③重力ピエロ



ABC殺人事件 (ハヤカワ文庫―クリスティー文庫)ABC殺人事件 (ハヤカワ文庫―クリスティー文庫)アガサ・クリスティー
ポアロあての挑戦状に書かれた通りアルファベット順に起こる殺人事件の謎に挑むお話。連続だけどどれかひとつがコアになる事件なんじゃないか…とは薄々思っていたけど真犯人の動機そしてやり口がほんとに酷くてとなる^^;所々に挟み込まれた「ヘイスティングズ大尉の記述ではない」によってミスリードされたかと思うと引き戻されたりしながらラストまでぐいぐい読まされる感じがやっぱり凄いし気持ち良かった!
読了日:8月8日



御不浄バトル (集英社文庫)御不浄バトル (集英社文庫)羽田圭介
トイレで寛ぐのが唯一の楽しみという悪徳ブラック企業に勤める主人公があるできごとをきっかけに退職を考え始める…というお話。とにかくやたらとトイレで色々したがる主人公^^;いくら清潔であまり人が来ないからといってもそこで食事するとか…私には絶対ありえない、とか、今の若い世代って気配りができるんだかできないんだか訳分かりませんなあ(実体験含む)、というようなことを考えつつ…、本人はあまり気づいていないところで主人公の中に変化が起こっておかしな方向に向かってるところなんかはいかにも純文学っぽいとも感じた。
読了日:8月11日


岡本太郎にであう旅:岡本太郎のパブリックアート (Shogakukan Creative Visual Book)岡本太郎にであう旅:岡本太郎のパブリックアート (Shogakukan Creative Visual Book)大杉浩司
岡本太郎さんの作品を出会える場所とともに紹介する本。公園や駅や学校などの公共の場所やそれに準ずるような場所にある絵画や彫刻、オブジェなど。そういうものを目にする機会はたくさんあるけど、それについて「パブリックアート」という名前や考え方があるということは意識したことがなかったかも。このなかでは神奈川の高校にある「午後の日」とか学校や保育園などにある作品のことが気になった。毎日そこに通っている時には無意識に目にしていても、いつかそれを思い出す時、なにか特別な気持ちが生まれそう。
読了日:8月13日


サムライせんせい三 (クロフネコミックス)サムライせんせい三 (クロフネコミックス)黒江S介
この巻は途中から幕末編へ。お侍さんが平成の世にいるから面白いのに!と思わないでもないけど、武市や龍馬やあと岡田以蔵なんかも出てきてワチャワチャしてる感じもいい。3巻の終わりに出てきた3人の謎の男の正体とか今後の展開に幕末編が色々関わってくるのかな?武市も龍馬も、あと今回正体が明らかになった謎の男③の人もそれぞれ劇的な死を迎えてその後の世の中を見てない人ということは…残る②の人もそういう感じの人なのかなあ。誰なのか凄く気になる!
読了日:8月14日


唐招提寺全障壁画 (新潮文庫―東山魁夷小画集)唐招提寺全障壁画 (新潮文庫―東山魁夷小画集)東山魁夷
東山魁夷さんが手がけた唐招提寺の障壁画を全て収録する文庫版画集。小さいのに綺麗な写真、スケッチや実際に障壁画の使われている部屋の様子が分かる写真、スケッチ画、制作の過程が分かる魁夷さんによる文章など、盛りだくさんの内容。でもやっぱりこの目で見たいなあ。6月5・6・7日しか一般公開してないなんて。いつか見る機会があると良いなあ。
読了日:8月15日



ジブリの仲間たち (新潮新書)ジブリの仲間たち (新潮新書)鈴木敏夫
ジブリの鈴木敏夫さんによる、これまで関わってきた映画の宣伝と広告についての本。経済とか企業を扱った堅いめの本と同じくらいの中味はあると思うんだけど印象深いジブリ作品が世に出る舞台裏で宣伝が進められていく様子が語られるのでワクワクしながら興味深く読めた。あれだけヒット作が続いても次の映画を作るためにこの映画の宣伝を一生懸命やるという部分を見失わず貫いてこられたところや前に当たった方法に固執しないでその時々に一番ふさわしいことを考えてこられたところ、言うのは簡単だけど案外難しいことだからそこが凄いと思う。
読了日:8月19日


重力ピエロ (新潮文庫)重力ピエロ (新潮文庫)伊坂幸太郎
伊坂さん作品順読み4作目。兄の泉水と弟の春、そして優しい父と美しい母。そんな家族に起こった出来事。大人になった兄弟の前で起こる連続放火と奇妙なグラフィティアートの謎。どこか現実感が薄いようなでも生々しいような、そんな不思議さのなかにぐっとくるフレーズがちりばめられているところが好き。ずっと前に読んだ時デビュー作の「オーデュボンの祈り」とリンクしてるのは気づいてたけど…2作目の「ラッシュライフ」読んでからだとすごーく楽しい章(と登場人物)が。
読了日:8月25日


下鴨アンティーク 神無月のマイ・フェア・レディ (集英社オレンジ文庫)下鴨アンティーク 神無月のマイ・フェア・レディ (集英社オレンジ文庫)感想白川紺子
シリーズ4作目。今回、鹿乃と良鷹の両親や曽祖父毋のエピソードが登場。どれもキュンとするなあ。しかも慧の過去もかなり明らかになって随分と盛り沢山。鹿乃と慧の関係は進展したようなしないようななかに春野の動きも気になるところ。どうか、釦(ボタン)をかけ違えませんように。
読了日:8月27日




ウォーリーをさがせ!トラベルコレクションウォーリーをさがせ!トラベルコレクションマーティンハンドフォード
ウォーリーをさがせ!シリーズ全7作すべてが収録されたスペシャル版。いつかあらためて手に入れようと思っていたこのシリーズがいっぺんに見られて楽しかった!今回は第一段階としてウォーリーだけを探してみたけどシリーズが進むごとにウォーリーを探すのが難しくなって苦労したけど端から端まで見ていて、細かく細かく描き込まれているひとつひとつのページについ見入ってしまった。
読了日:8月30日


汚れちまった道汚れちまった道内田康夫
行方不明になった新聞記者・奥田を探してほしいという依頼を受け山口を訪れた浅見光彦が事件に遭遇するお話。この人も?っていうくらい人が死ぬこととか、ある時点からあちこちのピースが繋がっていく感じとか…最近あんまり読んでなかったからびっくりした^^;一人の新聞記者の失踪の裏に広がる闇の世界に取り込まれ、浅見が実は中原中也の記事も書かなきゃいけないってことを忘れがちになるなあ(←こっちが本業)。あと、いつの間にか永遠の33歳・浅見光彦より年上になってた自分にもびっくり。
読了日:8月31日


読書メーター

読書の記録2016年7月分

2016年7月の読書メーター
読んだ本の数:9冊
読んだページ数:1963ページ
ナイス数:4548ナイス

7月は遠出する予定が続いたり、あとは併読する本の組み合わせがあまり良くなかったり…色々な理由で冊数が伸びなかった。漫画読まなかったらもっと少なくなってたな(^^;
7月のベスト3:①美術展の手帖②坂本ですが?③エリカの咲く庭


崎義一の優雅なる生活 エリカの咲く庭崎義一の優雅なる生活 エリカの咲く庭ごとうしのぶ
新シリーズ2作目。今回のメインは佐智と聖矢の過去のお話。なんかものすごく大掛かりな事件に巻き込まれてた。結末のところがなんだか駆け足というか尻すぼみな感じはしたけども…ふたりの結構激しい喧嘩とか世話好き(?)ゆえに事件に関わることになったギイのエピソードや今まであまり読んだことのない大木さんや島岡さんの胸の内が読める部分もちょっとずつあったりするところは面白かったかも。このシリーズまだ続くなら祠堂の時のメンバーのその後とか読んでみたい気がするけど、なんとなくそういうのじゃないお話書きたい雰囲気なのかも。
読了日:7月2日


坂本ですが? 1 (ビームコミックス)坂本ですが? 1 (ビームコミックス)佐野菜見
坂本、確かにかっこいいんだけど凄すぎて面白いことになってて目が離せない^^;引き続き読んでいこう。
読了日:7月3日






坂本ですが? 2 (ビームコミックス)坂本ですが? 2 (ビームコミックス)佐野菜見
先生とか不良の人たちとか…坂本をなんとか凹まそうとする人々の虚しい奮闘が可笑しい。個人的にはあっちゃんが好きだな。
読了日:7月4日






坂本ですが? 3 (ビームコミックス)坂本ですが? 3 (ビームコミックス)佐野菜見
今回も坂本の人気と活躍は相変わらず。…とはいえ深瀬の登場で不穏な感じにもなってきたなあ。
読了日:7月6日






