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2011年1月17日 (月)

万作を観る会in名古屋能楽堂

Mansakunagoya 私にとって今年初めての萬斎さんを名古屋で観てきました。

万作を観る会
2011年1月15日(土)14:00開演
名古屋能楽堂にて


解説 林和利(名古屋女子大学教授)

素囃子 「高砂」八段之舞
 大鼓 河村眞之介  小鼓 後藤嘉津幸  太鼓 加藤洋輝 笛 大野誠


狂言 「三本柱」
 果報者 野村万作  太郎冠者 深田博治  次郎冠者 高野和憲  三郎冠者 月崎晴夫
主人(果報者)から山へ行って普請(建築)のための柱を三本運んでくるようにと命じられた三人の冠者たちは、一人が二本ずつの柱を持つようにという主人の条件に頭を悩ませた結果、見つけた答えとは…。

三本の柱の端を一人が二つずつ持つと、ちょうど三人がそれぞれ二本ずつの柱を持つことになる…というのがその答え。これは、普請というおめでたいことを描いた曲なのだそうで、そういう明るい気持ちとともに、三人の冠者が互いに力を合わせて柱を持ったり、用事を言いつけるときに知恵くらべのような言い方をする主人とそれに応えようとする冠者たちの関係が微笑ましさを感じさせてくれました。


狂言「鈍太郎」
 鈍太郎 野村万作  下京の女 深田博治  上京の女 武山悠樹
三年振りに西国から帰京した鈍太郎が下京に住む本妻のところへ行くと、近所の若者のいたずらだと思った妻は戸を開けようともせず、上京に住む妾のところへでかけますが、ここでも信じてもらえず冷たくあしらわれてしまい、鈍太郎は出家を決意。一方、鈍太郎を追い返したことを悔やんだ妻と妾は、出家するという鈍太郎を協力して引き止めることに…。

冷たくあしらわれた鈍太郎が、引き止めに来た妻と妾に最後は「二人で手車を作って自分を乗せていけ」と言い出します。妻には憎々しげに、妾には優しげに…そんな変化だったり、鈍太郎のしょうもないところが堪らなく可笑しいお話です。手車に乗るので見た目にも楽しめます。
…一昨日の記事で野村万之介さんが亡くなられたことを書きましたが、この曲の鈍太郎、この公演では万作さんがされましたが、万之介さんがされる予定でした。このような茶目っ気のある役が本当に上手で、私は数年前に二度ほど万之介さんの鈍太郎を観る機会があり、あまりはっきりとした記憶はないのですが、万之介さんのことを好きだなぁと思ったきっかけの曲だったかもしれない、と今更ながら思います。


狂言「止動方角」
太郎冠者 野村萬斎   主 石田幸雄  馬 中村修一  伯父 野村万作
主人に呼び出された太郎冠者は、伯父のところへ行って茶くらべのためのお茶と出かける支度に必要な太刀と馬を借りてくるように言いつけられます。伯父はそれを快く貸してくれましたが、戻ってみると主人は労をねぎらう言葉もなく「遅い」と叱りつけます。茶くらべに出かける道中でも散々文句を言われた太郎冠者は…。

萬斎さん演じる太郎冠者が、労をねぎらうでもなく文句ばかり言う主人に腹を立てて、主人の伯父に馬を借りる際、その馬が咳払いを聞くと暴れ出すという困った癖を持っていることやそれを静める方法を教わっていて、わざと咳払いをして主人を落馬させ、代わりに自分が馬に乗って、主人の言動を繰り返すことで仕返しをする…というお話。
太郎冠者にとっては憎らしい主人を石田さんが見事に演じられていて、太郎冠者が「キーッ!」となるのが分かる分かる、という感じ(苦笑)。で、仕返しに主人と同じことをし返す太郎冠者も、その楽しそうな様子には笑ってしまいますが、主人にとってはかなり憎たらしく映っているだろうなぁ、というのが本当に良く分かり。もう本当にたくさん笑いました。

トークショー  野村万作、林和利
終演後、万作さんと解説の林先生が登場してのお話がありました。
上演された曲ひとつひとつについてのお話をされるなか、万之介さんの話題もありました。万作さんが代役をされた「鈍太郎」については、この役が得意だった万之介さんの演じられていた姿を思い出しながらやったのですが…というお話もされていて、それを聞きながら万之介さんのことを思い出し、やっぱり切なくなってしまいましたが、万作さんが自分は生真面目なのでなかなかどうも…と笑いながらおっしゃる様子に少し救われた気もします。
そして、万作さんは今年八十歳になられるということで、その記念の公演が行われることについてなどもお話がありました。最近台詞覚えが悪くなって、というお話もありましたが、今回はすべての演目に出演されるというハードな公演をこなされ、お話される様子も本当にお元気でいらっしゃるので、本当にびっくりしてしまいます。
…うちの祖母も昨年八十歳になり、放っておいても百歳くらいまでは生きるだろうなぁというくらい元気なのですが、万作さんはそのはるか上を行っているという気がしました。

万之介さんのことは本当に残念で、もっともっと舞台でたくさん拝見したかったと思うのですが、万作さんのお元気なお姿を拝見し、お話をたくさんお聞きできて、出かける予定ではなかった公演でしたが、思いもよらないほどの良い席で萬斎さんの素敵な姿も拝見できて、お正月から楽しませていただき、本当に良い時間でした。
次に萬斎さんを観る予定は、確実に決まっているのは4月に長野である萬斎さんの「狂言を楽しむ会」です。じつはこちらも万之介さんが出演予定だった公演なので、配役がどう変わるのか…とか、解説をつとめられる萬斎さんがどういうお話をされるのか…とか、色々気になることもありますが、楽しめれば良いなぁと思います。

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コメント

りみっとさん、こんばんわ~!!
今日、図書館に行きましたら林先生の本、発見!!ゆっくり読める時間が出来たら、借りて来ようと思います。

>まりすけさん

お♪早速見つけられたのですね…!
もし読まれたら是非感想を教えてくださいね。

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