WE LOVE ジジイ
図書館で借りました…。わりとよく読んでいる作家さんのものです。
桂望実・著
『WE LOVE ジジイ』
コピーライターとして活躍していたものの、後輩の自殺をきっかけに仕事をやめ、縁もゆかりもない川西村でひとり暮らしを始めた岸川。市町村合併により何の取柄もないその村は町のお荷物状態で、地域活性化職員が村おこしのために奔走するもののうまくいきません。そこで前の職業を活かして何か案を出してくれと依頼された岸川がいい加減に答えた「輪投げで村おこし」が実際に通ってしまい…。
最初は…というか、かなり物語が進む辺りまで、主人公である岸川がこう、心を閉ざしているというか色々なことに投げやりな感じが、ほんとにもどかしいというか、途中で「お!これで変わるかな?」という展開になりかけるのにそうならない…みたいなのが続きながら、でも、自分の周りに誰かがいる、ということに次第に違和感を感じなくなっていって、どこかで大切な存在として認め始めるという少しずつの変化が微笑ましく、温かさを感じさせてくれます。
この本の作者、桂望実さんの作品は映画化もされた『県庁の星』から何作か読んでいますが、冒頭から中盤にかけて主人公の気持ちや取り巻く環境がどこか行き詰るようなところから、最後になって目頭が熱くなってしまうような展開はどこか共通しているところもあって、やっぱり良いなぁと思わせてくれて…毎回、あぁこの本も読んで良かったと思ってしまいます。
| 固定リンク








コメント