坂本ですが? 4 (ビームコミックス)坂本ですが? 4 (ビームコミックス)佐野菜見
深瀬の「暇つぶし」の魔の手が坂本の同級生あっちゃんにも!どうなることかと思われた卒業式、相変わらずの坂本だけじゃなく8823(はやぶさ)先輩も頑張ったな。アニメにもなるくらいの人気の漫画だからもっと続く道もあったかもしれないけど、ちょうど1年分で終わってキリ良く気持ちが良い。
読了日:7月6日




浅見先生の秘密(4)<完> (KCx)浅見先生の秘密(4)<完> (KCx)チカ
浅見の「真面目」宣言で幸の卒業までお話が長引くのか…と思いきや案外あっさりというか突如浅見が結婚を切り出し…ウニャウニャと色々あって、完結^^;まあ何はともあれふたりが幸せなら良かった。
読了日:7月7日





泉に聴く (講談社文芸文庫―現代日本のエッセイ)泉に聴く (講談社文芸文庫―現代日本のエッセイ)東山魁夷
風景画家となるきっかけとなったエピソードから京都や奈良、北欧などへの旅の記録、画家となるまでに経験した様々なことなど…作品の源泉となる部分をたくさん感じることができるエッセイ集。ちょっと難しいなあと感じるところもあったけど、旅を楽しむ様子や作品が生まれる過程にワクワクさせられる。
読了日:7月24日



美術展の手帖美術展の手帖
今年の初めから今月まで観に行ったものをまとめ終えたので登録。私は美術館のパンフレットや美術展のフライヤーを切り貼りしてページを作るスタイルで行くことに決定。ページを作ったりその日のことを思い出して書くのも楽しいし出来上がったものを後から見るのもすごく楽しい。これはいいなあ〜♪
読了日:7月29日




古代史で読みとくかぐや姫の謎 (祥伝社黄金文庫)古代史で読みとくかぐや姫の謎 (祥伝社黄金文庫)関裕二
かぐや姫のモデルや作者や書かれた背景などに古代史(主に飛鳥・奈良時代)の流れと真実(と思われること)を紹介しつつ迫ろう、という本。後半は特に、私は今なんの本を読んでるのかな?と分からなくなるくらいかぐや姫が出てこなかった^^;でも人の名前が難しかったり混乱しそうになるところはありつつも興味深い内容で面白く感じた部分が色々あった。
読了日:7月31日

読書メーター

読書の記録2016年6月分

2016年6月の読書メーター
読んだ本の数:20冊
読んだページ数:4812ページ
ナイス数:5061ナイス

6月は、映画やお芝居を観る前に原作を読んだり、買ってからずっと読めずにいたものを読んだり、新しく買った漫画を読んだり、良い感じ。図書館通いをお休みして積読解消に取り組み始めた効果が出てきた。
6月のベスト3:①64-ロクヨン-②なんてことないふつうの夜に③マクベス


Casa BRUTUS特別編集 日本の美術館ベスト100ガイド (マガジンハウスムック CASA BRUTUS)Casa BRUTUS特別編集 日本の美術館ベスト100ガイド (マガジンハウスムック CASA BRUTUS)
美しく個性的な様々な美術館を紹介する本。個人的には現代アート的な造形の建物のことはあまりよく分からないけどアート作品を観る空間自体もアートだという考え方はなんとなく分かるしそれを体感してみたいとは思う。とりあえずここに紹介されてるなかでは超近場にある神長官守矢史料館と比較的近場にある碌山美術館と清春白樺美術館(清春芸術村)は機会を見つけて行ってみたい。東京に出かけた時に出かけたい美術館も色々見つかって良かった。
読了日:6月1日


陰陽師 玉手匣 4 (ジェッツコミックス)陰陽師 玉手匣 4 (ジェッツコミックス)岡野玲子
最新刊読む前のおさらいで酒呑童子の章から再読。でも事の発端から読むにはもっともっと前から読まないといけなかったんだけど…まあいいか^^;博雅が相変わらず晴明に気持ちよく振り回され目の前を通り過ぎていく酒を物欲しげに見ているところがすごく可笑しい。
読了日:6月2日





陰陽師 玉手匣 5 (ジェッツコミックス)陰陽師 玉手匣 5 (ジェッツコミックス)岡野玲子
最新刊読む前に再読。まるごと酒呑童子の巻。晴明vs頼光。心が丸裸になり欲望に素直になっちゃうお酒、怖い反面心惹かれる。酒宴から乱闘の末、晴明と博雅は次巻、酒呑童子の寝所・鉄の御所へ…!
読了日:6月2日






陰陽師 玉手匣 6 (ジェッツコミックス)陰陽師 玉手匣 6 (ジェッツコミックス)岡野玲子
前の巻から引き続き酒呑童子登場。博雅が酒呑童子に語りかけるところと匏(ひさご)が自分の一族について語るところが良かったなあ。そして…頼光は酒呑童子を討った…のかもしれないけど、このお話、まだもう少し続く模様。
読了日:6月3日





植物図鑑 (幻冬舎文庫)植物図鑑 (幻冬舎文庫)有川浩
映画見る前に再読。いやーやっぱり良い。さやかとイツキの甘々っぷりに今回もまた当てられたけどそこがいい。ここに出てくる印象的な場面やセリフを映像で見られると思うと映画見に行くのがすごく楽しみ!ずっとニマニマキュンキュンしてそう(^w^)
読了日:6月4日





銀盤騎士(7) (KC KISS)銀盤騎士(7) (KC KISS)小川彌生
最新刊読む前のおさらいで再読。千登勢が心を気遣うつもりで隠し事をしたことが却って良くない方向に。なんか…もっと良い方法がなかったのかなあと思ってしまう。千登勢と柴田リーザの恋バナのところは楽しくて好き。さて…心は本当の騎士になれるのかな?
読了日:6月4日





銀盤騎士(8) (KC KISS)銀盤騎士(8) (KC KISS)小川彌生
この巻はGPシリーズのNHK杯〜GPファイナル〜全日本選手権(の途中)まで。怪我によって表現力強化に挑むことになった心。苦戦するかと思いきや…オタク力(?)で克服した模様。それにしてもホント…心なにやってんだか…^^;というかパーカーの紐あんなに引き絞ってる人見たことない。全日本の試合結果はもちろん、千登勢と心、まりあと大牙の恋の行方、それに千登勢の病気にナーバスになる盛山さんのこととか…気になることがいっぱいだなあ。それと途中に出てきたキャンデロロ、懐かしい!かっこよくて大好きだったなあ(^^)
読了日:6月4日


書店ガール 5 (PHP文芸文庫)書店ガール 5 (PHP文芸文庫)碧野圭
今回は、郊外の駅中書店の店長を任されることになったものの売れ行きが伸び悩み部下との関係にも悩みを抱える彩加と、ライトノベルの編集長として様々なトラブルに見舞われる小幡(亜紀の夫)が主人公。このふたつのエピソードがどんな風に結びついて行くのかと思ったら、カギはバイトの田中くんが握ってた(^^)田中くんの家族がすごくいい。ピンチのときやふとしたきっかけで心を開いたときなんかに周りの人たちとまとまれるというのはなんとなく分かるなあという気がした。今回も、仕事と自分の関係などについて考えながら楽しく読めた。
読了日:6月7日


64(ロクヨン) 上 (文春文庫)64(ロクヨン) 上 (文春文庫)横山秀夫
刑事一筋だった主人公の三上が不本意ながら県警の広報官となり記者クラブとの関係悪化に苦慮するなか、刑事部と警務部の対立、そしてかつて三上も捜査に加わった昭和64年の誘拐事件(通称ロクヨン)に隠された真実に行き当たる…というお話。映画前編見てからの読了。映画でなんとなく理解してた権力争い的なものや重要なメモの内容のこととか…原作ではすごくぎっしりと書かれていて、これは大変なことになるぞ…とゾクゾクしてくる。下巻読むのが怖い気もする反面楽しみでもある。
読了日:6月11日


64(ロクヨン) 下 (文春文庫)64(ロクヨン) 下 (文春文庫)横山秀夫
交通事故の当事者の匿名問題でこじれた広報室と記者クラブの関係が三上の決断によって改善に向かうと思われた矢先、新たな事件によってさらなる危機が…という下巻。刑事部と警務部のどちらでもなく広報官として職を全うしようとする三上の姿に胸を打たれつつも、松岡が、そして当時事件に関わった複数の人々がそれぞれの方法でロクヨンの犯人をいつか捕まえることをずっと考えてたことが分かったとき、本当に堪らない気持ちになった。…さあ、これで映画館で後編を観る準備は整った。
読了日:6月13日


