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2008年10月13日 (月)

潮騒

Shiosai週末、旅のお供に持っていった本。

三島由紀夫・著
『潮騒』

文明から孤絶した海青い南の小島“歌島”。ここで漁師として働く新治はある日、養女に出された先から戻った島の名士の娘・初江と出会い、お互いに惹かれあっていき…というお話。

ここ数年、三島作品を読むことは私にとってはライフワークのようになっていて、昨年の今頃は絶筆となった『豊饒の海(四)天人五衰』を読んでいました。これは映画『春の雪』(行定勲監督)が公開された2005年に読み始めた『豊饒の海(一)春の雪』から足かけ三年かかりました。始終読んでいるわけではありませんでしたが、つねに心のどこかにある存在、それが三島作品です。
今まで『豊饒の海』四部作やその他の作品を読んできた身からすれば、
今回読んだこの『潮騒』は、なにこれ全然違う…!という思いがすごく強かったです。いえ…悪いと言うわけでもなく、また逆に今まで読んできたものを否定するわけでもなく…ただただ驚きというか。

中学を出てから毎日海に出て働く日々を送る新治のささやかで変わることのない毎日と、そのなかで思い描く素朴な将来への夢。そんな彼に訪れた恋によって変化していく心の動きを様子が丁寧に描かれ、また島での彼や彼の想い人である初江やその周囲の人々の日々の暮らし、素朴な島の美しい風景などが描かれる様子は、温かく清々しく感じられました。
新治と初江が互いに想いを寄せていく間に、ふたりの間に現れる障害は、初江の入り婿になるという噂が出た島の名門の出である安夫と、新治が世話になっている燈台長の娘で彼に想いを寄せる千代子。彼らの持つ自尊心や劣等感などが、少しずつ想いを育てていこうとする新治たちの関係に大きな影響を及ぼしますが、今まで読んできたものが読んできたものだけに…良い方向に進みつつあるときでもなんだか、何か起こるんじゃないだろうか…と穿った見かたをしてしまいがちですが、そんな思いをあっさりと裏切った形で終わっていく物語。
悲劇的なものを読むのは、すごく心を惹かれる反面辛い部分もあります。そんな意味からすると、今回はほんとうに楽しんで読みました。

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