「ボストン美術館浮世絵名品展」と「えどはく寄席」と「琥珀の道」(江戸東京博物館にて)
ASKAさんのコンサートの余韻を残しつつ…翌日のきょうは、両国にある江戸東京博物館を満喫しました。いやほんと…訪れるのは3回目か4回目くらいですが、今まででいちばん充実していたというか、そのぶん長時間いたというか…。
まず、1階特別展示室で行われている企画展を覗いてきました。
「ボストン美術館浮世絵名品展」
(江戸東京博物館にて、11月30日(日)まで開催)
アメリカ・ボストン美術館に収蔵されている約5万点に上るともいわれる浮世絵版画・版本・肉筆画。そのなかから、選りすぐりの作品が里帰り。初期から幕末までの浮世絵の歴史とともに紹介されています。
私はとくに北斎が好きなので、富嶽三十六景とか…わりと後半のものを興味深く見ました。北斎以外にも、広重による東海道五十三次などの旅の風景を描いたものも良かったです。富士山のある風景といえば…、北斎は諏訪湖と富士山が組み合わさった作品があり、地元民としては嬉しかったんですが、今回の展示のなかでは英泉による、塩尻峠から望む富士山と諏訪湖を描いた作品がありました。結構描かれているものなんですねぇ…やっぱり嬉しいものがあって、しばらく立ち止まって他の作品より長めに見てしまいました。
それから…浮世絵といえば役者絵、というくらい歌舞伎や能などの芸能とかかわりの深い浮世絵。観たことがあったり知っている演目のものはやっぱり、興味が湧きますね。また、歌舞伎では仇討ちのため主人公が虚無僧(こむそう)に身をやつす…というお話がよくありますが、虚無僧といえば尺八、尺八といえば虚無僧。虚無僧姿の役者が描かれる作品では、さり気なーく尺八も描かれていたりして、やっぱり気になってしまいます。
イヤホンガイドのナレーションは、里見浩太郎さんがされています。やわらかく穏かなその声色で楽しむことも出来ました。
さて…この企画展のテーマ曲は、なんと古武道。「リベルタンゴ」と「琥珀の道」という最新のアルバム「風の都」の収録曲が使われています。展示室の入り口近くに大きなスクリーンが設置されていて、企画展の見所紹介((市川亀治郎さん出演)とともに、「琥珀の道」を演奏する古武道の3人の映像がずっと流れていました。
ライブのときの演奏風景って感じでしたけど…3人とも素敵素敵♪と、8月に行ったライブを思い起こしながら、心の中で密かにキャーキャー言っておりました(笑)。展示を見終わってから私、そこにしばらく立って2回ほど繰り返し見ました。怪しい客で申し訳ありませんです…。 それから5・6階の常設展示へ移動しました。すると、芝居小屋を再現したセットの前で「えどはく寄席」を行っている最中でした。入ってすぐの日本橋の上から高みの見物を決めこんでみました。きょうの演目は、津軽三味線と尺八による演奏。第1部の途中から最後まで見て、展示を見終わってから今度はすぐ近くから第2部を見ました。津軽三味線を弾いていたのは白田路明さん。自ら言ってましたが、なんというか…イケメンさんです、今時のお兄さんな感じで。それから尺八を吹いていたのは田嶋謙一さん。白田さんとは全く違うタイプの、好青年そうな、真面目そうな感じでした。古典や民謡のほか、アニメの曲や洋楽をサラッと演奏したりして、30分という短い時間でしたが楽しい演奏でした。とくに第2部のほうが、おふたりのアドリブ(?)などが面白くてあちこちで笑ってしまいました。
尺八を聴いたらまた道山さんが恋しくなって、帰りがけに1階で古武道の映像を見てしまう、おかしな私(爆)。
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