読書の記録2016年8月分
2016年8月の読書メーター
読んだ本の数:10冊
読んだページ数:2685ページ
ナイス数:3626ナイス
8月は、もっとじゃんじゃん読めるはずだったけど冊数的にはあんまり。
でも長編小説が3つ読めたのと積読が少し減らせたのは良かった。
8月のベスト3①ジブリの仲間たち②ABC殺人事件③重力ピエロ
ABC殺人事件 (ハヤカワ文庫―クリスティー文庫):アガサ・クリスティー
ポアロあての挑戦状に書かれた通りアルファベット順に起こる殺人事件の謎に挑むお話。連続だけどどれかひとつがコアになる事件なんじゃないか…とは薄々思っていたけど真犯人の動機そしてやり口がほんとに酷くてとなる^^;所々に挟み込まれた「ヘイスティングズ大尉の記述ではない」によってミスリードされたかと思うと引き戻されたりしながらラストまでぐいぐい読まされる感じがやっぱり凄いし気持ち良かった!
読了日:8月8日
御不浄バトル (集英社文庫):羽田圭介
トイレで寛ぐのが唯一の楽しみという悪徳ブラック企業に勤める主人公があるできごとをきっかけに退職を考え始める…というお話。とにかくやたらとトイレで色々したがる主人公^^;いくら清潔であまり人が来ないからといってもそこで食事するとか…私には絶対ありえない、とか、今の若い世代って気配りができるんだかできないんだか訳分かりませんなあ(実体験含む)、というようなことを考えつつ…、本人はあまり気づいていないところで主人公の中に変化が起こっておかしな方向に向かってるところなんかはいかにも純文学っぽいとも感じた。
読了日:8月11日
岡本太郎にであう旅:岡本太郎のパブリックアート (Shogakukan Creative Visual Book):大杉浩司
岡本太郎さんの作品を出会える場所とともに紹介する本。公園や駅や学校などの公共の場所やそれに準ずるような場所にある絵画や彫刻、オブジェなど。そういうものを目にする機会はたくさんあるけど、それについて「パブリックアート」という名前や考え方があるということは意識したことがなかったかも。このなかでは神奈川の高校にある「午後の日」とか学校や保育園などにある作品のことが気になった。毎日そこに通っている時には無意識に目にしていても、いつかそれを思い出す時、なにか特別な気持ちが生まれそう。
読了日:8月13日
サムライせんせい三 (クロフネコミックス):黒江S介
この巻は途中から幕末編へ。お侍さんが平成の世にいるから面白いのに!と思わないでもないけど、武市や龍馬やあと岡田以蔵なんかも出てきてワチャワチャしてる感じもいい。3巻の終わりに出てきた3人の謎の男の正体とか今後の展開に幕末編が色々関わってくるのかな?武市も龍馬も、あと今回正体が明らかになった謎の男③の人もそれぞれ劇的な死を迎えてその後の世の中を見てない人ということは…残る②の人もそういう感じの人なのかなあ。誰なのか凄く気になる!
読了日:8月14日
唐招提寺全障壁画 (新潮文庫―東山魁夷小画集):東山魁夷
東山魁夷さんが手がけた唐招提寺の障壁画を全て収録する文庫版画集。小さいのに綺麗な写真、スケッチや実際に障壁画の使われている部屋の様子が分かる写真、スケッチ画、制作の過程が分かる魁夷さんによる文章など、盛りだくさんの内容。でもやっぱりこの目で見たいなあ。6月5・6・7日しか一般公開してないなんて。いつか見る機会があると良いなあ。
読了日:8月15日
ジブリの仲間たち (新潮新書):鈴木敏夫
ジブリの鈴木敏夫さんによる、これまで関わってきた映画の宣伝と広告についての本。経済とか企業を扱った堅いめの本と同じくらいの中味はあると思うんだけど印象深いジブリ作品が世に出る舞台裏で宣伝が進められていく様子が語られるのでワクワクしながら興味深く読めた。あれだけヒット作が続いても次の映画を作るためにこの映画の宣伝を一生懸命やるという部分を見失わず貫いてこられたところや前に当たった方法に固執しないでその時々に一番ふさわしいことを考えてこられたところ、言うのは簡単だけど案外難しいことだからそこが凄いと思う。
読了日:8月19日
重力ピエロ (新潮文庫):伊坂幸太郎
伊坂さん作品順読み4作目。兄の泉水と弟の春、そして優しい父と美しい母。そんな家族に起こった出来事。大人になった兄弟の前で起こる連続放火と奇妙なグラフィティアートの謎。どこか現実感が薄いようなでも生々しいような、そんな不思議さのなかにぐっとくるフレーズがちりばめられているところが好き。ずっと前に読んだ時デビュー作の「オーデュボンの祈り」とリンクしてるのは気づいてたけど…2作目の「ラッシュライフ」読んでからだとすごーく楽しい章(と登場人物)が。
読了日:8月25日
下鴨アンティーク 神無月のマイ・フェア・レディ (集英社オレンジ文庫)の感想:白川紺子
シリーズ4作目。今回、鹿乃と良鷹の両親や曽祖父毋のエピソードが登場。どれもキュンとするなあ。しかも慧の過去もかなり明らかになって随分と盛り沢山。鹿乃と慧の関係は進展したようなしないようななかに春野の動きも気になるところ。どうか、釦(ボタン)をかけ違えませんように。
読了日:8月27日
ウォーリーをさがせ!トラベルコレクション:マーティンハンドフォード
ウォーリーをさがせ!シリーズ全7作すべてが収録されたスペシャル版。いつかあらためて手に入れようと思っていたこのシリーズがいっぺんに見られて楽しかった!今回は第一段階としてウォーリーだけを探してみたけどシリーズが進むごとにウォーリーを探すのが難しくなって苦労したけど端から端まで見ていて、細かく細かく描き込まれているひとつひとつのページについ見入ってしまった。
読了日:8月30日
汚れちまった道:内田康夫
行方不明になった新聞記者・奥田を探してほしいという依頼を受け山口を訪れた浅見光彦が事件に遭遇するお話。この人も?っていうくらい人が死ぬこととか、ある時点からあちこちのピースが繋がっていく感じとか…最近あんまり読んでなかったからびっくりした^^;一人の新聞記者の失踪の裏に広がる闇の世界に取り込まれ、浅見が実は中原中也の記事も書かなきゃいけないってことを忘れがちになるなあ(←こっちが本業)。あと、いつの間にか永遠の33歳・浅見光彦より年上になってた自分にもびっくり。
読了日:8月31日
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