映画『うた魂♪』
今年映画館で観る、27作目はこちら。
こういうストーリーは好きなので気になってました。
映画『うた魂♪』
七浜高校女子合唱部のかすみ(夏帆)は、歌っている自分が大好き。ある日、イケメン生徒会長・牧村(石黒英雄)から「歌っている君を写真に撮りたい」と言われ、自分が好きなんだと有頂天に。しかし、出来上がった写真を見て大ショック。歌っている自分がこんな顔だったなんて。生徒会新聞にその写真が大きく使われ、悲しみと自信喪失で合唱部を辞めると言い出します。しかし、かすみのやる気のない態度に文句をつけてきたのは、湯の川学院高校合唱部の部長・権藤(ゴリ)という男で…。
シンクロ、ジャズ、フラダンス…と来て、次に映画からブームになるのが合唱なのか、はよく分かりませんが。とにかく泣けて泣けて仕方なく、想像していたよりも感動してしまいました。
夏帆さん演じる歌うことが大好きで、自分大好きな主人公・かすみ。演じる人だったり演じ方によってはかなり嫌な人になりかねないですが、夏帆さんの可愛らしく透明感のある雰囲気で、まぁ多少イタイ感じはしますが、それが可愛くも感じられました。
そんな主人公は、憧れていた男の子に自分の歌っている姿を面白いと言われて合唱をやめようと思いつめます。そこへ現れたのが、ゴリさん演じる権藤率いる湯の川学院高校合唱部の面々。彼らの歌う曲は尾崎豊さんの曲ですが、ほんと魂が感じられる歌声で、ぐいぐい気持ちを惹きつけられました。柄は悪いのに妙に礼儀正しくて、そこがなんか笑ってしまうんですけど、その笑えるシーンにもいっぱい心に響く台詞があって、ジーンと来てしまいます。
薬師丸ひろ子さん演じる合唱部顧問の瀬沼先生の「ひとりで歌うのは、いつでもできるよ。でもみんなで歌うのは今しかできないよ」って言う言葉、あれはほんと、その通りだなと思います。実は中学時代に音楽の先生(私が所属していた合唱部の顧問でもありました)が、これと同じようなことを言っていたのを思い出しました。あれはクラスごとに校内での合唱祭の練習をしていた頃だったと思いますが…。「これだけの人数で、こんなにひとつの歌を一生懸命になって歌うことは、この先の人生で二度とないかもしれないよ」と。中学とか高校とか、そういう時代にしかできないことっていっぱいあったなぁと思います。そういうものを描くのが、映画にしろ小説にしろ、“青春もの”ですよね。
そして…ラストに向けては、ほんとにもう…たくさんの歌声に、そして気持ちの温かさに涙が止まらなくなりました。かすみたちの歌声が明るくて、この映画の爽やかさ、清々しさにぴったりで、それもすごく良かったです。
最後の最後まで、笑いと涙で楽しませてくれる映画でした。
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