圧政に苦しむ人々。
これは、「のだめ…」繋がりで探してきて購入した、オペラの序曲を色々集めたCDです。年末年始の連休中は家に篭っている時間が長かったのでクラシックのCDをここぞとばかりに色々引っ張り出しては聴いてたんですが、これもそのひとつ。
華麗なるオペラ序曲集
モーツァルト:歌劇「フィガロの結婚」序曲
歌劇「魔笛」序曲
ロッシーニ:歌劇「セビリャの理髪師」序曲
歌劇「ウィリアム・テル」序曲
ベートーヴェン:「レオノーレ」序曲第3番
ウェーバー:歌劇「魔弾の射手」序曲
ヴェルディ:歌劇「椿姫」第1幕への前奏曲
歌劇「運命の力」序曲
演奏:ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団、ロンドン交響楽団、ロサンゼルス・フィルハーモニー管弦楽団、ベルリン・ドイツ・オペラ管弦楽団
指揮:エーリヒ・クライバー、サー・ゲオルク・ショルティ、ピエロ・ガンバ、ハンス・シュミット=イッセルシュテット、ズービン・メータ、ロリン・マゼール
(※詳細省略)
モーツァルトの2曲は、2ヶ月くらい前にDVDで見た「アマデウス」にも登場していたオペラなので、ちょっと身近というか。でも「魔笛」の方は序曲よりも“夜の女王のアリア”の方が印象的な登場のしかたでした(コンスタンツェのお母さんのガミガミ言うところに重なって始まる)。
あとは…ヴェルディの「椿姫」第一幕への前奏曲がいかにもパーティーの始まりっていうのか…優雅な感じで良かったです。オペラって今までちゃんと観たことないんですが、その物語の世界に観客をリードするのに序曲が大事な役割を果たすんだろうな…と思いました。
そしてロッシーニの「ウィリアム・テル」序曲。この曲が、このCDを買ったいちばんの目的だったんですが…。実は「のだめ…」(漫画のほう)で、千秋が指揮をする曲として登場するのですが、後半のマーチのところしか聴いたことがなく、最初から聴いてみたいなぁと思ったわけで。
…このオペラはロッシーニが最後に作曲したもので、スイス独立運動に活躍した勇士を主人公にしたシラーの戯曲が基になっていて、この序曲は<夜明け><嵐><牧歌><終曲>の4つの部分に分かれています(解説文より)。通して聴いてみて私がいちばん好きだなぁと思ったのが3番目の牧歌のところ。圧制に苦しむ人々がテルとともに立ち上がり戦い、その戦いのあと、アルプスに響き渡る“牧歌”。オーボエとフルートの澄んだ響きで始まるこの部分は、実に爽やかで気持ちがいいです。さて、「のだめ…」ではこの曲、16巻に登場します。SオケやS☆Rオケの練習でも見せた「鬼千秋」っぷりがマルレ・オケでも炸裂。でもそのお陰か、とてもいい演奏になった様子。この演奏会のシーンを見ながら聴くと、ほんとうに二ノ宮先生は曲の雰囲気を絵にするのが上手だなぁと改めて思います。漫画だけ読んでいてもドキドキするんですけども、曲を聴きながらだと、あぁこの部分がここか…みたいなのが分かって、それも楽しめます。
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