あらすじで読むシェイクスピア全作品(祥伝社新書)あらすじで読むシェイクスピア全作品(祥伝社新書)河合祥一郎
週末に「マクベス」観に行くので「マクベス」読む前に「マクベス」のところだけ。ものすごく簡潔で読みやすいけどあまりにも簡潔すぎる^^;でも相関図がついてるところがありがたい。解説のところに黒澤明さんや蜷川幸雄さんと一緒に萬斎さんの名前が出てきてオオッと思ったけどこの本河合祥一郎さん(萬斎さん演出のいくつかのシェイクスピア作品の台本作成に携わる)の本だった。さもありなん^^;
読了日:6月14日




マクベス (白水Uブックス (29))マクベス (白水Uブックス (29))ウィリアム・シェイクスピア
三人の魔女の言葉をきっかけに王座に就く野望を抱いたマクベスの物語。ふと思ってしまったのは、マクベス夫妻が手を下すことなく王になる展開ってありえないのかなということ。ないか^^;シェイクスピアの時代のスコットランド王ジェームズ6世の祖先が、王を殺し王座を奪った暴君から国を取り戻した…という、リアルとフィクションが織り交ぜられたところが興味深い。イギリスの人々がシェイクスピアの歴史劇や実在の人物をモデルにした劇を観る時の気持ちって日本人が大河ドラマとか見るような気持ちに近いのかなあ。ちょっとうらやましいかも。
読了日:6月17日


([お]7-8)真夜中のパン屋さん 午前4時の共犯者 (ポプラ文庫)([お]7-8)真夜中のパン屋さん 午前4時の共犯者 (ポプラ文庫)大沼紀子
まよパンシリーズ第5弾。今回、希実と母・律子の久々の対面をきっかけに、希実の出生の秘密を巡りブランジェリークレバヤシをも巻き込む騒動に。このシリーズはこれまでもわりと重い目のエピソードが多かったけど、今回はそのなかでもかなりヘビーだったな。でもそのわりに読後感は悪くない。ブランジェリークレバヤシは朝5時閉店のパン屋さんだから…次でいよいよ完結なのかな。
読了日:6月24日



けいさつのおにーさん (2) (まんがタイムコミックス)けいさつのおにーさん (2) (まんがタイムコミックス)からけみ
素敵な警察官、穂苅くんと手塚さんの4コマ漫画、第2弾。相変わらず癒される〜♪長野県民だけど、車に雪を積んだまま走行すると公安委員会遵守事項違反になることがあるって初めて知った!ためになるなあ。←とはいえ私は屋根の雪も完璧におろしてからじゃないと運転したくない性分^^;
読了日:6月24日





恋と呼ぶには気持ち悪い(1)恋と呼ぶには気持ち悪い(1)もぐす
イケメンで仕事ができるけど女癖の悪いサラリーマン・天草亮と偶然出会った亮の妹の親友・有馬一花は、亮から猛アプローチを受け、それを気持ち悪がり拒否しようとするのに全く諦めてもらえず…というお話。亮の一花に対する言動がいちいちちょっと度が過ぎてるところが可笑しく、一花の毒舌なところも面白い。一花の気持ちに変化が起こってきそうな感じもあるから続きを読むのが楽しみ。
読了日:6月26日



なんてことないふつうの夜に (フィールコミックス)なんてことないふつうの夜に (フィールコミックス)感想
様々な人々の過ごすそれぞれの12の「夜」のお話。ファンタジックなお話が結構多い印象だけどきゅんとしたりほっこりしたりするエピソードが色々あって楽しめた。おまけの打ち上げ編もかなり面白かった。
読了日:6月26日 著者:嶽まいこ
突然ですが、明日結婚します 4 (フラワーコミックスアルファ)突然ですが、明日結婚します 4 (フラワーコミックスアルファ)宮園いづみ
最新刊読む前におさらい。竜、かっこよくて仕事もできるけど時々迂闊^^;次は竜vs神谷だ〜。ドキドキする。
読了日:6月27日








突然ですが、明日結婚します 5 (フラワーコミックスアルファ)突然ですが、明日結婚します 5 (フラワーコミックスアルファ)宮園いづみ
神谷は、あすかを条件が会う相手として結婚したがってたけど無意識のうちにそれとは違う感情も育ってたのかな。でもそれってあすかが竜のことを本当に好きだからなんだと思う。万が一あすかが竜より神谷を選ぶ展開があったとしても、そのあすかは神谷が惹かれたあすかとはもはや違うというか。…それはそうと、クイズ番組収録中の竜がどんな計画のもとに動いているのか、すごく気になるところで終わっちゃって続きがすごく気になる…!
読了日:6月27日



ヒーローズ(株)!!! (メディアワークス文庫)ヒーローズ(株)!!! (メディアワークス文庫)北川恵海
とある理由で勤めていた会社を辞めてコンビニで働いていた修司が同僚から「ヒーローズ」という会社でのアルバイトを紹介されたことで始まる物語。おじいちゃんとかヒーローズの同僚やクライアントの人たちとのやり取りにドキドキさせられたり切なくなったり心が温かくなったりして爽やかな読後感だった。
読了日:6月29日




【バーゲンブック】 作家名でわかる逆引き美術館手帖【バーゲンブック】 作家名でわかる逆引き美術館手帖
アーティスト名からその作品を観られる美術館がわかる本。以前図書館で借りた同じような本は西洋の画家のみの本だったけどこれは日本の作品がたくさん紹介されているのがありがたい。これから訪れたい美術館も色々見つかった。
読了日:6月30日

読書メーター

読書の記録2016年5月分

2016年5月の読書メーター
読んだ本の数:21冊
読んだページ数:3816ページ
ナイス数:6099ナイス


5月は、アート系の本を読みつつ、小説もいくつか読みつつ、エッセイも読みつつ、漫画も読みつつ…、それなりに色々なジャンルのものを読めて良かった。
5月のベスト3:①風葬②銃③大奥


六本の色鉛筆六本の色鉛筆東山魁夷
東山魁夷さんが昭和50年の秋に個展のためにパリとケルン(ドイツ)を訪れ、その後に年明けまでをドイツとオーストリア各地を旅しながら過ごしたときのことを綴った本。最後の滞在地であるザルツブルクでこの旅のことを回想するエピソードは、それぞれに色の名前がついた章が進むごとに時間は遡っているという構成が興味深い。魁夷さんの幅広い芸術や文学への興味、戦争体験や家族の病や金銭的困窮、そして画家としての不遇の時代。そういうすべてのものを静かな文体で語るところ、魁夷さんの作品に通じるものを感じさせられる。
読了日:5月2日


心の風景を巡る旅 [東山魁夷 ART ALBUM]心の風景を巡る旅 [東山魁夷 ART ALBUM]東山魁夷
東山魁夷さん生誕100年記念のアートアルバム第三巻。この巻は、唐招提寺の障壁画や襖絵、皇居や東宮御所の壁画やそのもとになった準備作などがメイン。そういう大きな作品の迫力や華やかさに心奪われつつも、「宵桜」の月の光に仄かに輝く桜の花ひとつひとつの繊細さや大好きな「コンコルド広場の椅子」に心惹かれる。
読了日:5月2日



カナリア恋唄 お狂言師歌吉うきよ暦カナリア恋唄 お狂言師歌吉うきよ暦杉本章子,深井国
お狂言師の歌吉こと駕籠屋の娘お吉の登場するシリーズ4作目。大奥とお狂言師の世界をめぐって起こる事件。大きな権力や欲望の前にひとりのお狂言師の恋や夢があっけなく潰えてしまう哀しさ。そして、お吉と日向のもどかしい恋模様が日向に持ち上がった縁談によって大きく動く展開。昨年末に杉本章子さんが亡くなられそれまでに読んでいた3作目で終わりなのかと思っていたので続きが読めたのは良かったけどあと1話で完結だったとは。惜しかったなあ。他のシリーズとか過去のものを機会を見つけてまた読もうと思う。
読了日:5月3日



モダンモダン原田マハ
MoMA(ニューヨーク近代美術館)に関わる人がそれぞれに主人公の5つの短編。このなかでは「ロックフェラー・ギャラリーの幽霊」がいちばん好きかな。主人公スコットのアートのことはよく分からないけどなんとなく面白いと感じる作品があると感じているところに親近感を覚える。そして「新しい出口」を読んでて「楽園のカンヴァス」の登場人物に気づいて久しぶりに読み返したくなったなあ。
読了日:5月4日




銃中村文則
主人公である大学生の「私」が拳銃を拾ったことによって内面に変化が起こっていく…というお話。家で眺めたり磨いたりして密かに楽しんでいたものが次第にエスカレートしていく行動。手に入れたものが拳銃だからすごく突飛に思うし取り返しのつかない事件に発展することになるんだけどたばこやお酒やギャンブルや恋愛などもっと身近なものに置き換えても自分の心が支配されていくところなんかは通じる部分があるなあと感じられた。
読了日:5月7日




