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2007年5月29日 (火)

蜘蛛の糸・杜子春

Kumonoito休憩中、テーブルの上に2ミリくらいの小さな小さなクモが現れました。そして、しばらくすると、隣のテーブルへ移っていきました。自分の張った糸を伝って。…で、ふとこの本を読み返してみよう、と思いました。

芥川龍之介
『蜘蛛の糸・杜子春』(新潮文庫)

地獄に落ちた男が、やっとつかんだ救いの糸をエゴイズムのために失ってしまう話(蜘蛛の糸)、大金持ちになることに愛想がつき、平凡な人間として自然の中で生きることに幸福を見出す男の話(杜子春)など、全10編。

仕事から帰ってきてぱらぱらっとめくって読んだ程度ですが…すごく久しぶりだったせいか、おそらく、前に読んだときよりも感慨深いものがありました。

「蜘蛛の糸」の、ほんの戯れに蜘蛛の糸を極楽から垂らしてみたお釈迦様の気まぐれに翻弄され、エゴをむき出しにする犍陀多(かんだた)は愚かだけれど人間らしくて、憎めないなぁと思います。
そうそう。この作品が最初に発表されたのは『赤い鳥』という雑誌だそうですが、この本の主宰者である鈴木三重吉という人、つい最近読んだ夏目漱石の「文鳥」という短編に登場して、漱石に文鳥を飼うようしきりに勧めていた人だなぁと思い出しました。

また「杜子春」では、仙人から「決して口を利いてはならない」と言い含められながらも、目の前に現れた父母の姿に思わず言葉を発してしまうくだりに、目頭が熱くなってしまいました。そして、大金持ちになることや仙人になることではなく、ごく当たり前の暮らしに幸せを求める姿に共感させられました。…これを初めて読んだころよりも、そのごく普通ということの尊さを身にしみているからでしょうか。

この本を手に取ったのは高校一年だったか、二年だったか。夏休みの宿題で読書感想文の課題図書だったものです(今思うと小学生みたいな宿題ですけど…)。「これを読むように」と一人一冊配られたものですが、今まで、この数年手放そうかと思いながら思いとどまってきた本です。…きょう読んで、やっぱりずっと持っていて良かったなぁと、あらためて思いました。

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コメント

ブログ拝見しました。素直な感想を読ませていただきました。
私は映画<スパイダーマン3>を見て、急に<蜘蛛の糸>が読みたくなり文庫本を買いに走りました。
いんどあかめさん同様に昔読んだ時より面白く読めました。やはり、読み直して考えを新たにできる小説は名作たるゆえんです。
それでは、ごきげんよう。

>北のグールドさん
はじめまして。
私は「スパイダーマン」シリーズ全く観てないので分からないですが…あれも「蜘蛛の糸」を読みたくなるんですねー。
どんな本でも映画でも、その度に違う思いを抱くものでしょう。でも、「もういちど読もう、観よう」と思わせるのが名作なのかもしれませんね。

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