大河ドラマ『篤姫』―第四十一話・薩長同盟
大河ドラマ『篤姫』
―第四十一話・薩長同盟
長州との戦のための出陣を目前に家茂は、次期将軍に田安家の亀之助を推したいと天璋院に告げます。世継ぎを決めておけば自身に万一のことがあろうとも将軍継嗣争いは起こらないと考えたののです。
笑って送りだそうと決めた天璋院と、ただ無事であって欲しいと願う和宮の心の溝はいまだ埋まりません。そんな折、観行院が亡くなり和宮は心の支えを失ってしまいます。
一方薩摩では小松帯刀が坂本龍馬と共に、これまで反目しあってきた薩摩と長州とが手を結び、幕政改革を行うことを構想していました。京都へ向かった帯刀は、芸妓のお琴との運命的な再会を果たします。帯刀に惹かれたお琴は帯刀の屋敷に住むことになるのでした。
家茂上洛から半年以上経ても何の動きもないことに疑問を抱く天璋院は、勝を通じて薩摩と長州が急接近しており、その働きかけが帯刀によるものであると知り驚がくします。
そんな中、京都の小松屋敷ではいよいよ薩長同盟が結ばれようとしていました…。
皆で写真を撮りましょうとか(これは前回)、出陣前に世継ぎを決めたいとか…やっぱり、人は自らの行く先をどこかで予感するのかもしれません。長州征伐のために江戸を離れる家茂の行動は、見る側にその最期が分かっているからというのもあるでしょうが…やはりその予感めいたものを感じて、家茂の「ではこれにて」という言葉がとても重かったです。
さて…その出陣に際し今回も笑って見送ると決めた天璋院の心の内は、まだ若いうえに家茂をひとりの男性として愛する和宮には理解できないのでしょうね…。しかもそのようなときに母・観行院を亡くし…さらに心を閉ざしてしまったように感じました。
大奥は嵐の前の静けさといった雰囲気もありましたが…薩摩(と、京)ではかなり大きな動きがありました。
京で坂本龍馬と出会った帯刀によって、薩摩は長州と手を組むことになります。さきの「蛤御門の変」で刃を交えながら、これからの新しい国づくりに尽くしたいという帯刀や龍馬たちの思いが木戸孝允(桂小五郎)たち長州をも動かしていきます。
その同盟締結に大きな力を発揮した龍馬。龍馬と言えば、今回から奥さんであるお龍さんが登場しましたね。お龍を帯刀たちに紹介したのが、前回から登場したお琴なのは、ちょっとびっくりですが(帯刀にとっては)。
お琴はとうとう、京の小松屋敷で押しかけ女房を始めちゃいましたね…。そのきっかけには西郷・大久保にお龍が一役買って(?)ますが…戸惑う帯刀がなんだか可笑しかったです。
そうそう。久々に中浜(ジョン)万次郎も登場しました。長崎で帯刀に万次郎を紹介された龍馬は同じ土佐出身として「会いたかったぜよ!」と感激してましたが…万次郎は戸惑ってましたね(笑)。
そして…芳しい結果の得られない長州征伐。朝廷への過剰な働きかけをする慶喜にいらだつ家茂。それから、その一方でなんの知らせもないことを案じる天璋院。
軍艦奉行を免職になり謹慎している勝から知らされた、薩摩と長州の繋がりに信じられない思いを抱いた天璋院ですが…ほんとに、故郷と敵対する立場になっていくのはもう少し後のこと。
次回は「息子の死」。とうとう家茂が最期のときを迎えるようです…。
天璋院…宮﨑あおい
徳川家茂…松田翔太
和宮…堀北真希
滝山…稲森いずみ
重野…中嶋朋子
観行院…若村真由美
庭田継子…中村メイコ
本寿院…高畑淳子
一橋慶喜…平岳大
島津久光…山口祐一郎
小松帯刀…瑛太
西郷吉之助…小澤征悦
大久保一蔵…原田泰造
勝麟太郎…北大路欣也
坂本龍馬…玉木宏
木戸孝允…スズキジュンペイ
お琴…原田夏希
お龍…市川実日子
お近…ともさかりえ
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