蛇行する月蛇行する月桜木紫乃
主人公は高校を出て和菓子屋に勤めたものの不倫の末に生まれ育った北海道を出ることになった順子。でも彼女の一人称で語られるお話は一つもなくて友人とか彼女に関わる人それぞれが主人公のお話のなかで順子の姿が語られるというのが面白いというか興味深い。久しぶりに会った友人に「内臓はぼろぼろだけど目は元気」と語るところにぐっとくる。楽なことばかりじゃなかっただろうけど…ちゃんと幸せだったんだろうと思えてくる。
読了日:5月8日




イロメン ─十人十色─ 1 (マーガレットコミックス)イロメン ─十人十色─ 1 (マーガレットコミックス)田村由美
最新巻読む前の復習。前回読んだのが随分前だから断片的にしか覚えてなかった^^;青木も赤木も緑川もそれぞれにイケメンなのにみんなちょっとずつ残念なところが良い。あと枯枝がちょっとずつ黄色寄りになってくところも良い。
読了日:5月9日






イロメン ─十人十色─ 2 (マーガレットコミックス)イロメン ─十人十色─ 2 (マーガレットコミックス)田村由美
色にまつわる人々によるサラリーマンコメディー第2弾。冒頭で様子のおかしな緑川。そうか、その設定うっかり忘れてたよ。なんだかんだ言いつつ仲良さそうな青木と赤木が好き。それにしても枯枝は最初とはどんどん別人になってきてるなあ^^;他の色の人が出てきたりして恋愛っぽい展開もこれから色々ありそうな感じで楽しみ。だけどまた2年待つのか〜(>_<)
読了日:5月10日





もっと知りたい伊藤若冲―生涯と作品 改訂版 (アート・ビギナーズ・コレクション)もっと知りたい伊藤若冲―生涯と作品 改訂版 (アート・ビギナーズ・コレクション)佐藤康宏
若冲展鑑賞の前に再読。なんといっても「動植綵絵」をはじめとする色鮮やかでダイナミックで緻密な作品の数々にドキドキさせられる。若冲に興味を持ったのはドラッガーコレクション展で見たごくシンプルな水墨画だったけど、鮮やかな色をたくさん使っていたり対象物が画面いっぱいに細々描かれていたりするのに煩く感じないこのバランス感覚、本当にすごいと思う。
読了日:5月11日



ヲタクに恋は難しい (1)ヲタクに恋は難しい (1)ふじた
2巻読む前におさらい。相変わらずゲームのことはよく分からないけどふたつのカップルが面白いところとキュンとするところがあってなかなか良い。とくに先輩カップルがやっぱり好きだなあ。
読了日:5月12日






ヲタクに恋は難しい (2)ヲタクに恋は難しい (2)ふじた
ヲタクカップルの恋愛、第2弾。全くと言っていいほどゲームというものをやらないのでゲームの中にみんな入ってるエピソードが興味深かった。それにしても、ヲタクの人が非ヲタの人と自分の趣味を隠して付き合うと映画館や遊園地やなんかで普通にデートしつつ自分は自分で趣味のスポットやイベントにも出かけたり家で趣味を楽しんだりするってことか…超忙しそう!確かに恋は難しそうだ^^;
読了日:5月14日



カラヴァッジョ巡礼 (とんぼの本)カラヴァッジョ巡礼 (とんぼの本)宮下規久朗
イタリアの画家カラヴァッジョの生涯を作品が描かれ残された場とともに巡る本。画家として名声を得ながらも様々な揉め事が絶えず殺人まで犯し各地を転々とする日々を送ったカラヴァッジョ。亡くなったのが38歳ってずいぶん早いしもっと長く生きてたくさん作品を残した可能性もあるけど、この人の気性などからすると、長生きするところがなんだか想像できない気もする^^;カラヴァッジョ展で見た作品もたくさん載っていたので復習になって良かったけど見に行く前に読みたかったかも。
読了日:5月17日



大奥 12 (ジェッツコミックス)大奥 12 (ジェッツコミックス)よしながふみ
最新巻読む前のおさらい。治済公に人生を狂わされた二人の女性の執念、母が倒れてから人が変わったように赤面疱瘡の治療法である熊痘を広めることを推し進めた家斉の苛烈さ。赤面疱瘡が克服されたのは良かったけど…色々恐ろしいなあ。次の巻はまた男女逆転!
読了日:5月17日





大奥 11 (ジェッツコミックス)大奥 11 (ジェッツコミックス)よしながふみ
12巻読んで、家斉が赤面疱瘡撲滅のためにお忍びで黒木を訪ね、のちに熊痘接種を苛烈に推し進めるに至ったものはなんだったか…を確認したくなり、遡って再読。結果、小さい頃から色々な嘘をつき謀りごとをしてきたその理由が「退屈だったから」という治済のサイコパスぶりに当てられた。
読了日:5月18日





大奥 13 (ジェッツコミックス)大奥 13 (ジェッツコミックス)よしながふみ
この巻から幕末編。まずは13代将軍家定(女)と老中の阿部正弘(女)そして大奥総取締の瀧山(男)のお話。主従であっても言うべきことは言い思いやり合うこの3人の関係…すごく良いなあ。そして、篤姫(男)が最後の最後に登場!しかもこの顔って!びっくり。次の巻は篤姫が大奥にやってくるまでのことが語られるだろうし、幕末に向けてのざわついた空気のなかで篤姫が新たに加わりどんな風に関係が築かれていくのか…続きを読むのがすごく楽しみ。
読了日:5月18日



北斎 冨嶽三十六景の旅 天才絵師が描いた風景を歩く (別冊太陽 太陽の地図帖 5)北斎 冨嶽三十六景の旅 天才絵師が描いた風景を歩く (別冊太陽 太陽の地図帖 5)
北斎の冨嶽三十六景に描かれた場所を旅することを想定して作品を紹介する本。富士山が描かれたシリーズとはいえ富士山がドーン!というものよりも富士山のある風景や人々の姿を描いたものが多いなあとあらためて気づかされた。武陽佃島とか相州七里浜は藍色が美しいのはもちろん画面構成が面白くて興味を惹かれる。あと、身近な実体験を伴った風景ということなら私の住んでる場所からいちばん近いところを描いた信州諏訪湖、それから以前訪れたことのある御坂峠と河口湖(最近読んだ太宰作品にも出てきた)が描かれた甲州三坂水面を挙げたい。
読了日:5月22日



陽気なギャングが地球を回す (ノン・ノベル)陽気なギャングが地球を回す (ノン・ノベル)伊坂幸太郎
ひょんなことから出会い銀行強盗となった成瀬(人間嘘発見器)・響野(演説好き)・久遠(スリの名人)・雪子(体内時計の持ち主)の4人。いつものように銀行を襲うことに成功したものの逃走中のアクシデントをきっかけに連鎖するトラブル。このお話読むのは3回目くらいだけど自分でもびっくりするくらい忘れてたから事態が動く度にいちいちびっくりしてた^^;銀行強盗しててもどこかゆるい雰囲気が漂っているかと思えば裏で別の計画が動いてたり何気ない雑談と思うようなことが後々重要な意味を持っていたり…伊坂さんやっぱり凄いな。
読了日:5月24日



アンソロジー そばアンソロジー そば池波正太郎,黒柳徹子,タモリ,檀一雄, ほか
文筆業に携わる方を中心として様々なジャンルの著名人たちによる蕎麦のお話。このなかでは唯一、黒柳徹子さんの「わんこそば」は昔うちにあった徹子さんの著書で読んだことがあった。他にもいっぱい、こういう可笑しくて可愛らしい徹子さんらしいエピソードが書かれていたような記憶があるなあ。それから檀一雄さんの「わが家の年越しソバ異変」の思わぬハプニングで盛り上がる年越しの様子が面白くて微笑ましい。とにかく蕎麦の話題いっぱいで無性に蕎麦が食べたくなる。表紙のかけ蕎麦の写真だけでももう堪らんです^^;
読了日:5月26日



もう二度と見ることができない幻の名作レトロ建築もう二度と見ることができない幻の名作レトロ建築伊藤隆之
老朽化、経営破たん、震災、戦火。様々な理由で取り壊された建築物を紹介する本。そういうテーマだと分かっているのに、お!この建物見に行きたいなあ!と思い、もう存在していないということをその度思い出す…というのを繰り返しながら読んだ。昔の建物って曲線が多く使われていたり空間の使い方が贅沢だったりステンドグラスなどの装飾が凝っていたりして心ときめくものが多い気がする。
読了日:5月29日



