読書の記録2017年2月分
2017年2月の読書メーター
読んだ本の数:22冊
読んだページ数:3554ページ
ナイス数:6272ナイス
2月は遠出する予定や試験勉強の合間を縫って色々なジャンルの本を読めた。
2月のベスト3①100万回生きたねこ/②翼をください/③あなたがここにいて欲しい/次点:鞄図書館
下鴨アンティーク 雪花の約束 (集英社オレンジ文庫):白川紺子
シリーズ5作目。赤い糸が切れてしまった着物の持ち主とその孫の恋、真っ赤に染まってしまう紅葉柄の着物にまつわる母と子の思い、雪を降らせる雪華文の着物に込められた父と母の互いを思う気持ち。いくつかの着物の謎に取り組むなかでギクシャクしてた鹿乃と慧の関係が少し前向きに変わりそうな感じで続きが楽しみ。それはそうと…高校生だった良鷹が陶器の子犬に出会ったことで鹿乃とともに遭遇した事件のお話に出てくるお兄ちゃん大好きなちっちゃい鹿乃が可愛すぎる。
読了日:2月1日
ピーターラビットのおはなし (ピーターラビットの絵本 1):ビアトリクス・ポター
ピーターラビットの絵本①おかあさんから行っちゃだめと言われていたマグレガーさんちの畑に行って大変なことになってしまうピーター。自業自得という気はするけどマグレガーさんに見つかって大変なことになって泣いちゃうピーターがちょっとかわいそうになる。なんとかお家に帰れて良かったよ…。だっておとうさんはマグレガーさんのおくさんににくのパイにされちゃったんだよ…怖い怖い(~_~;)
読了日:2月2日
ベンジャミンバニーのおはなし (ピーターラビットの絵本 2):ビアトリクス・ポター
ピーターラビットの絵本②ピーターのいとこのベンジャミンバニー登場。彼がつまずきそうになったピーターの耳がちょこんと出てる絵が可愛い(^^)マグレガーさんちのかかしからピーターの服を取り戻すため、また畑に。で、にゃんこに遭遇で大ピンチ。危険と分かってても行きたがるのね…。そしてベンジャミンバニー氏(父のほう)、あまりに強すぎ&恐れ知らずでびっくり。ピーターの服が戻ってきたのは良かったけどね…(^_^;)
読了日:2月3日
フロプシーのこどもたち (ピーターラビットの絵本 3):ビアトリクス・ポター
ピーターラビットの絵本③あっ…急にみんなが大人になっている^^;ピーターの姉(?)のフロプシーとベンジャミンバニーが結婚して子どもが生まれたのね…。そしてマグレガー家との攻防も続いている…^^;眠ってる子どもたちが袋に入れられちゃったときには、まさか…にくのパイ…とハラハラしたけど無事助かって良かった。ネズミのトマシナ・チュウチュウのおかげだね。うさぎの毛をいっぱいもらって作った冬のお洋服があったかそうで可愛い♪
読了日:2月4日
Gボーイズ冬戦争―池袋ウエストゲートパーク〈7〉 (文春文庫):石田衣良
IWGPシリーズ7作目。表題作はGボーイズのチームが襲撃されたことによって起こる異変が池袋全体に影響を及ぼす…というお話。キングであるタカシだけじゃなくマコトもターゲットにされるなかでふたりの友情にぐっとくる。「要町テレフォンマン」「詐欺師のヴィーナス」はどっちも詐欺のお話。もっとまともなことにその頭を使ったら…というのは正論だけどそれが通らないほどの歪な世の中なのかも。放火事件が次々起こる「バーン・ダウン・ザ・ハウス」は最後泣けた。おばあちゃんが生きてたからこそのラスト。ほんとに良かった…。
読了日:2月4日
鞄図書館<1>:芳崎せいむ
幻の図書館(とその司書)のお話①こんな図書館が本当にあったらいいのに!と思うけど世界の果てが見えなくてちょっと怖い気もする^^;十二冊目(前・後編)にぐっとくる。本に対する思い入れって内容だけじゃなく出会ったきっかけとかも影響するよね。一生を共にするような本に私も出会いたい。
読了日:2月5日
鞄図書館(2):芳崎せいむ
幻の図書館(とその司書)のお話②この巻の舞台は主に日本。ゲーテ記念館とゲーテの小径とゲーテパーク。すごく気になる。ゲーテ難しそうと思ってたけど…実はファウスト絡みのお芝居は今までに2つも観てることをこれを読みながら思い出した。格言集的なのはそのうち読んでみたい。ドラキュラのお話や火星が出てくるお話も良かったなあ。ちょっと哀しいけどどこか温かい。
読了日:2月9日
鞄図書館3:芳崎せいむ
