杉の柩
ポアロシリーズ18作目。
アガサ・クリスティー
「杉の柩」
殺人の罪に問われ被告の身として法廷に立つエリノアが、自分の作った食事を口にしたメアリイが亡くなるまでのことを思い出す第一部と、事件の真相をポアロが調査し始めて、すべてが明らかになる第二部というこのお話。
エリノアのなかでは婚約者のロディーやメアリイに対する複雑な心情が揺れ動き、なにやら怪しげな動きをする登場人物も現れ、真相はどこにあるのか?と読み進める側のことも揺さぶってくるクリスティー、さすがとしか言いようがありません。
というか、ポアロシリーズを続けて読んできて「今回はどのパターンか?」と思ってしまうのもあって、余計に揺さぶられるのかもしれませんね…。
最近のコメント