遮光遮光中村文則
恋人を失った喪失感からとんでもない行動に出てしまった主人公の「私」の顛末。冒頭から、なにやら怪しげな瓶が登場してモヤモヤと不安な気持ちになり、呼吸をするように嘘に嘘を重ねる主人公の様子を見ていると、どこからどこまでが本当なんだろう…というそもそもの前提すら揺らいでしまうような、そんな感覚のまま大変な事態が起こり、…読み終わっても、うーん何だったんだこれ?っていうモヤモヤが。とにかく色々なことが気持ち悪く受け入れがたいと思いつつ読むのはやめられなかった。
読了日:5月29日



風葬風葬桜木紫乃
かつて北海道の海端に住む漁師とその娘が死に、それから30年後のお話。娘の担任だった男とその息子、娘と関わりのありそうな書道教師の母娘、それぞれの視点から、薄いベールがひとつひとつ剥がれるように、かつての事件の真相ととある人物の出生の秘密が明らかになっていく…というお話。今まで数作読んできた桜木紫乃さんの作品の中ではいちばんサスペンスものみたいな緊張感が色濃く、先が早く知りたくて夢中で読んだ。どうしようもないやるせない空気に溺れそうになりながらも…今回も凄く引き込まれた。
読了日:5月31日


読書メーター

読書の記録2016年4月分

2016年4月の読書メーター
読んだ本の数:40冊
読んだページ数:9672ページ
ナイス数:6536ナイス

4月は、以前から読み返したいと思っていた漫画をまとめて読み直したので約4分の3がシリーズものの漫画。その合間を縫って他の本も色々読めて良かった。
4月のベスト3①のだめカンタービレ②ちいさなちいさな王様③ブッダ

下鴨アンティーク 祖母の恋文 (集英社オレンジ文庫)下鴨アンティーク 祖母の恋文 (集英社オレンジ文庫)白川紺子
シリーズ3作目。表題作は、鹿乃の祖母・芙二子が祖父に宛てた手紙が出てきて明らかになる「うなり声のする帯」の謎。若い頃のやきもち焼きで素直じゃないおばあちゃんが可愛くてきゅんとする。「金魚が空を飛ぶ頃に」の着物の持ち主は人間じゃないんじゃないかとまで想像してしまった展開もありつつ満寿さんと梨々子のやりとりにウルっとした。「山滴る」では春野の曲者っぽいところや慧の過去に関わる部分が垣間見えてきてこの先が色々気になるなあ。「真夜中のカンパニュラ」は良鷹とほぼ同時くらいに庭に隠された秘密に気づいてゾワッとした。
読了日:4月2日


起終点駅(ターミナル)起終点駅(ターミナル)桜木紫乃
北海道のいくつかの町が舞台の、そこに住む人々のお話(短編集)。人間関係のなかに存在する生々しさとか決してポジティブではないような部分がたくさん出てくるので読むのが辛いと感じることも多いけど不思議と目が離せないし気がつくとハマってる。このなかでは新聞記者の里和が元・歌人のミツの人となりをその死後に追いかける「たたかいにやぶれて咲けよ」が面白かった。
読了日:4月6日



ブッダ(1) (手塚治虫文庫全集 BT 108)ブッダ(1) (手塚治虫文庫全集 BT 108)感想手塚治虫
ブッダの生まれてから亡くなるまでのお話、その①この巻はのちにブッダとなるシッダールタの生まれるまでが主なところ。シッダールタの生まれるカピラバストウに攻め入ろうとしたコーサラ国で奴隷の身ながら成り上がることを夢見たチャプラのエピソードはなんとも悲しくやるせない。ここに登場するタッタ(不思議な力を持つ少年)やナラダッタ(アシタ聖者の弟子)は最後の方までちょこちょこ登場してた記憶があるけど詳しいことは忘れてしまったのでこれからこれから読み進めるのが楽しみ。
読了日:4月9日


ブッダ(2) (手塚治虫文庫全集 BT 109)ブッダ(2) (手塚治虫文庫全集 BT 109)手塚治虫
ブッダの生まれてから亡くなるまでのお話、その②この巻はシッダールタの少年〜青年期。タッタと出会いミゲーラに恋をし、人間の生き死にや身分について思い悩んだ末に出家を選ぶまでのところ。シッダールタにとっては父王が自分にかける期待が意に染まぬということはもちろん自分の生まれた身分にも窮屈さややり切れなさがあったのだろうな。とはいえ子どもの名前がラーフラ(障碍)ってひどい。そして色々な局面でシッダールタに立ちはだかったわりに呆気ない最期だったバンダカ。その子ども世代がどんな風に育っていくのか気になるところ。
読了日:4月10日


ブッダ(3) (手塚治虫文庫全集 BT 110)ブッダ(3) (手塚治虫文庫全集 BT 110)手塚治虫
ブッダの生まれてから亡くなるまでのお話、その③出家して修行を始めたシッダールタのお話。この巻でマガダ王国のビンビサーラ王からブッダ(目ざめた人)という名前をもらうことに。デーパとアッサジとともに修行の道を歩むシッダールタの様子も気になるけど、ダイバダッタ(バンダカの子ども)が狼に育てられたりナラダッタや老婆に出会う紆余曲折のお話がすごく気になるというか惹き込まれた。そして…重い病を患ったミゲーラをシッダールタとタッタは救えるのか。
読了日:4月11日


ブッダ(4) (手塚治虫文庫全集 BT 111)ブッダ(4) (手塚治虫文庫全集 BT 111)手塚治虫
ブッダの生まれてから亡くなるまでのお話、その④ついに悟りを開いたシッダールタ。しかしその反面、ふるさとであるカピラバストウがコーサラ国に攻め滅ぼされたことを知り苦悩する姿も。シッダールタの歩む道も気になるけど、タッタとミゲーラ、ダイバダッタ、コーサラ国のルリ王子とヤタラ、マガダ王国のビンビサーラ王とアジャセ王子など、関わりのある人々の運命が少しづつ絡み合い出して、それを追いかけるのにも夢中になる。ホントすごく良くできてる。さて…国の威信をかけて戦うことになったタッタとヤタラのことが気にかかる。
読了日:4月12日


ブッダ(5) (手塚治虫文庫全集)ブッダ(5) (手塚治虫文庫全集)手塚治虫
ブッダの生まれてから亡くなるまでのお話、その⑤悟りを開きブッダ(目ざめた人)と名乗り始めたシッダールタ。だからと言うべきか、この巻のメインはブッダの言葉や行いに心を動かされる人々のお話という感じ。なかでもアナンダ(ダイバダッタの異父兄弟)のお話は、アナンダのどうしようもないほどの悪人ぶりがリータと出会って変化していくところがすごくいい。さてそして…三人のカッサパのうち一人はブッダの弟子になったけど、あとの二人がどうなるのか…そしてワニに襲われたリータがどうなるのか…すごく気になるところ。
読了日:4月13日


ブッダ(6) (手塚治虫文庫全集 BT 113)ブッダ(6) (手塚治虫文庫全集 BT 113)手塚治虫
ブッダの生まれてから亡くなるまでのお話、その⑥マガダ王国のビンビサーラ王の庇護を受け千人を超える弟子と竹林精舎で暮らすブッダは批判や命の危険を経験した末にアナンダとともにもっとたくさんの人を救うための旅に出ることを決意。たどり着いたのは故郷カピラバストウ。ルリ王子やヴィサーカーなど久しぶりの登場人物が色々。ブッダがシャカ族の人々に何を語るのか気になる。ところで本人たちは知らないような、例えばアナンダとダイバダッタは兄弟だというようなことを神の視点でずーっと読んでるんだなあということに今更ながらハッとする。
読了日:4月13日


ブッダ(7) (手塚治虫文庫全集)ブッダ(7) (手塚治虫文庫全集)手塚治虫
ブッダの生まれてから亡くなるまでのお話、その⑦シャカ族の滅亡など様々な苦悩に襲われ、そして自らの老いを感じながらも多くの人を救う旅に出たブッダ。ルリ王子やアジャセ王子のそれぞれの父王との関係、タッタやダイバダッタの最期など、本当にたくさんの人たちの人生が交錯し合いブッダの死をもって迎えるこの物語のクライマックス。今も彼は精気となってこの世の何かとなって生き続けているのかな。
読了日:4月14日



インディペンデンス・デイインディペンデンス・デイ原田マハ
親元を離れ暮らしたい女性、夫とおなかの子どもを亡くした過去を持つ女性、水商売をしていた母を亡くした女性など様々な登場人物が主人公のたくさんの短いお話が集まった本。お話どうしがずーっとリンクし続けてぐるっと回って最後に戻ってくるので短編を読んでいるのに長編を読んだような感覚にもなってちょっと不思議。人と人とはどこかでみんな繋がっていて人は決してひとりで生きてるわけじゃないんだなあという思いに捉われる作品だった。
読了日:4月16日


