面白セミナー「長息のコツ」
道山さんによる尺八セミナーに参加してきました。
面白セミナー
藤原道山「長息のコツ」
2010年6月26日(土)13:30~
目白にて
今回のテーマは、尺八を吹くときにどうしたら息を長く保つことができるか…というお話。
講師として登場された道山さんは、4つの要素に分けてお話してくださいました。不完全ではありますが、メモした内容をまとめておこうと思います。
※メモ※
息が続かない原因
①肺活量
体格(身長・体重)などに比例し、身体の大きな人ほど多い。年齢を経ると減ってくる。
腹筋運動、水泳、風船を膨らますなど、肺活量を鍛える方法もある(自分にとって少し負荷があるくらいから始める)。準備運動を忘れずに。
身体を温める。
尺八を吹く前、お腹から声を出す(歌を歌うなど)と、音が出やすくなる。このとき、のどに力を入れないこと。
②呼吸法
胸式呼吸、腹式呼吸などがある。尺八を吹く時は腹式呼吸を心掛ける。
一般的に普段の呼吸では男性は腹式が多く、女性は胸式が多い。
丹田(お臍の下)あたりを意識して呼吸する。
良い姿勢を保つことで、たくさん息を吸うことができる。
良い姿勢→極端に胸を張る感じではなく、自然に背筋が伸びている状態。※足を肩幅に広げて立ち、その状態で膝を軽く曲げる(このとき前のめりにならず、背中はまっすぐのまま)。腰のあたりが真っ直ぐになった感覚のまま膝を伸ばして立つ。座った状態でもこの姿勢を意識する。
お腹に力を入れないこと。お腹の力は抜いて、息を支えるのは腰(背骨)で。
③奏法
大きな音を出そうとすると音がひっくり返る(乙音を吹いているのに甲音になってしまうなど)のは、口に力が入り過ぎ、口の中が狭くなってしまっているため。
息のスピードと量がちょうど合ったときにちゃんと音が出る。
余計な力が入らないために、あくびのときの口をイメージ。→舌が下がる。→この状態で素早く、音がしないように「ハッ」と息を吸い、お腹(腰)の辺りで息を保ちながらゆっくり息を吐く。→揺れたり途切れたりしないで息を保つ感覚を覚える。→慣れるまでは声を出してやってみる(声を出した方が長く息を保つことができる)。
音量は、声の大きさに比例する。普段話すときも大きな声を出すことも練習のうち。のどで声を出さないように気を付ける。
指がうまく動かないのは、指(手)に力が入り過ぎているため。この状態だと、肘に力が入り→肩に力が入る→お腹に力が入る→お腹が締まって息が上手く吸えなくなる…という悪循環に。曲の最初は音が出ているのに段々音が出なくなってスカスカになってくるのはこのため。
トリルを吹く(素早く孔を開け閉めする)ときは、動かす指に力を入れないこと。裏孔(左親指)だったら中指、表の孔だったらその指より下の指に重心をもっていく。
④楽器
自分に合った楽器であることが重要。
なかなか鳴らないのは、その楽器に合った吹き方をしていないから。
楽器を選ぶときはよく吹いてみる。ロの音や全音だけでなく、メリの音も吹いてみてからまた全音を吹く。メリ→全音…が戻しやすいかどうか。心地よく吹けるかどうか。
もっとたくさん色々なことをお話してくださったのですが、自分のメモがあまりにもぐちゃぐちゃでこれくらいしかまとめられませんでした…。
いちばん大事なことは、呼吸のこと、姿勢のこと、指のことなどを曲を吹く時にも実践できるようになるということだと。曲を吹いているとついつい、とくに速い部分になってくるとついつい力も入ってしまって…、曲が終わると手は腱鞘炎になるかと思うくらい痛かったりして(苦笑)。
さて今回、先月の松本でのワークショップやライブのときに出会った方たちと再会することもできました。道山さんをきっかけに尺八を始めたときは、こういう風に人と繋がっていくことなんて想像もしませんでしたが、普段お会いすることはなくても、道山さんを好きで、尺八をやっていて…という自分と同じような人たちがいると思うと、とても励みになります。
私の尺八についての当面の目標は来月末の発表会で、去年よりはまともに吹けるようにすること。仕事の忙しさやら何やら色々ありますが…頑張らなくては…!
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