幻の図書館(とその司書)のお話③二十六冊目のキング・コングのお話とその次の本の又貸しがきっかけの本を追いかける旅のお話、ドキドキしたなあ。キング・コング…そういえば私もよく知らないな。小さな村の図書館の館長さんのお話も良かった。日々本に触れ合う場所がどういうところかって大事だと思う。そして、箱図書館!鞄図書館とはまた違った良いキャラしてる。「本読みから本をうばうのは死ねということといっしょだ」ズシンとくる。本当その通り。かっこいい。
読了日:2月10日
翼をください:原田マハ
太平洋戦争の少し前。純国産の飛行機「ニッポン」で世界一周飛行を成し遂げた乗組員のひとりであるカメラマンの山田純平、かたや世界一周飛行達成を目前に失踪したアメリカ人パイロットのエイミー・イーグルウィング。このふたりの主人公の人生がどこでどう交わるのかというのと実際の出来事とフィクションが織り交ぜられ驚きや波乱とともに温かさや切なさを含みつつ進む物語にものすごく惹きつけられ「世界はひとつ」や「翼をください」とかの言葉にグッとくる。そして「八人目の」っていうスピーチ。ヤマジュン最高だよ。涙が止まらない。
読了日:2月10日
ぐりとぐら [ぐりとぐらの絵本] (こどものとも傑作集):なかがわりえこ
料理好きな野ねずみのぐりとぐらが森で見つけた卵でカステラを作ろうとするお話。すっっごく久しぶりに読んだ。ぐりとぐらが見つけた卵で何を作ろうか相談してるところや、カステラを作ってるところに集まってくる森の動物たちの様子とか、みんなでカステラを囲んでいる様子とか、美味しそうなカステラの絵とか…とにかくほっこりする。良いなあ。
読了日:2月11日
100万回生きたねこ (講談社の創作絵本):佐野洋子
100万年もの間100万回も生きては死んだねこのお話。そのなかのいくつかのエピソードすべてを合わせて、自分よりも大好きな存在に出会うまでのひとつの大きな物語という感じ。白いねこの前で宙返りしてみせるねこがなんだかいじらしく可愛い。そして…とても大切なものを失ったときのねこの様子が切ない。切ないのに温かい気持ちになる。それは、ねこがとてもいい一生を送ったと感じられるからなのかな。
読了日:2月12日
こねこのトムのおはなし (ピーターラビットの絵本 4):ビアトリクス・ポター
ピーターラビットの絵本④うさぎじゃなくねこのお話。こねこのミトン&トム&モペットがそのやんちゃぶりでお茶会の準備で忙しいおかあさんねこのタビタ・トウィチットさんを困らせるお話。どの絵も子猫ちゃんたちが毛がふさふさむくむくですごく可愛い。いろんな仕草もすべて可愛い。おかあさんがお茶会のお客様に恥ずかしくないように…と支度したものがどんどん台無しになっていく。おかあさんはなぜこの子たちをお外に出しちゃったんだか…~_~;
読了日:2月13日
モペットちゃんのおはなし (ピーターラビットの絵本 5):ビアトリクス・ポター
ピーターラビットの絵本⑤こねこのトムの妹・モペットのお話。かなりのやんちゃぶりを発揮しねずみとの攻防を繰り広げる^^;捕まえた!と思ったねずみに逃げられたと気づいたときのびっくり顔が可笑しくて可愛くてたまらない。けど自分をからかったねずみへの仕返しをこんな風にしようと考えつくなんて…なかなかワルですなあ。
読了日:2月13日
こわいわるいうさぎのおはなし (ピーターラビットの絵本 6):ビアトリクス・ポター
ピーターラビットの絵本⑥こわいわるいうさぎのお話。おとなしいいいうさぎから人参を奪うところ…ジャイアンみたい^^;てっぽうをもったおとこのひとの登場でハラハラしたけど…こわくてわるいうえに逃げ足も早かったのか…すごいな。
読了日:2月15日
倒れるときは前のめり:有川浩
有川浩さんのエッセイ集。小説はいっぱい読んできたけど、それ以外のものをこれだけたくさん読んだのは初めて。短編小説も2つ読めて良かった。小説ではないけど、小説を読んだときに感じる有川浩さんらしさがここにもたくさんあった。すべての意見に賛成!ってわけではないけどそこも含めて、なるほどという感じ。映像化に寛容にお願いしますというところにはほぼ賛成かな。あと難しい本を読むのが偉いわけじゃないよねってところも分かる気がする。世の中には色んな人がいるように色んな本とそれを好きな人がいるのは当然だよね。
読了日:2月15日
あなたがここにいて欲しい:中村航
表題作は主人公の吉田くんが幼馴染の又野君との日々を振り返りつつ大学生になった吉田くんの日々のあれこれのお話。又野君はどうなったんだろうと思っていたらなんとも素敵な展開が待っていてぐっときた。舞子さんも可愛くて魅力的でな人で全体的にとても素敵なお話だった。「男子五編」は秘密基地的なものが出てきたりバンドやるぜってなったり…いかにも男子っぽい。「ハミングライフ」のやたらアナログで奇跡的な出会いと交流(交信?)にホンワカドキドキさせられた。読み進めるのが楽しい一冊だった。
