フジ子・へミング&北東ドイツフィルハーモニー管弦楽団2006,ジャパンツアーin長野県松本文化会館。
日曜日、オーケストラの演奏を聴きに行って来ました~。
イングリット・フジ子・へミング
北東ドイツフィルハーモニー管弦楽団
2006,ジャパンツアー
きっかけは、菅野美穂さんがフジ子・へミングさんを演じた
ドラマが昨年末再放送されたことでした。その時、地元での公演があるというのを知った母親がぜひいちど彼女の演奏を聴いてみたいってことで・・・。こちらが、会場となった長野県松本文化会館です。1時30分開場だったんですが、1時を過ぎたあたりで広い駐車場がほぼ満杯になってました・・・。大ホールのロビーに入ると、フジ子・へミングさんの描いたイラストが入った扇子とか色々売っていました~。席は2階席のいちばん前ってことで、目の前の手すりが邪魔かな~・・・というのが気になるところでしたが見晴らしも良くて思ったよりもステージは近く感じました。
(曲目)・・・とともに、ちょこちょこっと感想など。専門的なことはまったく分からないので、私の感覚で・・・。
モーツァルト/歌劇「皇帝ティート」より序曲
フルートの華やかな音色とか駆け抜けるようなリズムにワクワクさせられました。ちゃんとオーケストラの演奏を聴くのは半年振りだったんですが、この感じを楽しみにしてたんだ~♪とすでに満足しつつ・・・。
・・・ここで、いちどステージ袖に入った指揮者マティアス・フスマンさんとともにフジ子・へミングさんが登場。
ベートーヴェン/ピアノ協奏曲第5番「皇帝」
第1楽章・第2楽章・第3楽章
さて・・・この曲についてプログラムに書かれた解説を読んでみると、こんなことが書かれています。
「ベートーヴェンがこの曲を作曲した時期の住まいであったウィーンは、失地回復をねらったオーストリア皇帝フランツがナポレオンに対して反旗を翻し、フランス対オーストリアの戦争という大変な時期で、最後はフランス軍によってウィーンが占領されるという事態に陥り、ベートーヴェンも相当ひどい状況におかれていたにもかかわらずこの曲は堂々とした力にあふれているのは
不思議である」
・・・確かに、暗い世相の中で作られたにしては明るく生命力に満ちた曲という感じはしましたがこれを知って、大変な中でも希望を持って進むという、未来を切り拓く力のようなものを感じました。
フスマンさんとともに2回、拍手に応えステージに登場したフジ子・へミングさんが3回目、おひとりで登場してピアノの前に座ると
「今日はおいでくださってありがとうございます。これからショパンの“革命”とリストの“ラ・カンパネラ”を弾きます。ドイツの皆さんがすばらしい演奏をされますので、ぜひ最後まで聴いて行ってください」(ステージまで距離があって、はっきり聞こえないところもあったのでだいたいこんな感じ・・・というところですが)と、お話されて演奏へ。
(ピアノ独奏)
ショパン/「革命」
リスト/「ラ・カンパネラ」
この2曲が演奏された数分間は、フジ子・へミングさんの演奏に吸い込まれるようでした。とくに「ラ・カンパネラ」は最高でした~。力強くて繊細で・・・それでいて切ないメロディー。演奏が終わって、一気に緊張が解けた・・・というのか・・・椅子から立ち上がり袖へ向かうまでなんども客席に向かいお辞儀をする彼女を拍手で見送りながら涙があふれて止まりませんでした・・・。
休憩をはさんでふたたびオーケストラの皆さんが登場。
シューマン/交響曲 第1番 変ロ長調 作品38「春」
第1楽章・第2楽章・第3楽章・第4楽章
最初から最後まで、生のオーケストラの音の厚み、響きを堪能できました。
解説によるとシューマンは最初、この交響曲の各楽章にそれぞれ第1楽章から順に「春の始め」「たそがれ」「楽しい遊び」「たけなわの春」という表題を付けていたのだそうですが・・・第2楽章で私は、春の夕方にあたりからただよう花の香りのなかを歩いたことを思い出していました。春の明るい陽射し、若々しい緑、色とりどりの花々、小川に流れる水のきらめき・・・様々なイメージが浮かんで来ました。
そして、最後はアンコール。
ブラームス/ハンガリー舞曲第2番
山田耕作/赤とんぼ
ブラームスの時は、フスマンさんが指揮台に上った途端!って感じの始まり。そして赤とんぼのときは、さぁやるよ!ってかんじの、ちょっと間があって。赤とんぼは、あの素朴な曲がこんなキラキラするんだ~!と感動、感動♪弦楽器→木管→金管・・・と主旋律が繰り返されるんですが、それぞれ違った魅力があってなかなか素晴らしかったです。そして最後には、ヴァイオリンの静かなソロで終わっていって・・・この曲って子どもの頃の「さぁそろそろ家に帰ろう」っていうときのイメージが根強くて、最後にこの曲が来ると終わりなんだなっていう気持ちになるから不思議ですね。
あちこち調べていて・・・昨年から今年にかけて「日本におけるドイツ年」なのだそうですねぇ。そういえば、映画界でも日独合作の『バルトの楽園』も来月公開を迎えるわけで。すっごい話が飛んでますが、自分的には繋がってるってことで・・・。いちおう音楽で国籍の違う人たちが心を通じ合わせるっていう感じのお話らしいので。なんだか、この演奏会を聴いたことで映画も楽しみというか、そんな感じになってきましたよ~。
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コメント
この記事へのコメントは終了しました。
フジ子・へミングさんの演奏って独特な素敵な間合いがあったりするところが好きです。
いいな~。生で聴いてみたいですね~。
投稿: ななお | 2006年5月30日 (火) 20時34分
>ななおさん
今回、母親に付き合って・・・という感じではありましたが、こんな機会はめったにないので、良かったですね♪ピアノに向かっている時の気迫というかオーラもすごかったですよ~。
投稿: りみっと | 2006年5月30日 (火) 21時44分