映画『武士の家計簿』
映画『武士の家計簿』
時は幕末。加賀藩で代々「御算用者」を務める猪山家の八代目・直之は、家の借財が嵩んでいることを知り、思いきった借金返済のため、妻のお駒や家族とともに奔走することに…。
堺雅人さん演じる猪山直之は実在の人物で、現在の東大の赤門(旧加賀藩前田家上屋敷御守殿門)が建てられたとき、直之の父・信之はこれに関わったのだそうです。映画の中では、中村雅俊さん演じる信之が、何かにつけてこの話をしたがる場面が度々出てきて、その得意げな様子であったり、またそれに対する家族の反応が微笑ましくて楽しかったです。
仕事にも家の借金返済にも、そして後継ぎにそろばんや筆といったお家芸を仕込むのにも手を抜かない直之の姿からは、その実直さだったり融通の利かなさが伝わって来て、それがまた魅力的でした。
堺さん大好きな私としては、その姿を存分に堪能できてそれだけでも充分満足でしたが、時代劇らしく日本人の凛とした部分、そしてどんな時代でも共通する家族の温かさや心の繋がりなどを感じさせてくれて、とても良い作品でした。
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