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2010年12月29日 (水)

映画『ムサシ』

Musashi 2010年、映画館で観る36作目はこちら。

映画『ムサシ』

小倉沖の舟島で行われた宮本武蔵と佐々木小次郎の、後に巌流島の決闘とよばれるこの闘いから6年後、寺開きを迎えようとする鎌倉の小さな寺に小次郎が表れます。武蔵の勝ちに終わった決闘の後、一命を取り留めた彼は武蔵憎しの一念でその行方を追ってきたのでした。小次郎が付きつけた果たし合い状によって、再対決は3日後の朝と約束されるのですが、寺開きの参籠禅の導師として招かれた大徳寺の長老・沢庵や、将軍家の武芸指南役・柳生宗矩、寺の大檀那である木屋まい、筆屋乙女を巻き込み、思いもよらない事態が…。


井上ひさしさん脚本、蜷川幸雄さん演出で昨年上演された舞台を撮影したものです。主演の武蔵は藤原竜也くん。そして対する小次郎は勝地涼くん。蜷川さんの演出されるお芝居は萬斎さん出演のものでいくつか観ていて良いなぁと思っていたし、藤原竜也くんは昨年、道山さんが音楽を手掛けた「按針」を観に行ったときに生で観てやっぱりカッコ良いなぁと思い、勝地涼くんは、前からドラマや映画で観て良いなぁと思っていたので、願わくば生でこのお芝居を観てみたかったです。
巌流島の決闘のその後を描いたこのお話、武蔵や小次郎はもちろん、沢庵和尚や柳生宗矩がコミカルだったりシリアスだったり…その振り幅の大きさで色々と楽しませてもらいました。たとえば、まいや乙女たちが小次郎から剣術の足さばきを習っていると、その足さばきにいつの間にかタンゴの曲が重なり、みーんな怖い顔なのにタンゴのリズムに乗ってステップを踏んでいる…という場面。面白すぎです。
そして、面白いだけではなく、争ったり恨みの感情を持つことが様々な負の連鎖を生んでしまう…という、とても深く考えさせられるものもあり、その重いテーマを重くなりすぎずに心に刻むことができるのは、この物語が軽妙さを併せ持っていて、それを見事に演じられていた役者さんたちの力かなぁと思います。
私はこれを銀座の映画館で観ましたが、これから全国で順次公開予定ということです。長野県内でも2月に山形村のアイシティシネマでの公開が予定されています。最近、映画館の音響や撮影機材が良くなったおかげで、歌舞伎や舞台を映画館で観られるようにした作品が増えてきましたが、地方での上映はあまりなかったのが残念でしたが、こういうお芝居を観る機会のない地域でもっとたくさん上映されるようになると良いなぁと思います。

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コメント

アイシティで上映されること、昨日アイシティに寄ったときに知りました。
「巌流島の決闘」とかいうタイトルで三谷幸喜さんが脚本を書いたお芝居をTVで観て、とっても面白かったのを覚えています。(筋は全然覚えていませんが(笑))やっぱり小次郎目線だったような・・。
井上ひさしさんがどんな風に描いたのか楽しみなので、観に行こうと思います。
いつも映画評を楽しみにしています。
2011年も良い年でありますように。

>knさん

私もこの間、久し振りにアイシティで映画を見る機会があり、その時に知りました。2月の上映のときはぜひ楽しんでいらしてくださいね。
三谷さんも巌流島の決闘のお話を書いてらっしゃるのは知りませんでした。きっと、お話を書く人にとっては色々とイマジネーションを掻き立てられるテーマなのでしょうね。
私もknさんのブログをいつも楽しみにさせていただいてます。
今年がお互い良い年になると良いですね♪

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