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2008年4月 7日 (月)

クラシックミステリー『名曲探偵アマデウス』   事件ファイル♯1 モーリス・ラヴェル「ボレロ」 ~謎の高校生失踪事件~

Amadeusなんか、面白そうな番組を見つけました。最近、NHKのドラマばかり見ているような…?

クラシックミステリー『名曲探偵アマデウス』
事件ファイル♯1
モーリス・ラヴェル「ボレロ」~謎の高校生失踪事件~

“オーケストラの魔術師”と言われたモーリス・ラヴェル。その最高傑作「ボレロ」は、同じリズム、同じメロディが延々と繰り返されるだけというこれ以上ないシンプルな構成にもかかわらず、発表直後から大評判となり、今日に至るまで世界中の人々に親しまれてきました。しかしそこには、聞くものを魅了してやまないラヴェルのトリックが潜んでいたのでした…。

ラヴェルの「ボレロ」、かなり好きな曲というか…自分的には、クラシック音楽を意識するようになった、最初の曲なので、すごく興味深い内容でした。
ストーリーとしては、高校の教頭先生が、間近に迫った吹奏楽部の演奏会を前に、小太鼓奏者の部員が居なくなってしまった!と名曲探偵・天出臼夫のもとに駆け込んできます。と言うところから、なぜ部員が居なくなってしまったのか?という謎を解くため、この曲にラヴェルが仕掛けた様々な“トリック”を明らかにしていくというもの。
私が今まで持っていた知識としては、様々な楽器のソロを経てラストまでクレッシェンド(だんだん音が大きくなっていく)ということ、そして2つのメロディが繰り返されていく、ということくらいだったでしょうか。
たしかに…2つのメロディが繰り返されるシンプルな曲なんですけど…そこに、そのシンプルさゆえに、それぞれの楽器のもつ特徴を知り尽くし、その演奏する音域によって表情・変化をつける“トリック”を用いていました。音を出しやすい音域ではなく、わざとそれよりも高い音で演奏することによって得られる、ファゴットの憂いを帯びた音色、そしてトロンボーンの甘い艶のある音色。そしてピッコロとホルンによって違う調で演奏して倍音効果を狙った部分など…シンプルで親しみやすいなかに飽きさせない工夫がたくさんあることが分かって、面白かったです。
また、作曲家・千住明さんやN響奏者の方たちがこの曲について話す部分も楽しめ、ラストでは実際にN響の演奏が聴けたのも良かったです。色々な“トリック”が隠されていると思うと、今までとは違った緊張感を持って見て聴きました。この曲最大の難関といわれるトロンボーン・ソロ、固唾を呑んで見守ってしまいました…。
さて、次回はブラームスの「交響曲第4番」にまつわる事件だそうです。そちらも楽しみです♪


天出臼夫…筧利夫
響カノン…黒川芽以
吹田奏子…キムラ緑子

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