村治佳織ギター・リサイタル/ゲスト:古川展生(チェロ)in茅野市民館コンサートホール
初めて聴く組み合わせのコンサートへ行ってきました。もの凄ーく地元です(苦笑)。
村治佳織ギター・リサイタル
ゲスト:古川展生(チェロ)
2010年3月13日(土)15:00開演
茅野市民館コンサートホールにて
プログラム
〈第1部 ギター・ソロ〉
ディアンス:タンゴ・アン・スカイ
坂本龍一/佐藤弘和編:エナジー・フロー
武満徹編曲:ギターのための12の歌より
失われた恋
サマータイム
谷川公子/渡辺香津美編:一億の祈り~映画『火蛍るの墓』実写版
レニャーニ:36のカプリスより
第13番 ニ短調 アレグロ・モデラート
第5番 ニ長調 アレグロ・モルト
第22番 ハ短調 アダージョ
第7番 イ長調 プレスティシモ
メルツ:ハンガリー幻想曲
〈第2部 チェロ&ギター〉
ボッケリーニ:チェロ・ソナタ イ長調
フォーレ:夢のあとに
チャイコフスキー:感傷的なワルツ
ファリャ:スペイン舞曲第1番~歌劇『はかなき人生』
ボグダノヴィッチ:4つの内なる小品
1.祈り 2.運動 3.ダビデのハープ 4.歌
ジナタリ:チェロとギターのためのソナタ
〈アンコール〉
サン=サーンス:白鳥
昨日から泊りがけで東京へお芝居を観に行ってまして…時間ぎりぎりに帰ってきてバタバタしながら会場へ行ってみたら、いちばん近い駐車場は満車、チケットは完売…と知って、凄い人気だなぁと、まずそこに感心してしまって。きっと、村治さん(もしくは古川さん)の演奏を聴きたくて遠方から見えた方も沢山いらっしゃったことでしょう。ようこそ茅野へ(笑)。
さて、今回のコンサート。クラシックギター自体、私にとっては今まであまり聴く機会のなかった楽器だったために不安も少しあったわけですが…演奏される曲も知らない曲の方が多かったものの、それだけに新鮮だった部分もあって、なかなか楽しかったです。
坂本龍一さんの「エナジー・フロー」をギター・バージョンに編曲されたものは、今までピアノでしか聴いたことがありませんでしたが、ギターの繊細な音色が切なくて優しくて…とっても綺麗でした。あとは、レニャーニのカプリスから4曲。もちろん初めて聴く曲ですが、暗めの曲も明るめの曲も音が多彩で、その音を聴いているだけでも楽しいですが、演奏する村治さんの手の動きを見るのも面白くて、コンサートって聴くだけじゃなくて見るものでもある、というのをあらためて思いました。
そして後半はチェロの古川さんが登場。尺八の藤原道山さん繋がりで最近聴くようになった古川さんの演奏を、まさか地元のホールで聴くことになるとは…と、そんな感動もありつつ。古川さん寄りの席だったこともあって、そっちにばかり目が行ってしまう私(苦笑)。
どの曲も、古川さんの豊かなチェロの音色と、村治さんの軽やかで繊細なギターの音色が心地よくて、曲によっては調和しつつもぶつかり合うというか、そんな風に感じられる部分もあってドキドキしたりして、あぁもうずっと聴いていたい…と思いました。とくに、フォーレの「夢のあとに」や、アンコールで演奏されたサン=サーンスの「白鳥」は、ほんとに美しすぎてうっとりしてしまいました。それから、ファリャのスペイン舞曲はカッコ良くてドキドキしました♪
曲の合間には、演奏する曲のお話の他にも色々なお話もされているのも楽しく、良い時間を過ごさせてもらいました。 (おまけ)終演後、会場で購入した村治さんのアルバム「Portraits」にサインをしていただきました。間近で拝見した村治さんは、本当に笑顔の美しい素敵な方でした♪
次に出かける予定のコンサートは、4月末に松本である秋川雅史さんのリサイタル。こちらも生で聴くのは初めての方なので少し予習してから…とは思っていますが、まだ少し先なので、しばらくはこの村治さんのアルバムを楽しもうと思います。
あぁそうそう。ちょっと前に古川さんのアルバムも別のところで手に入れたものの、まだちゃんと聴けてないので、これも近いうちに聴かなければ…!
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コメント
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先日雪のことを書かれていたので、今日はその日の渋滞のことを書かれているのかなと思って来てみたら、村治さんと古川さんのコンサートのことが・・。
行かれたのですね~。私も行きたかったんですが、そろそろ異動になりそうということで、立つ鳥後を濁さずにしようと予定が立たなくて・・。
思った通り良かったんですね。
村治さんのこのアルバムはホント、お勧めです。
彼女はもともと端正な演奏をする方なのですが、最近、音色が柔らかくなったというか、色彩が豊かになったというか、ますます魅力を深めてきたように思います。
古川さんとのスペイン舞曲はカッコ良かったでしょうね。
投稿: kn | 2010年3月14日 (日) 00時50分
>knさん
そうなのです…行ってきました~。
knさんはギターがお好きなので、もしかしたら
いらっしゃったかなぁ…と思っていましたが
残念でしたね…。
村治さんの素晴らしい演奏、古川さんの情熱的な
音色と演奏する姿…knさんにも是非感じて頂きたかったです。
早速きょう、車のなかで村治さんのアルバムを
聴きながら出かけましたが、良いですね…♪
繊細さも温かさもあって、素敵な音色です。
投稿: りみっと | 2010年3月14日 (日) 22時07分