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2007年11月25日 (日)

天人五衰

Tenningosuiやっと…ここまでたどり着きました。第一作を読んでから早二年です。

三島由紀夫・著
『天人五衰』豊饒の海(四)

老残の本多繁邦が旅先で出会った少年、安永透。彼のわき腹には三つ並んだ黒子(ほくろ)があり…。

第一作である『春の雪』から約50年後、松枝清顕の友人だった本多が76歳からの数年間の物語です。前作『暁の寺』に出てきたジン・ジャン(月光姫)の生まれ変わりらしい、透という少年に出会った本多は、彼を養子に迎え入れることになります。
物語は、本多と透のふたりの内面(透については、彼自身の手記を交えて)を述べる形で紡がれていきますが…なんというか、人間の醜い部分、悪い部分を抉って目の前に突き付けられたみたいな感じ。でもその醜い部分から決して目を逸らすことが出来なくて、返ってそこに惹かれていくような…不思議でした。
本多の老いていく様とそれに対する透の感情から、「老い」というもの、「死」というものへの三島さんの考え方が分かるかな…と思い、考えながら読みましたが、45歳という若さで、しかもかなり衝撃的な最期を迎えた彼とはあまり結びつかない部分もあったというか…けれど逆に、ただただ生きながらえようとすることを良しとしなかったからこそ、ここまで徹底的に本多や透の醜い部分を引きずり出せたのかな…という気がしています。

さて、きょう11月25日は著者である三島由紀夫さんの37回目の命日に当たります。この『天人五衰』を書き上げたあと、市ヶ谷の自衛隊駐屯地にて自決し、45歳というあまりにも早い最期を迎えることになったのです。それを意識して、この本は読みました。いま生きていれば82歳。もっともっとたくさん長生きしてたくさんの作品を書いて欲しかった反面、そうではない、全速力で駆け抜けるような人生だったからこその、美しさ、儚さ、そして激しさが人を惹きつけてやまない作品の魅力だったのかな…と思うと、ちょっと複雑な気持ちもありますが…。

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