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読書の記録2016年11月分

2016年11月の読書メーター
読んだ本の数:14冊
読んだページ数:2921ページ
ナイス数:4745ナイス

11月は調べ物のために図書館に行ってちょっと難しい本も読みつつ、後半は漫画もだいぶ読んだ。ジャンル的には結構幅広かった。三島忌に合わせてずっと読まずに置いてあった三島作品をようやく読んだ。

11月のベスト3①恋するハンバーグ②アンソロジーおやつ③へんないきもの
          次点:光るキノコと夜の森

無垢の領域無垢の領域桜木紫乃
道東の町を舞台に、書道家の秋津とその妻で養護教諭の怜子、民営化を目指す市立図書館の館長である林原とその妹の純香が出会ったことから始まる物語。純香の純粋すぎるところや類稀なる才能に対し、凄いねえとか好きだなあとか思いつつも嫉妬や疎ましさをも合わせて感じる周りの人々の感情。そしてあまりにもあっけなく訪れる死。堪らないなあ。読んでて明るい気持ちになる部分はあまりなくてむしろどんよりするのに読むのをやめられない。終盤、授賞式での秋津と林原の会話。秋津…なんということを。
読了日:11月5日

虚竹の笛 尺八私考虚竹の笛 尺八私考水上勉
中国と日本それぞれを繋ぐ尺八を巡る様々な人々が登場する物語。冒頭100ページほどは著者の方が日本へ尺八をもたらした人物のことを各地訪れて調べたりしたルポが主なので難しい部分が多くて読むのがちょっと大変だったけど、その後の四郎太(竹細工の職人で尺八も造る)が主人公の物語部分は虚竹(絶崖禅師)や一休、その周りの人物が生き生きと描かれて面白かった。虚竹という人の正体にはあまりはっきりしないところもあるみたいだけどそういうところも含めて歴史小説は色々な想像を掻き立てられて面白いのかも。
読了日:11月6日

へんないきものへんないきもの早川いくを
色々な生き物の生態など面白いエピソードをたくさん紹介する本。それぞれの生き物についての不思議なことが面白いというのもあるけど…とにかく文章や挿絵が可笑しくて笑ってしまう。とくにラッコの章とアゴヒゲアザラシ狂騒曲が好き。あと装甲巻き貝。貝殻はもちろん身の部分も硫化鉄製とはびっくり。この本が出たときはまだ名前がなかったらしいけど今はウロコフネタマガイ(スケーリーフット)という名前がついてるらしい。
読了日:11月9日


かもめ (白水Uブックス―ベスト・オブ・チェーホフ)かもめ (白水Uブックス―ベスト・オブ・チェーホフ)アントンチェーホフ
ロシアの片田舎にあるソーリン家所有地を舞台に人々の思惑が交錯していくお話。ニーナはトリゴーリンに出会ったことで大きく人生が変わって大変な道を歩んでいることがやるせなく思えるし、その出来事がかつて彼女と恋仲だったトレープレフにも大きな影響を及ぼしてのあの結末だった訳で、暗く鬱々としたものを感じるけど、案外さらっと読んでしまった。今度お芝居を観に行くので、本を読んでの感覚とどう変わるのか楽しみ。
読了日:11月10日



アンソロジー おやつアンソロジー おやつ
様々な著者の方たちによる「おやつ」や甘いものに関わるエッセイのアンソロジー。登場するお菓子とそれにまつわるエピソードが興味深いのと同時に、それぞれの著者の方のバックグラウンドや文章に現れる個性に触れられるのが楽しい。文章が好きだなあと思ったのは古川緑波さんと久保田万太郎さんと獅子文六さん。戦争の時代のエピソードが描かれた久住昌之さんと武田百合子さんの文章はやるせなく切ない。可笑しくてたまらなかったのは五木寛之さんの「メロン・パン筆福事件」。酒井順子さんの袋菓子に関する考察は興味深い。すごく分かる^^;
読了日:11月13日

恋するハンバーグ 佃 はじめ食堂恋するハンバーグ 佃 はじめ食堂山口恵以子
東京の下町にオープンした洋食屋さん「佃はじめ食堂」が舞台のお話。昭和40年代の、まだ戦争の記憶を残しつつも時代が大きく変わっていくところが描かれていて楽しく読むことができた。そのなかに料理に関わる人々の喜びや苦しみが伝わってくるところもいい。それにしても美味しそうなものがいっぱい出てくるし近くの商店街のおっちゃんたちが飲みにくるみたいな雰囲気も楽しくっていい。
読了日:11月14日


