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2008年9月20日 (土)

お諏訪祭りスペシャルライブat道山さん(高島城にて)

Osuwamatsuri尺八奏者・藤原道山さんが、お祭りのなかでライブをされるということで、行ってきました。

第3回お諏訪祭りスペシャルライブ
9月20日(土)18:30より(高島城市民ステージにて)
尺八(と、一節切“秋声”) 藤原道山

曲目
アメイジング・グレイス
琥珀の道
~秋声による即興演奏
東風(こち)
<アンコール>リンゴ追分


高島城ライトアップが始まる点灯式に続いて行われたライブでしたが…、その少し前から雨が降り出しました。いちおう傘は持って行きましたが、それでも追いつかないくらいの降り方でした。
今回の道山さんは、黒いジャケットとパンツに、モスグリーンでベルベットっぽい生地のドレスシャツを着ていらっしゃいました。お祭りということもあって、もしかして和装かな?という予想もしていましたが…こちらも素敵♪

このライブの目玉として、諏訪のお寺、貞松院(ていしょういん)に伝わる国宝“乃阿勢(のかぜ)”のうつしで“秋声(しゅうせい)”という縦笛の演奏がありました。乃阿勢は、竹で作られたたて笛で、一節切(ひとよぎり)という種類のもので、今ある尺八のルーツともなった楽器です。
信長から秀吉、家康に受け継がれ、家康の六男として生まれながら幕府の体勢を固めるためという名目のもとで勘当、配流の憂目にあった忠輝に家康から生き形見として贈られたものです。秋声は、江戸時代、その忠輝の法要の際に乃阿勢をうつしとって作られたものです。うつしとられた笛は全部で10本あったそうですが、現在残っているのは今回演奏されたもの1本だけだそうです。
節がひとつしかないというだけあって、長さは33センチ。一尺八寸、つまり54~5センチほどある現在一般的な尺八にくらべるとだいぶ短いものです。短いからきっと、かなり甲高い音がするんだろう…と想像していた音色は、驚くほどに丸く柔らかい、素朴な味わいのあるものでした。演奏されること自体3年ぶり、そして演奏したのが道山さんということで、その機会に立ち会うことができて、非常に貴重な体験をさせていただきました。
「きょうの雨の様子を即興的に」と演奏されたその曲(?)は、どこかで聴いたような懐かしさもありつつ…その音色にしみじみと聴き入りました。
それにしても…天気も悪いなか、温度や湿度の変化に弱いであろう貴重な楽器を管理し演奏するのは大変だったのでは…と思いました。

それから…尺八で演奏された曲の中では、「琥珀の道」と「東風」。曲の紹介をされるとき「アルバムの曲から」と最初おっしゃったので、あぁもしかしたら「空(くう)」かも?と思いましたが、ちょっとだけ予想を裏切る展開、もちろんいい意味で。
とくに「東風」は、いつか生で聴きたいと思っていた曲だったので嬉しかったです。祭囃子のような華やかさのある曲なので今回選ばれたのかも。でも機会があれば今度は、尺八以外の楽器も生で演奏されるのを聴きたいなぁと思いました。
最初に演奏された「アメイジング・グレイス」については、もともと賛美歌として歌われていた曲で、尺八ももともと祈りの音楽のために作られた楽器、そういう気持ちを持ちながらこれからも演奏していきたい…とおっしゃってました。
それにしても…道山さんが演奏される姿を見ていると、ほんとに…これだけ楽器を自由自在に操れたら、さぞかし気持ちがいいことだろうと思わずにいられません。私も最近、道山さんの影響で尺八を始めましたが、音を出すことについても、その音のコントロールについても非常に難しい楽器だな…と思う今日この頃です。それだけに、演奏ができるようになると、その喜びや達成感は大きいんだろうなと思います。
道山さんのように…というのはとてもとても無理な話ですが、少なくとも自分が吹いていて「あぁ今ちょっと気持ちよかった」と思えるような瞬間が、いつかはあるといいなぁと思います。

また曲の合間では、NHKの「課外授業ようこそ先輩」に出演されることや、11月に新しいアルバムが発売されること、そしてその11月にはまた松本にコンサートでいらっしゃることなどをお話されていました。松本でのコンサートは他の方のものへのゲスト出演だそうですが…聴きに行く機会があるといいなぁと思います。
今年の道山さんは、ご自身のブログにも書かれていましたが、長野県での演奏の機会がほんとうに多かったそうです。私もそのおかげで、5月の松本、8月の軽井沢、そして今回と、たくさん楽しませていただきました。今年は、といわずこれからも、沢山いらっしゃって欲しいと思います。

あいにくの天気、しかもライブのときはひどい降りだったので、演奏したり、それを聴くにはあまりいい条件ではなかったかもしれませんが、十分楽しませていただきました。

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