読了日:2月17日
霧 ウラル:桜木紫乃
根室で水産業を営む家に生まれ、良い長女を演じ運輸会社の家に嫁ぎ夫を政治家にするべく奔走暗躍する智鶴、家を飛び出し花街で芸者をしたのち土建業と裏稼業を手掛ける男のもとに嫁いだ次女の珠生、二人の姉が生き方を受け容れがたいと思う三女の早苗。三人の女性と彼女たちを取り巻く家同士や土地のなかに渦巻く力関係…あまりにもやるせなくて鬱々としてくるけど読むのをやめられない。桜木紫乃さんの書くお話には、じくじくと身を侵食するような寒さをいつも感じる。
読了日:2月19日
2ひきのわるいねずみのおはなし (ピーターラビットの絵本 7):ビアトリクス・ポター
ピーターラビットの絵本⑦人形の家のあるじであるルシンダとジェインの留守中に忍び込んだねずみの夫婦トム・サム(夫)とハンカ・マンカ(妻)のお話。タイトルには「わるい」となってるけど…置いてあるごちそうが食べられないと分かった後の様子はだいぶ乱暴ではあったけどあまり悪いねずみという感じはしなくてその後の2ひきの行動にはなんとなく微笑ましさを感じる。家の持ち主の女の子がねずみに家の中のものを壊されたり取られたりしてから警官の人形を買ったのも面白い。
読了日:2月21日
のねずみチュウチュウおくさんのおはなし (ピーターラビットの絵本 8):ビアトリクス・ポター
ピーターラビットの絵本⑧シリーズ2作目の「フロプシーのこどもたち」で子うさぎさんたちをマグレガーさんから助けてくれたのねずみチュウチュウおくさんことミセス・ティトルマウスが自分の家に色々な(おくさんにとっては)厄介なお客さんが勝手に入り込まれてぷりぷり怒っているお話。チュウチュウおくさんの言動が思った以上に荒っぽくてびっくり^^;まるはなばちの「じじ・びず・びず!」っていう鳴き声らしきものとよそのうちに勝手に入り込んでいるのになぜか憎めないキャラクターなジャクソンさん(ヒキガエル)が印象的。
読了日:2月22日
まちねずみジョニーのおはなし (ピーターラビットの絵本 9):ビアトリクス・ポター
ピーターラビットの絵本⑨田舎に住むねずみチミーが野菜かごに忍び込んでいたところそのまま都会に運ばれてしまいそこで都会に住むねずみジョニーと出会うお話。私もチミーと一緒で田舎生まれ田舎育ちだから都会のねずみの暮らしにあまり馴染めない気持ちなんとなく分かる。そしてジョニーが田舎は静かすぎると思うのもそうなんだろうなあと思う。結局生まれ育ち住み慣れた場所が一番なんだろうなあ。もちろん自分の生まれ育った場所に違和感があってあるとき全然違う場所で自分にはこっちのほうが合っていた!と気づくこともあるだろうけど。
読了日:2月23日
テーブルの上のファーブル:クラフト・エヴィング商會,坂本真典
テーブルの周りに色々な人が集まってテーブルの上にも色々なものが乗せられて…そこから次第に形づくられる一冊の本。現実と非現実を行ったり来たりするような不思議な感覚とありそうでなさそうな世界を想像しながら読むのが楽しい。冒頭の長ーい目次と「眠る電球」と「ゆっくり犬の冒険」と「猫の図書館」が好き。あと「吉田健一の「酒は旅の代用にならないという話」を読みながら考えたこと」もいいな。一度これくらい酔っ払ってみたい。
読了日:2月23日
バベル九朔:万城目学
古びた雑居ビルで管理人をする作家志望の「俺」がビルの恐るべき事実により大変な事件に巻き込まれるお話。全てを完璧に理解するのは私にはちょっと難しいなあと思う部分もあったけどなんて事のないどこにでもある光景とすぐ隣り合って不思議な世界が広がっている…そういうちょっとワクワクするようなハラハラするようなところはさすが万城目さんらしい。最初はこんなに分厚いのに雑居ビルのなかのことが書いてあるだけのような(冒頭読んだ時はそんな感じがした)こんな感じで読み切れるの?と思ったけど杞憂だった。面白かった。と思う。多分。
読了日:2月28日
読書メーター
« 読書の記録2017年1月分 | トップページ | 読書の記録2017年3月分 »
「本/読書の記録」カテゴリの記事
- 読書の記録2017年4月分(2017.05.01)
- 読書の記録2017年3月分(2017.04.01)
この記事へのコメントは終了しました。
コメント