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2008年10月13日 (月)

クラシックミステリー『名曲探偵アマデウス』事件ファイル♯16ムソルグスキー「展覧会の絵」~紬(つむぎ)の里から来た音盤~

Amadeus今回は、時を超えたファッショナブルな事件…?

クラシックミステリー『名曲探偵アマデウス』
事件ファイル♯16
ムソルグスキー「展覧会の絵」~紬(つむぎ)の里から来た音盤~

「故郷の祖母に、借金を申し込む手紙を書きました。
するとそのレコードが送られてきたのです」
19世紀後半、ロシアの風土に根ざした個性が際だった作曲家ムソルグスキーの代表作「展覧会の絵」。展覧会場を歩く人を表したプロムナードと"絵"を表す表題のつけられた10曲からなる組曲で、曲によってテーマや風合いがそれぞれ違います。
後にフランスの作曲家ラヴェルが管弦楽に編曲したことで、元々はピアノ曲だったこの曲は世界的に知られることになったのです。
多くの音楽家を引き付けるこの曲の魅力に名曲探偵が迫ります。


依頼人は、かつて一世を風靡しながら、いまは経営難に困窮するデザイナー。
そんな依頼人のもとに、故郷で紬を生産する祖母から送られてきたのは、ムソルグスキー作、ラヴェル編の「展覧会の絵」の古いレコード。「とても価値があるものだからこれをお金に換えなさい」という意味では…?という依頼人の予想は残念ながらはずれ。
そこで天出は、祖母の意図をこの曲から探ることになるわけですが…。

まず、組曲の構成について。

プロムナード
小人
プロムナード
古城
プロムナード
テュイルリーの庭
ビドロ
プロムナード
卵の殻をつけた雛の踊り
サムエル・ゴールデンベルクとシュムイレ
リモージュの市場
カタコンブ-死者とともに死者の言葉で
鶏の足の上に建つ小屋 - バーバ・ヤーガ
キエフの大門

この組曲は、友人である画家のヴィクトール・ガルトマンを亡くしたムソルグスキーが、ガルトマンの絵を見て歩く、といった趣向で、絵の情景を音楽で表しています。
その曲と曲の間に挟まれる「プロムナード」は、絵を見て歩く人(=ムソルグスキー)の様子を表しているのだとか。
「プロムナード」は5拍子と6拍子が交互に現れますが、これはロシアに古くからある民の音楽に見られる特徴だそうで、そのうえにヨナ抜き音階(五音音階)を使ったうえに素朴な味わいのメロディになっています。“ヨナ抜き”と聞いて、思わず「出た!ヨナ抜き!」とか思わず言ってしまいましたよ…。日本の民謡などでも使われているんですよね…。

そんな素朴さと、様々な絵を見るかのような多彩な曲の集めるという革新的な取り組みをしたこの組曲は、実はムソルグスキーが存命中は注目されることも、そればかりか演奏されることもなかったのだそうです。
それが一躍注目を集めたのは、フランスの作曲家ラヴェルが管弦楽に編曲したことでした。冒頭の「プロムナード」を、他の作曲家による編曲では弦楽器や木管楽器を用いることが多いところ、トランペットで始まります。ラヴェルの母国・フランスは軍楽が盛んな国なのだそうで、ムソルグスキーがロシアの音楽を意識して書いた旋律に、ラヴェルは自分の国の文化を取り入れたんですね。

ガルトマンの絵画から生まれた、ムソルグスキーの音楽。そこにラヴェルの編曲の妙によって新しい形に生まれ変わったわけですね。
ここから…依頼人に祖母が伝えたかったことを、紬の里に育った自分のなかに根ざしたものを使いながら、新しい挑戦をしてみなさい…ということではないか…と天出は推理します。

時代を隔てても音楽が、そして芸術が生き続けることの大きな意味を考えさせられました。
偶然にもこのレビューを書いている最中、この「展覧会の絵」が演奏されるコンサートのチケットを取りました。聴きに行くのは12月なので少し間があきますが…なんだか興味深く聴くことができそうです。


天出臼夫…筧利夫
響カノン…黒川芽以
織部覧…濱田マリ

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コメント

古城とテュイルリーの間のプロムナードが抜けています。

>老婆心ながら さん

遅くなって申し訳ありません。
ほんとですね…ひとつプロムナードが抜けてました。
確認して訂正させていただきました。
ありがとうございました。

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