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2011年5月 3日 (火)

尺八ワークショップメモ

5月1日に行われた道山さんの尺八ワークショップ。
その時に道山さんのお話の中からメモしたことが色々あるのですが、その中から、これからの練習に生かしていきたいなぁと感じたことを、昨日更新したライブとワークショップの感想記事とは分けて、こちらに書いておこうと思います。

藤原道山 尺八ワークショップ
2011年5月1日(日)14:00より
まつもと市民芸術館オープンスタジオにて


吹く前に…
①ストレッチなどで体を温めると音が出やすい。
  肩や首を回したりして体をほぐす※急に動かさないこと!
②呼吸は素早くたくさん吸うのを意識する。
  音を立てて吸うと、たくさん吸っているように感じるけれど口の中が
  狭くなっており、効率よく吸うことができていない。
  →口の中で舌が上がらないようにすること。
  ハッと音をたてないように素早く吸う。このとき脇腹が横に広がる感じ。
  吸った息を、まず口を開けたままゆっくり吐き出してみる。慣れてきたら
  口を閉じた状態で同じように息を吐いてみる。
  尺八を吹く時は唇は閉じた状態でも力は入れないこと。力が入っていると
  口の中が狭くなり空気を効率の悪い胡弓になってしまい、音が鳴らない。
  ※鼻呼吸も同じ。音を立てて吸うと鼻の付け根に力が入り上手く吸えない。
   曲の途中でだんだん音が出なくなるのはだんだん口に力が入ってくるから。
  →音が出なくなってきたら、一生懸命吹こうとするのではなく一旦力を抜くように!
③良い姿勢を保つことも訓練のうち。
  必要以上に胸を張ったりするのではなく、自然に真っ直ぐな姿勢。
  足を肩幅くらいに開いた状態で立ち、上半身は真っ直ぐのまま、膝を落とす。
  腰から背中にかけて伸びる感覚。そのまま膝を伸ばして姿勢を戻す。
  体を支えるのは、お臍の10~15センチくらいのところ(丹田)を意識して。

吹くとき…
①楽器の持ち方
  右手に力が入り過ぎないこと。とくに親指が上に上がり過ぎないように!
  親指は、下ふたつの孔(一・二孔)の中心のちょうど裏側に。 
  →親指の位置が上になると、親指ではなく表の人差し指~薬指で管を
  支えることになり、 孔の開け閉めのとき指が上手く動かなくなる。
  楽器を持った時、肩の力が入らないように。
  →一度脇をぎゅっと締めてから力を抜くと、自然な形になる。
②息の使い方
  管に真っ直ぐ息を入れるのではなく、前に向けて出すイメージで。
  息が下向きだと音程が下がる。↓メリ・カリに関連あり。
③メリ・カリ
  息の向きを変える+首を動かして唇と歌口の距離を変える。
  メリ※息を下向きにするor唇と歌口の距離を狭める
  次に全音を吹く時、ちゃんと戻すことが大事!
  →戻り切らないと全音が低くなってしまい、全体的に音が下がってしまう。
  カリ※息の向きは前にor唇と歌口の距離を広くする
  →さらに離すときは横向きに離すと音が出やすい。
  ※歌口のエッジに息が当っていることが大事!
④乙音・甲音
  乙音は、寒い時に手を温める時のような息の出し方
  甲音は、熱いものを冷ます時のような息の出し方
  →息を出すときの流速を変えることによって甲乙をコントロールする。
  甲音のときは、口に力が入り過ぎないように!


もっと短くまとめる予定でしたが、結構長くなってしまいました。

上に書いたなかでは「姿勢も訓練のうち」というのは、普段どうしても背中が丸くなりがちな私には耳が痛かったですね…。仕事の性質上、椅子に座って仕事をしていると前かがみになってしまうことがあって、もともと猫背なのにさらに姿勢が悪いまま過ごす時間が多くなっている気がします。いつもシャキッと真っ直ぐ立っていらっしゃる道山さんを見習って、少しずつでも改善できれば良いなと思います。
また、ストレッチで体を温めることや呼吸の訓練をすることは、体の代謝を上げるそうです。道山さんは「僕がやせているのはそのためだと思います」とおっしゃっていましたが…、尺八のためのストレッチや呼吸の訓練がダイエットになったら一石二鳥ですね。私の姉弟子さんも、尺八を吹くことは全身を使うことだから体に良いのよ、とおっしゃっていたなぁ…というのを思い出しました。

道山さんは最初に、尺八を勉強するなかでは「見て取れ」というような、あまり詳しく説明せずに指導される方も結構いて、それは、それでも自分から学びたい意欲を持って様々なことを吸収し伸びていこうとする才能を探し選別しているという部分もあると思う、というお話をされました。
私がお世話になっている先生は、かなり細かいところまで丁寧に指導してくださる方だ…と以前から思っていたのですが、道山さんのお話が、普段お稽古で常々先生から言われていることと重なる部分がとても多いので、先生に対してはあらためて普段から良くして頂いてありがたいという気持ちを強くするとともに、それに甘えず、色々なことをもっと自分からもお聞きしたりしなくてはいけないなぁと、そして、そのためにもお稽古に向けての練習ももっと頑張らなくては…!と思いました。
普段コンサートなどで拝見するのとは違う姿を目にできたり、ワークショップのような機会でなければ聞くことのできないお話をたくさん聞かせて頂く貴重な時間になりました。

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