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2010年2月 6日 (土)

凍える牙

Kogoerukiba ずいぶん前に読んだものですが、久々に読み返してみました。


乃南アサ・著
『凍える牙』

深夜のファミリーレストランで客の男性の体が突如発火、炎上し死亡。助けを求めていたことから、自殺の可能性は低いとされ、捜査本部が立ちあげられることに。被害者の足には犬に咬まれたような傷跡が残っていました。
機動捜査隊の刑事・音道貴子は、中年刑事の滝沢保とコンビを組み捜査に当たるなか、犬に噛み殺される事件が相次いで起こり、捜査線上に浮かんだのは、「疾風(はやて)」と名づけられたウルフドッグで…。


初めて読んだときにも、かなり面白いと感じた記憶がありますが、今回の方がより面白さや心に響く度合いが増したように思いました。
貴子と滝沢が、コンビを組んで捜査するなかでの心の動きが交互に語られていて、相方が女だなんて面倒だ、冗談じゃない、という滝沢の愚痴は、女性側からすれば許せないようなこともありますが、どこか憎めない感じもあります。
そして、貴子。男性ばかりの職場で、ただでさえ女性と言うだけで特別な目で見られてしまうというのに、コンビを組む相手のいかにも嫌そうな態度に気疲れしながらも、それに負けたくないと歯を食いしばって仕事に臨む姿は、どこか痛々しく感じながらも応援したくなります。
そして事件は、そんなことがあるだろうか…と思ってしまうような展開と真相にたどり着き、そこに至るまでの出来事には、やるせなさと悲しさを感じてしまいました。
この作品を読んで初めて、ウルフドッグという、オオカミと犬を交配させて作られた犬種を知りました。そういうちょっと普通では知ることのできないようなことが物語のなかで登場する部分もなかなか興味深かったです。こういう部分が、文章がよく練られていなかったりすると物語から妙に浮いてしまって、ストーリーに対する気持ちが冷めてしまったりしますが、このウルフドッグというものに興味を抱かせつつ事件のこの先の展開へ自分なりの想像力を働かせるように書かれているように感じて、さすがだなぁと思わずにはいられませんでした。
…さて、この音道貴子が登場する作品はシリーズ化されていて、この『凍える牙』の次は『鎖』といいます。実はこちらの方が私としては好きな作品。他にも読みたい本が溜まっているのでいつになるかわかりませんが、ぜひこちらも読み返してみたいと思っています。

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