森と湖の国への旅 [東山魁夷 ART ALBUM]森と湖の国への旅 [東山魁夷 ART ALBUM]東山魁夷
東山魁夷さん生誕100年記念のアートアルバム第二巻。北欧、ドイツ、オーストリア、白い馬の見える風景、古き町にてなどの作品が中心のこの巻、「東山魁夷といえばこの作品」と思い浮かぶような作品がいちばん多く収録されている気がする。「緑響く」とか「静唱」とか「晩鐘」とか「冬華」とか。もっといっぱいあるけど書ききれない^^;大きな作品も好きなのはいっぱいあるけど、私が好きなのはこのカテゴリーだと「白馬亭」や「骨董屋」や窓のある風景を描いたものなどの魁夷さんが旅先で目に留めた町の風景を描いたものだったりする。
読了日:4月16日


将軍側近 柳沢吉保―いかにして悪名は作られたか (新潮新書)将軍側近 柳沢吉保―いかにして悪名は作られたか (新潮新書)福留真紀
江戸時代、五代将軍・綱吉の側近として名を成した柳沢吉保の実像について考察された本。考察するために紹介された史料を色々読んでいるうちに徳川家のもとでの安泰や永続を保ったり家の権威を示すために柳沢家はもちろん各大名家が色々と一生懸命だったんだなあという印象を受けた。本当のところの吉保像というのは想像のなかにしかない部分も多いけど慎みを大事に将軍に尽くすものの周りからは理解されないことに悩む吉保をドラマとかで見てみたい気はする。もちろんイケメン俳優さんに演じてもらいたい。誰がいいかなあ。
読了日:4月17日


諏訪のむかし話諏訪のむかし話竹村良信
長野県諏訪地方の各地に伝わる昔話を集めた本。地名を聞いて、あ〜あの辺か〜と分かって親近感がわくし、諏訪の独特な言葉(主にいまの80代以上くらいの人たちの話すような言葉だけど若くても普通に使う言葉もいっぱいある)を細かいところまで文字で再現されているところが素晴らしい。それぞれのお話の最後にお話された方のお名前が載っていて、偶然、昔お隣に住んでいたおじいさんのお名前を見つけてびっくり。よく遊びに行っておやつをもらったりしてたなあという懐かしい思い出がよみがえってきた。
読了日:4月18日


ちいさなちいさな王様ちいさなちいさな王様アクセルハッケ
主人公「僕」とちいさなちいさな王様「十二月王二世」の日々。ちいさい王様がすごく魅力的。大人になって体は大きくなるけど何か(消防士とか看護婦とか)になると他のものにはもうなれないから大きくなるというよりは小さくなる、とか、最初に全てを与えられているものが少しずつ奪われて縮んでいく、とか。すごく深いなあ。王様みたいに「ほっほーう!」と言いたくなる。僕と王様の微笑ましい日々の先に王様が芥子粒みたいに小さく小さくなって見えなくなってしまう時が来ることを想像して少し切なくなった。
読了日:4月20日


のだめカンタービレ(1) (講談社コミックスキス (368巻))のだめカンタービレ(1) (講談社コミックスキス (368巻))二ノ宮知子
久しぶりに再読その1。俺さまと見せつつものだめや峰に振り回される千秋が可笑しく、面倒見が良すぎるところも素敵。ベートーヴェンの「春」や「悲愴」やモーツァルトの「2台のピアノのためのソナタ」はのだめを読んでからよく聴くようになったけどどれもとても好きな曲になった。
読了日:4月21日





のだめカンタービレ(2): 2 (講談社コミックスキス (382巻))のだめカンタービレ(2): 2 (講談社コミックスキス (382巻))二ノ宮知子
久しぶりに再読その2。真澄ちゃんとミルヒ(シュトレーゼマン)登場。そしてSオケ始動。最初の曲はベト7。ドラマだとのだめといえばこの曲のイメージ強いけど原作ではあまり出てこなかったような記憶があるなあ。
読了日:4月21日






のだめカンタービレ(3) (KC KISS)のだめカンタービレ(3) (KC KISS)二ノ宮知子
久しぶりに再読その3。千秋、Sオケ副指揮者に。からの、私的な恨みによってシュトレーゼマン脱退で正指揮者就任でSオケ衝(笑?)撃のデビュー。曲はベト3〈英雄〉。オーケストラ、大変そうだけど楽しそうでもある。いいなあ。そして…裏軒、クラブハウスサンドにまで対応するとは恐るべし。
読了日:4月21日




のだめカンタービレ(4) (KC KISS)のだめカンタービレ(4) (KC KISS)二ノ宮知子
久しぶりに再読その4。千秋とSオケがうまいことまとまって動き始めたところに戻ってきて指揮者の座を奪って行くシュトレーゼマン。そして千秋の次なる課題はラフマニノフ♪のだめが一歩成長できるかも気になるところ。ニナ・ルッツ音楽祭って木曽でやってるのに似た感じかな?
読了日:4月21日





のだめカンタービレ(5) (KC KISS)のだめカンタービレ(5) (KC KISS)二ノ宮知子
久しぶりに再読その5。この巻は学園祭♪Sオケの和装「ラプソディ・イン・ブルー」かっこいい(^^)Aオケは千秋・シュトレーゼマンのラフマニノフ!大好きな曲だから読んでるだけで音が耳に浮かぶし千秋の終わってしまうのが嫌だという気持ちに共感してぐっとくる。その後ののだめ&千秋の連弾ラフマニノフの迫力もすごい。
読了日:4月22日



のだめカンタービレ(6) (KC KISS)のだめカンタービレ(6) (KC KISS)二ノ宮知子
久しぶりに再読その6。変人ホイホイらしくケエコとマナブを引き寄せてしまった千秋^^;叔父さんの家でのだめと演奏するエルガーのヴァイオリンソナタ。音楽が人の心に何かを生んだり何かを思い起こさせたりすることもあるって素晴らしい。Sオケメンバーもそれぞれの道を歩き出し千秋は新しいオケの立ち上げへ。そしてのだめは4年生になって先生が変わり試練の時を迎えそう…!
読了日:4月22日



のだめカンタービレ(7) (KC KISS)のだめカンタービレ(7) (KC KISS)二ノ宮知子
久しぶりに再読その7。逃した魚(千秋)の大きさに泣いたハリセンこと江藤先生の涙ぐましい努力(対のだめ)!R☆SオケではSオケよりはるかにハイレベルな面々に対しても鬼な千秋が凄まじい。初演奏会はブラ1にモーツァルトのオーボエ協奏曲♪ああ〜ドラマも見直したい!
読了日:4月23日





のだめカンタービレ (8)のだめカンタービレ (8)二ノ宮知子
久しぶりに再読その8。千秋とR☆Sオケ初演奏会。あ〜ブラームスが無性に聴きたい。この曲ホントかっこ良くてすごく好き。そして…のだめはコンクールに向けて江藤家で合宿。のだめと千秋のメールのやり取り、いいなあ。とくにシューベルトのところがいい。
読了日:4月23日





のだめカンタービレ(9) (KC KISS)のだめカンタービレ(9) (KC KISS)二ノ宮知子
久しぶりに再読その9。コンクールでのだめがペトルーシュカが全部弾けてたら1位になれてたのかなあ。メールのタイトル「プリごろ太NEWS」って。江藤先生、のだめの扱いにすっかり慣れて^^;それにしても千秋…あそこまでしておいて「あいつのピアノが好き」とか「ボクはただの学校の友人」ってそりゃないよ。
読了日:4月23日




のだめカンタービレ(10) (KC KISS)のだめカンタービレ(10) (KC KISS)二ノ宮知子
久しぶりに再読その10。この巻からいよいよ巴里篇♪千秋がパリの街で浮かれてるのが面白くないのだめの気持ち…分かる気がする^^;そして同じアパートの住人・フランクとターニャに日本人の勤勉性とオタクぶりを見せつける千秋とのだめ、恐るべし。千秋は指揮コンクールへ。ジャンとかロランとか巴里篇のキャラがいっぱい登場してきてワクワクする。片平さんも頑張れ〜(^^)
読了日:4月23日



のだめカンタービレ(11) (KC KISS)のだめカンタービレ(11) (KC KISS)二ノ宮知子
久しぶりに再読その11。千秋、指揮コンクール優勝♪だけどエリーゼの差し金(及び嫌がらせ)でシュトレーゼマンにこき使われる日々に突入。のだめは千秋が上海で共演したRuiのことを知ったのと学校の授業についていけないのとで迷走が始まりそう。日本の音大でもこういうアナリーゼの授業とかするのかな〜。千秋はものすごく得意そう^^;
読了日:4月23日




