古武道「風の都」in天王洲銀河劇場
お盆前の忙しいなか、そして猛暑のなか、ずいぶん前から楽しみにしていたライブに行ってきました~。
古武道「風の都」~尺八・チェロ・ピアノコンサート~
天王洲銀河劇場にて 2008年8月8日19:30開演
[曲目]
Prelude~J.S.バッハ「無伴奏チェロ組曲第1番」より~
琥珀の道(一ノ瀬響)
SASUKE
瀧~water fall~
亡き王女のためのパヴァーヌ(ラヴェル)
木もれ日の庭
荒城の月(瀧廉太郎)
旅立つ春
My Favorite Things(ロジャース)
<リクエスト>
3位:蘇州夜曲(服部良一)
2位:ダッタン人の踊り(ボロディン)
1位:世界にひとつだけの花(槇原敬之)
Best Friend
空に咲く花
メトロポリタン~僕らの交差点~
Libertango(ピアソラ)
<アンコール>
見上げてごらん夜の星を(いずみたく)
風の都
とても心地よく、音楽に浸る時間を過ごすことができました。
まずステージに登場した三人が揃いも揃ってカッコいいことといったら。そして、演奏する姿はもっと素敵で…あ、もちろん音楽自体はもっともっと素敵で…目でも耳でも楽しませてもらいました…(笑)。
このライブのチケットが取れてからここ最近は、予習のためと、あとはただただ耳に心地いいという理由で古武道のアルバムをずっと聴いてたんですが、CDで聴いているときよりも、3つの楽器の音がよく混ざり合って…ライブならではの感覚という気がしました。
「亡き王女のためのパヴァーヌ」や「木もれ日の庭」、それに「旅立つ春」はうっとりとして…ついつい体がゆらゆらしてしまいまして…。ピアノの妹尾さんが「旅立つ春」について、ゴスペラーズの皆さんと一緒に小さな島で音楽会をしたときのことをお話されていて…その光景を想像すると、なんだか切ないような温かいような…堪らない気持ちになりました。
それと…「SASUKE」や「メトロポリタン~僕らの交差点~」、それから「Libertango」。速い曲はやっぱりカッコよくてドキドキさせられました。私にとって印象的だったのは「メトロポリタン(略)」で、曲が始まったときに照明が緑になったのを見て、アルバムを聴いているときになぜかこの曲って緑色のイメージがあったので、ジグソーパズルのピースがカチっとはまったみたいな気持ちよさを感じました。
今回のライブに来ようと思った最初のきっかけが尺八の道山さんということで、ついついそちらへ目が行ってしまいがちな私ですが…、とうとう尺八を習い始めてしまった身としては、ますます見ずにはいられません(笑)。「荒城の月」は私でも音階を追えそうだったので、分かる部分だけですけど、道山さんの演奏するのを見聴きしながら自分でも運指をやってみました。自分もやっている楽器を演奏する人をライブで観るというのは今回が初めてのことなので、そういう意味でも新鮮な体験でした。
新しいアルバムを聴いていいなぁと思っていた「空に咲く花」。素直で温かいこの曲を聴いて、作曲した古川さんはどんな方なんだろう…と、それもライブに出かけるにあたって楽しみだったところです。曲の紹介などは妹尾さんと、あとはステージの真ん中にいる関係上なのか…道山さんがすることが多かったりしましたが、「空に咲く花」について語る表情とか、または他のふたりとの絶妙な掛け合いなど…なかなか興味深かったです。
そんな古川さんはいま、テレビ番組の密着取材を受けているそうで、ライブ会場にもテレビカメラが来ていましたよ。9月放送予定だそうです。是非見ないと!最近、道山さんのテレビ出演がいくつかあったにも関わらず見逃し続けているダメダメな私。今度は忘れないようにしないと…。
それから…途中でリクエスト曲を演奏するコーナーがありました。事前にネットで行ったアンケートで選ばれた8曲のなかから、1曲を選ぶアンケートを会場で行うというもの。投票数の多かった3曲をカウントダウン方式で紹介しながらの演奏でした。私は…3位になった「蘇州夜曲」を選びました。ネットで発表された8曲を見たときから、当日会場で投票するまで悩みましたが…、チャゲアスファンとしてはASKAさんがカバーしているこの曲を、最近好きになった古武道バージョンでもぜひ聴きたいと思いました。いつかASKAさんと共演したりしたら素敵!と勝手な想像でひとり盛り上がる私。危ないです(汗)。
2位の「ダッタン人の踊り」も、最後まで迷ったうちのひとつで…自分では選ばなかったのに聴くことができてラッキーでした。お芝居や映画のなかで使われているのを聴いたり、クラシックのコンサートで聴く機会があったりして…私自身、縁を感じている曲だったりします。演奏は、想像していたよりはサバサバした印象があって…私の個人的な好みとしてはもっと艶っぽくても好きですが、これはこれでいいなぁなんて思ったり。
1位の「世界にひとつだけの花」は、道山さんの合図で客席からも手拍子が起こって、楽しく参加することができました。
アンコールの最初は坂本九さんが唄っていた「見上げてごらん夜の星を」でした。うっとりと聴きながらふと、今年は坂本九さんが亡くなって23回目の夏だなぁと…ちょっとしんみりしました。
ライブの後は握手会に参加してきました。写真は最初に道山さんから手渡されたポストカード。さっそく部屋に飾りました(笑)。
今年に入ってから、サイン会や握手会に参加したときには自分の番がきたら、なにかひと言は喋る!という目標を立てている私。楽しみな反面緊張もしていたりします…。
まずは道山さん。5月に道山さんの松本でのライブとワークショップに参加してから尺八を習い始めましたが、なにか機会があったら道山さんにそれをひと言言いたい!と思っていたのに、言いそびれてしまいました…それがすごく残念。もし次に機会があったらそのときは必ず!と思いますが…緊張とか色々で思うようには行かないものです…。それにしても、間近で見たらますます爽やかで素敵な方です。
妹尾さんはステージに登場したときから感じていましたが、間近で見ると、ほんと背が高いなぁと見上げてしまいました…。「いつもブログ拝見してます」って言おう!って決めてたのに言えなくて残念。「ライブよかったです、また来ます。頑張ってください」とようやく言いました。
最後に古川さん。手を差し出してこられたときの感じとか…情熱的な方だなぁと勝手な感想を思い浮かべながら、「空に咲く花」が大好きなんです、ということだけはお伝えしたかったので、それだけをようやく言うことができ…そこは目標達成かなぁという。
頭も口も回転の遅い私のつたない言葉を、皆さんちゃんと聞いて下さって嬉しかったです。ほんとに素敵な方たちで…ドキドキを持続しながら劇場を出ました。
じつは今週末、道山さんの出演される軽井沢でのリサイタルを聴きに出かける予定。地元だからぜひ出かけよう、とチケットを取ったら、今回の古武道とかなり近くなって…なんだか続きますが…そちらも楽しんでこようと思います。
そして古武道のライブも、機会を見つけてぜひまた出かけたいと思います。
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