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2008年1月29日 (火)

オトナの片思い

Otona図書館で借りてきました。恋愛ものは久々です。

『オトナの片思い』
(石田衣良、栗田有起、伊藤たかみ、山田あかね、三崎亜記、大島真寿美、大崎知仁、橋本紡、井上荒野、佐藤正午、角田光代)

10代の頃の甘く切ない片思いとは違う、十人十色な恋模様を男女11人の作家が描く恋愛アンソロジー。(石田衣良『フィンガーボウル』、角田光代『わか葉の恋』ほか)

あぁそうか…こういうタイプの本は、“アンソロジー”って言うんだったな…と今更ながら思ったりして。恋愛ものに限らず、この手の本をあまり読まないほうなのですっかり忘れてました。
今回、とくに「この人の作品が載っているから」みたいな動機は特になく手に取ったんですが、お目当ての作家の人が居ないほうがもしかしたら飽きずに読むことが出来るのかも、というのが新しい発見でした。…お目当ての人が居ると、それ以外の人の文章が肌に合わなかったりして、結局読みきれずに終わる、というパターンが多いというか…。
で…今回は石田衣良さんのエッセイを読んだことがあるくらいで、他は初めて読む作家さんばかりだったので不安もあったんですが、わりと、どうしても肌に合わない!とか読み続けられない!と感じるものがなく読めました。ひとつひとつがすごく短いこともあって、丁度いい緊張感がキープできた感じでした。

内容は、テーマが「片思い」なので…主人公が片思いをしているものが主ですが、なかには、片思いされている人が主人公だったり、または片思いを第三者として外から傍観している人が主人公だったり、さまざまです。
片思いの捉え方もさまざまで、恋人同士や夫婦になかにも「片思い」があったりして、確かに、10代とか若い世代の片思いとは違う、ストーリーの広げかたがあるんだなぁと感心したりしました。

私が個人的に印象に残ったものをあげてみたいと思います。
『からし』(伊藤たかみ)
…主人公は、同棲している恋人同士の女性のほう。タイトルの“からし”は、ふたりの部屋で飼っている猫の名前であり、名前の由来になった、部屋においてあるソファの色。恋人同士でも相手の気持ちが分からなかったりする不安な気持ち、すれ違っていく部分を片思いとして捉えています。
『Enak!』(三崎亜紀)
…主人公は駆け出しのイラストレーターの女性で、彼女が出会う風変わりなエナという男性との物語。面白かったんですが、あらためてどういう片思いなのかな…と考えるとちょっと自分のなかでは曖昧で、主人公がエナに淡い想いを抱いているようにも取れるし、ラストを読むとエナが主人公を想っているようにも感じられるような気がしました。
『真心』(佐藤正午)
これは珍しく、恋愛の当事者が主人公ではないパターン。昔からの知り合いに片思いされていることが最近分かった、という話を偶然聞かされることになった主人公が、そのふたりの顛末を淡々と見つめている…みたいな感じの物語。主人公と一緒に、そのふたりに起こったことを想像するのが楽しいような切ないような、苦しいような…。
『わか葉の恋』(角田光代)
…主人公は、バツイチの女性。仕事帰りに立ち寄る定食屋で度々顔を合わせる、おそらく20歳くらい年下の青年にほのかな思いを抱くというお話。その気持ちに気付き、ふわふわした色の服ばかり買ってしまうエピソードはなんだか微笑ましかったです。
それで…角田光代さんの文章を読むのがじつは初めてだったんですが、その文章の、浮ついたところのない、かっちりと書き込まれた揺るぎのなさが感じられて、さすがだなぁと、それだけでもなんだかドキドキしてしまいました。

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