のだめカンタービレ(12) (KC KISS)のだめカンタービレ(12) (KC KISS)二ノ宮知子
久しぶりに再読その12。のだめ、もっと迷走しそうな気もしたけど案外どうにかなってる…のかな?千秋は千秋で、ピアノのことでのだめに手助けしたいんだとしても何をどうするとか、ピアノは別としてのだめとどうしたいのか…よく考えないとね。とかいいつつ変態の森に足を踏み入れちゃったらしい^^;アパートの住人・ユンロン&長田が登場したり黒木くんが再登場したり…巴里篇もずいぶん賑やかになってきた(^^)
読了日:4月23日



のだめカンタービレ(13) (KC KISS)のだめカンタービレ(13) (KC KISS)二ノ宮知子
久しぶりに再読その13。季節はクリスマス。パリの街中で何てド派手でアクロバティックな痴話喧嘩^^;それでもなんか二人が一緒だと読んでても嬉しい。リュカののだめラブっぷりが可愛く、パリに来て緑青の気味だった黒木くんも元気になってきたみたいでよかった(^^)一方千秋は貧乏なマルレ・オケの貧乏&人手不足&気難しそうなコンマスに苦労しそうな展開。
読了日:4月24日




のだめカンタービレ(14) (KC KISS)のだめカンタービレ(14) (KC KISS)二ノ宮知子
久しぶりに再読その14。のだめは黒木くんとポールと一緒に室内楽トリオ結成。楽しそう。黒木くんは再び緑青気味だったけど^^;一番笑ったのはのだめと松田のバスルームでの攻防かな。松田も変な人だけど確かにのだめは変態だ…^^;次の巻はバカンス!そしてのだめ初リサイタルだ〜♪
読了日:4月24日





のだめカンタービレ(15) (KC KISS)のだめカンタービレ(15) (KC KISS)二ノ宮知子
久しぶりに再読その15。パッと開けたところにターニャの水着姿のコマがあってギャッ!となってつい本を閉じてしまった^^;夏休み、お城でリサイタルをするのだめとともに千秋&ターニャ&黒木くんもサン・マロへ。モーツァルトオタクの城主ブノワ氏とのだめがお馬さんの真似をするところが面白い。リサイタルはモーツァルトもキラキラ星とか良かったけどラヴェルがいちばん良かった。何故だか泣きそうになる。こういうのだめを見ていると確かに千秋はこの先起こるかもしれない変化に対して覚悟をしないといけないのかもと思わされる。
読了日:4月24日

のだめカンタービレ(16) (KC KISS)のだめカンタービレ(16) (KC KISS)二ノ宮知子
久しぶりに再読その16。今回のメインはマルレ・オケ。新団員が加入しての新シーズン。途中でまずい雰囲気になりかけたけど新しいメンバーのやる気と古くからのメンバーの負けてられるかorこのままじゃまずい!という気持ちがうまく融合していい演奏になった!感動♪それにしてもロッシーニの「ウィリアム・テル序曲」ストーリーにぴったりすぎて心踊るしなぜだか笑える(^w^)映画では確かチャイコフスキーの「1812年」に変わってたけどあれもド派手で楽しかったなあ。
読了日:4月24日


のだめカンタービレ 17 (講談社コミックスキス)のだめカンタービレ 17 (講談社コミックスキス)二ノ宮知子
久しぶりに再読その17。父・雅之の登場で思わぬミスをする千秋。一方めざましく成長中ののだめ。すぐ近くにいてもすれ違ってるのに千秋はアパートを出ることに?千秋は気づいてないけどのだめは密かに充電(ていうか盗撮^^;)してるのにそれすらできなくなってしまう…!
読了日:4月24日





のだめカンタービレ (18)(講談社コミックスキス)のだめカンタービレ (18)(講談社コミックスキス)二ノ宮知子
久しぶりに再読その18。千秋がアパートを出ることを知ったのだめ。ちゃんと話し合って納得できて良かったけど…千秋だけじゃなく読んでる方も調律師のお兄さんがいること忘れてたよ^^;Ruiは色々迷走しつつもお母さんとの関係が修復できて良かったしフランクも千秋から「一番聴かせる演奏する」って言われて良かったな。伴奏が得意っていうのもきっと才能なんだろうな。さて…ヴィエラ先生と思いがけない再会をしてのだめのサロンコンサートをドタキャンした千秋。この後どうなるんだったかなあ(前回読んだのが前過ぎてうろ覚え)。
読了日:4月24日

のだめカンタービレ(19) (KC KISS)のだめカンタービレ(19) (KC KISS)二ノ宮知子
久しぶりに再読その19。のだめのコンサートをすっぽかした上に酔っ払って帰ってきた千秋が正座(とお手)させられるのが可笑しい。そして本当に久しぶりに峰と清良が登場。それぞれに悩んでるふたりがパリで再会する時が楽しみ。それにしてものだめと清良がここで初対面っていうのがすごく不思議!さて…黒木くんとターニャにも大きな動きがありコンクールもあるし続き読むのが楽しみ♪
読了日:4月24日



のだめカンタービレ(20) (KC KISS)のだめカンタービレ(20) (KC KISS)二ノ宮知子
久しぶりに再読その20。コンクール、清良の入賞は良かったけどターニャが。黒木くんの「同居」発言はホント…パリにくる前ののだめと千秋にかぶるわ^^;それにしても…のだめが気に入った曲を千秋がRuiと共演することとかターニャのピアノは感情豊かすぎることとか、他の人がちょっと言いづらいことをユンロンはさらりと言うね^^;黒木くんとターニャは良い感じになりつつあるけどのだめと千秋はどうだろう。再び暗雲が立ち込めてきたかも。
読了日:4月25日


のだめカンタービレ(21) (KC KISS)のだめカンタービレ(21) (KC KISS)感想二ノ宮知子
久しぶりに再読その21。千秋とRuiの共演、そしてのだめからのプロポーズ。自分は自分で頑張ればいいと分かっててもつい人と比べて凹んだりとか…どうしてもしてしまうなあ。そしてそんなタイミングでやってきたミルヒー。オクレール先生が急いで、でも確実にひとつずつ積み上げてきたものが崩れ去る時が近づいている…?
読了日:4月25日




のだめカンタービレ(22) (KC KISS)のだめカンタービレ(22) (KC KISS)二ノ宮知子
久しぶりに再読その22。のだめの行方不明&シュトレーゼマンとの共演で衝撃デビューのニュースが世界中を駆け巡る様子が面白いなあ(大川ののだめ家はサスペンスドラマに夢中というところも面白い)。そしてシュトレーゼマンと遭遇したオクレール先生の激怒ぶりと、千秋とのだめの顛末を面白可笑しく噂し合うヴィエラ先生とジャンの良いコンビネーションも印象的。そしてそして…千秋パパ再登場だけどこのあと少しは父親らしいことするんだったかなあ。そんなわけで次の巻は巴里篇ラスト!
読了日:4月25日


のだめカンタービレ(23) (KC KISS)のだめカンタービレ(23) (KC KISS)二ノ宮知子
久しぶりに再読その23。本編ラスト♪千秋親子の会話はあまり友好的ではなかったけどパパが案外面白い人だったし千秋も大人になり理解できたり受け入れられた感じかな。そしてシュトレーゼマンとの共演後の抜け殻&放浪を経てパリに戻ってきたものの現実からは逃げ続けるのだめを一度は諦めかけつつも「こちらの世界」に連れ戻そうと行動する千秋。ああ、音楽って、音楽で繋がれるって素晴らしい。最終話の「何百年も前に記された音符が」から始まる3ページにぐっときて泣ける。ああやっぱりこの漫画本当に大好きだ。感動♪さあ残るはオペラ篇!
読了日:4月26日

のだめカンタービレ(24) (KC KISS)のだめカンタービレ(24) (KC KISS)二ノ宮知子
久しぶりに再読その24。峰からオペラの指揮を依頼された千秋&日本でのコンサートに挑むのだめが久々の帰国。しかしオケメンバーにとっては黒木くんの帰国(ターニャつき)の方が衝撃的だった模様^^;日本篇のキャラがいっぱい登場してすごく懐かしい。のだめの恩返しコンサート良いな。江藤先生と谷岡先生嬉しそう♪のだめに先を越されたことがちょっと嬉しそうな千秋も良いな。オペラの稽古場では峰とか菅沼さんとか真澄ちゃんとかみんな頑張ってるなあ。さて残すところあと1冊。R☆Sオケ&白い薔薇歌劇団の「魔笛」を見届けよう…♪
読了日:4月26日