まるごと尺八の本まるごと尺八の本葛山幻海
尺八を始めたい、もしくは手に入れたいとか管理の仕方について知りたい、もしくは歴史や流派について知りたい、などなど様々な尺八についての事柄をまとめた本。普段吹いている尺八がどんな風に作られ、また尺八の長い長い歴史の末端の末端に自分が位置しているんだなあということをほんの少しだけ意識した。色々な流派の譜面が紹介されていて自分の勉強している流派と共通する部分の多い流派もあるけどものすごく違う流派もあってびっくりさせられる。箏や三絃の調弦と尺八譜との対応表は最近勉強している内容に役立ちそうでよかった。
読了日:11月18日

光るキノコと夜の森光るキノコと夜の森
日本各地の夜の森で撮影された発光キノコの写真を集めた本。キノコが緑色に光る様子が幻想的。そのキノコひとつひとつがとても小さいことにびっくりさせられる。たまに木肌が白っぽく見える木を見ることがあるけどもしかしたらあれもそうだったのかな。それにしても日本で見られる発光キノコはどんな種類も似通ったような色だというのは不思議だなあ。キノコ以外にも日本にはホタルイカとかホタルとか発光する動植物が結構多くホタルイカなんかは海外の研究者が見にやって来るほど珍しいものだということも初めて知って興味深かった。
読了日:11月26日

小さな骨の動物園 (INAX booklet)小さな骨の動物園 (INAX booklet)盛口満,西澤真樹子,相川稔,安田守,安部みき子,瀬戸山玄
様々な動物の骨を集めた本。こうして色々な動物の骨を目にすると驚くほど緻密で複雑なつくりになっっていることに驚かされる。オリックスの中篩骨(鼻の奥にありこのなかを嗅覚神経が通る)のレース状になっているのとか「鳥が飛べるのは、翼があるからだけではない」のページに紹介された鳥の骨が軽くて丈夫だったり翼の動力となる胸筋を支える胸骨の部分がぐっと張り出しているところが特に興味深かった。読み物は「なにわホネホネ団」の活動内容のとドイツで標本製作技師をしている相川稔さんの「僕と骨と博物館と」が特に面白かった。
読了日:11月26日

突然ですが、今夜攫いにいきます (フラワーコミックスアルファ)突然ですが、今夜攫いにいきます (フラワーコミックスアルファ)宮園いづみ
「突然ですが、明日結婚します」の番外編2つを含む恋愛と結婚がキーワードの短編集。「私たちの憂鬱でウソな時間」は既読だったけど「〜結婚します」と名前似てるのは言われるまで気づかなかったなあ。「素肌の温度」は現実にはありえなさそうだけどフィクションだからそれも良しということで。
読了日:11月27日



恋と呼ぶには気持ち悪い(2)恋と呼ぶには気持ち悪い(2)もぐす
一花、無意識のうちに亮にかなり傾いてる^^;けど同級生の多丸が亮のライバルになりそうな感じ?けど亮は高校生男子が立ち向かうには手強そうだなあ。この先どうなるんだろう。高校時代の亮と益田がさりげなく相手をフォローしてる感じ、いいなあ。
読了日:11月27日




突然ですが、明日結婚します 6 (フラワーコミックスアルファ)突然ですが、明日結婚します 6 (フラワーコミックスアルファ)宮園いづみ
あすかのファミリーが登場してお姉ちゃん大好きな弟・奏もこれから色々絡んできそうなところや神谷がさらに2人に接近してきそうな感じが気になるし、それに2人の仕事にまた変化がありそうで…またまた先の展開が気になるところ。それにしても…神谷さんはあすかを好きなのは本心なんだろうけどなかなか振り向かない人を振り向かせたいっていうことで一生懸命になってる部分も結構あるんじゃないのという気もしてる。
読了日:11月27日



クローバー trefle 7 (マーガレットコミックス)クローバー trefle 7 (マーガレットコミックス)稚野鳥子
細谷さんと破局した妃女子。なのに一緒のプロジェクトで仕事することになってしまうという。それにしても地獄に堕ちろってすごいインパクト^^;お互いものすごく嫌いあったわけじゃないのにもう本当に元には戻れないのかな…まあ難しいのかなやっぱり。上の妹・花音の結婚話、相手が相手だけにすんなり行かないんじゃ…とふと思ったけどやっぱりこの先なんかあるらしい。気になるなあ。もちろん妃女子の元彼に片想い状態も気になるけども。
読了日:11月27日


仮面の告白 (新潮文庫)仮面の告白 (新潮文庫)三島由紀夫
女性ではなく男性に欲望を感じる青年が幼少期からの自分を振り返る…という内容。自叙伝的な描かれ方だから余計にドキドキしてしまう。ものすごく耽美的なところはあるけど思春期の頃に異性より同性が好きなんじゃないか私、という時期があった経験を何人かからきいたことがあるし、またものすごく自意識過剰になるというのも分かる気がするので、そういう意味ではその年頃らしいテーマで書かれた作品と言えなくもないかも。言葉が難しいのやら色々でなかなか読み進められなかったけど、園子さんが出てきてからがわりと読みやすかったかも。
読了日:11月29日

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