のだめカンタービレ(25) <完> (KC KISS)のだめカンタービレ(25) <完> (KC KISS)二ノ宮知子
久しぶりに再読その25。のだめ日本での初リサイタル!もしかしてこの会場ってサントリーホール!?すごいなあ。そしてのだめ一族の破壊力半端ない^^;そして千秋はオペラ。たくさんの課題を乗り越え一杯一杯ながら成功して良かったなあ。それにしても峰は演出としてめちゃくちゃ頑張ってたなあ。オケピにのだめを入れたのはホント良かった。のだめもボレロで弾き損ねたチェレスタ弾けて良かった(^^)最後に黒木くんとターニャのお話も読めて良かった。ここ数日で最初から最後まで一気に読んでのだめワールドに浸れて幸せだった♪
読了日:4月26日

走れメロス (新潮文庫)走れメロス (新潮文庫)太宰治
表題作を改めて読み直したくて手に取った本。これと「駈込み訴え」はすごく勢いがあって一気に読めてしまう。友情や思慕の念など共通するものが感じられる。「女生徒」は個人的には好きな感じではないけどこの年頃の女の子らしい心理が怖いくらいよく表現されていた。上京してからの10年間を書いた「東京八景」と「ダス・ゲマイネ」「富嶽百景」「帰去来」「故郷」が互いを補完しあうようになっていて面白い構成だなあと思った。それにしても太宰って本当ろくでなしだなあと思うけど周りの人のそれを放っておけない気持ちもなんだか分かる。
読了日:4月30日

読書メーター

読書の記録2016年3月分

2016年3月の読書メーター
読んだ本の数:13冊
読んだページ数:3614ページ
ナイス数:5315ナイス

3月は冊数はずいぶん少なかったけど良い作品にいくつも出会えて内容の濃い読書ができた。
3月のベスト3①風のマジム②テミスの剣③ラブレス



風のマジム風のマジム原田マハ
沖縄産のサトウキビでラム酒を造ることを夢見た人々のお話。主人公まじむの情熱とそれに引き寄せられるように集まる人々の思いに胸が熱くなり心が温かくなる。すごく良かった。とにかく美味しいお酒が飲みたくなる。
読了日:3月1日






テミスの剣テミスの剣中山七里
台風の夜に強盗殺人事件が発生し逮捕された男は無実を訴えるも死刑判決が確定し拘置所内で自殺後に真犯人が判明し冤罪が発覚。そして23年後新たな事件が…というお話。埼玉県警の刑事の鬼・渡瀬警部の若かりし頃と現在の両方が読めて大満足!同時期の別の事件とか脇役の人たちがメインの別のお話とか他の作品とのリンクが色々発見できるのも楽しい。それにしても冤罪は無実で捕まった人の生き死にに関係なくその本人はもちろんそれに関わった全ての人がなんらかの傷を負うというのがなんともやるせない。
読了日:3月5日


ラブレスラブレス桜木紫乃
北海道の開拓の村で貧しい暮らしをしていた百合江が歩んだ波乱に満ちた人生のお話。終始暗くて不安定で気が滅入ってくるのになぜか読むのをやめられないのはこのお話のラストに少しでも希望の光が差し込むといいなと思うからなのかも。百合江と妹の里実の関係、百合江の娘の理恵と里実の娘の小夜子の関係もついつい引き込まれた。
読了日:3月7日




昭和元禄落語心中(8) (KCx)昭和元禄落語心中(8) (KCx)雲田はるこ
最新刊を読む前におさらい。助六の芝浜はやっぱり引き込まれるし泣けるなあ。そして与太郎の成長が素晴らしい。厳しくストイックな八雲とその才能を愛するたくさんの人たちの思いが八雲を救ってくれるといいな…。
読了日:3月7日






昭和元禄落語心中(9) (KCx)昭和元禄落語心中(9) (KCx)雲田はるこ
もう落語はやらない、できないという八雲に落語をやってほしい人たちの集まった小さな会でいよいよ…!と思いきや。ああタイミングが悪すぎるし無粋すぎる(-"-)そして…八雲が出会った芸の神様…まさか落語に合わせて死神?今までもそんな雰囲気はあったけど一気にホラーチックな巻末。次で完結らしいので八雲の行く末がどうなるのかすごく気になるなあ。
読了日:3月8日




ずっしり、あんこ:おいしい文藝ずっしり、あんこ:おいしい文藝
様々な方の書いた、あんこやあんこを使ったお菓子についての文章を集めた本。お菓子そのものだけではなく家族や友人や恩師などとのかけがえのない思い出が語られているものが多く、それぞれに温かさや切なさが感じられた。このシリーズは「ひんやり、甘味」に続き読むのは2冊目だけど他にも出てる甘いもの以外のも機会があったら読んでみよう。
読了日:3月13日




のすりの巣 (百舌シリーズ) (集英社文庫)のすりの巣 (百舌シリーズ) (集英社文庫)逢坂剛
百舌シリーズ5作目。暴力団員殺害と拳銃・麻薬強奪事件とその裏にいる「のすりのだんな」と呼ばれる警察関係者を計らずも追うことになった大杉と異性関係が派手な女性刑事・洲走かりほをマークする美希のそれぞれの事件が繋がって大きな闇の一端が見えてきて、いつもながらそれに果敢に挑むふたりの姿にドキドキさせられるけど、同時に、本当に悪い人にはなかなか手が届かないようなもどかしさも毎度の感じ。それにしても大杉はあんな大変なことになっちゃって…この先どうなるんだろう。
読了日:3月14日


異邦人(いりびと)異邦人(いりびと)原田マハ
震災を機に京都へ借り住まいすることになった菜穂が老舗画廊で出会った一枚の絵に魅せられたことで動き出す物語。東京で画廊の経営状態の悪化に汲々とする夫の一輝や菜穂の両親などの言動は菜穂の側から見れば苛立たしかったり滑稽だったりもするけど美に執着する菜穂の言動の方がある意味怖いかも…という気もする。
読了日:3月17日




反自殺クラブ―池袋ウエストゲートパーク〈5〉 (文春文庫)反自殺クラブ―池袋ウエストゲートパーク〈5〉 (文春文庫)石田衣良
IWGPシリーズ5作目。集団自殺をプロデュースする「クモ男」を追う「反自殺クラブ」と彼らに協力を求められたマコトの奮闘とその哀しい結末(表題作)。家族や友人や身近な人の死によって不安定になる人々…自分もいつそうなるか分からない部分がたくさんある気がする。個人的には表題作よりも「死に至る玩具」や「伝説の星」の方が好きかな。とくに往年のロックスターの強かさにはついニヤリ。
読了日:3月23日



美しい日本への旅 [東山魁夷 ART ALBUM]美しい日本への旅 [東山魁夷 ART ALBUM]東山魁夷
東山魁夷さん生誕100年記念のアートアルバム第一巻。「郷愁」は魁夷さんの作品の中では私の住んでいるところからいちばん近い場所が描かれた作品。どれくらい近いかというと歩いても行かれるくらい。今はこの作品に描かれたような「郷愁と云うテーマを表すのに最も普遍的な風景」と言える様子ではない気がするのが淋しいけど70年くらいの年月が経ってるし仕方ないのかな。それにしても静かななかに情熱の見え隠れする作品が様々な人生の荒波を乗り越えた末に生み出されたと思うとなんとも言えない気持ちになる。
読了日:3月24日


わたしを離さないで (ハヤカワepi文庫)わたしを離さないで (ハヤカワepi文庫)カズオ・イシグロ
とある使命を持ってこの世に生まれたキャシーそして同じ施設で幼い頃を共に過ごしたトミーとルースのお話。こんなシステムがあったら恐ろしいと思うとともにヘールシャムを作った人々の考え方は結局「普通の人間」目線からの自己満足のような気がしてしまった。とはいえ作品自体が悪いわけではなく独特の空気感や文体を体感できて良かった。
読了日:3月29日




5時から9時まで 11 (Cheeseフラワーコミックス)5時から9時まで 11 (Cheeseフラワーコミックス)相原実貴
最新巻読む前におさらい。潤子はもちろんだけど妹の寧々もややこしい人を好きになったもんだ^^;ゼクシィとハチヤ、モモエとアーサーが色々ありつつもいい感じになってきたなか、寧々とユキのこの先の展開がすごく気になる。主人公は星川といい感じの展開になるといつもなんらかトラブルの潤子だけど他のキャラがメインのターンだとつい忘れちゃう^^;
読了日:3月29日





5時から9時まで 12 (Cheeseフラワーコミックス)5時から9時まで 12 (Cheeseフラワーコミックス)相原実貴
高嶺のおばあさまが潤子を嫌う理由…そうだったのか。でもそろそろ受け入れてくれてもいいと思う^^;清宮の動きも気になるなあ。それはそうとまたしてもアーサー様が!モテモテなのにモモエのことになると途端にかっこ悪くなっちゃうところがたまらなく好き(^w^)
読了日:3月30日

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