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2011年7月 3日 (日)

能・狂言体験講座in軽井沢大賀ホール

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昨日の品川での道山さんのコンサートに引き続き、今日は軽井沢での能狂言体験講座に参加して来ました♪


能・狂言を体験してみよう!
2011年7月3日(日)13:30~16:00
軽井沢大賀ホールにて


来月5日に行われる「軽井沢夏の宵の狂言」に関連して、演目の見どころや能・狂言についての説明と体験してみるワークショップでした。講師は、能が狂言の会を主宰する「燎の会」の井上燎治さん、狂言が萬斎さんと同じ野村万作家一門の高野和憲さん。萬斎さんが好きで狂言やその他の舞台に出かけている私ですが、実は高野さんは萬斎さんの次に好きな演者さんなので、かなり楽しみにしていました。

最初に能楽の歴史や成り立ちについての説明がありました。
まずは客席でお話をお聞きするのだろうな…と思っていたら、井上さんが登場されて「舞台へどうぞ」と。舞台で講師のおふたりを囲んでお話をお聞きしたり、実際に実演してくださるのを拝見したりと、同じ舞台の上ということもあり、とても近くに感じられました。萬斎さん出演の狂言の催しと道山さんのコンサートで数回訪れているホールですが、その舞台に上がるというのはとても貴重な体験でした。
高野さんは、来月上演する曲の中から「魚説法」の説法の一部を演じてくださり、その後で同じく来月上演の「二人大名」のなかで二人の大名が謡い踊る「おきゃがりこぼうし」の謡いの部分を参加者も一緒に謡ってみるという、まずひとつめの体験。独特の節回しが難しい部分もありましたが、繰り返しているうちにちょっとだけ楽しくなってきました。長野の北野文芸座の公演だと、萬斎さんが謡いの部分をレクチャーしてくださることもあるのですが、こうして同じ舞台の上で一緒にというのは、お稽古の疑似体験のようで新鮮です。
万作の会のHPで調べてみたら、「二人大名」は高野さん・深田さん・月崎さんの三人が出演の予定だとか。今まで、大名二人が高野さんと深田さんで、受ける側(怒って太刀を抜き大名を脅す通りすがりの人)を万作さんが演じるのは少なくとも二度は拝見したことがあると思うのですが、配役が違うとどんな感じなのか…興味津津です。

そして次の段階。
能・狂言で基本となる姿勢とスリ足についての説明があり、実際にやってみることに。スリ足は、いつも舞台を拝見しているときによく見ていましたが、自分でやると当然のことながらかなり難しいです…。
足を前に出すとき、足の裏とかかとを床から離さないようにし、前で止めるときに少しつま先だけ浮かしてから止めて少しだけ重心を前に、その時自然に後ろの足のかかとが少し上がる感じで次の動きへ…、と、最初はいつもの「歩く」動作との違いが大きく大変でしたが、繰り返し歩くうちに少しずつ面白くなってきました。
最初に井上さんから「足に力が入っているように思われがちですが、力が入っていたら歩けないんです」と説明されたときにハッとしました。尺八のワークショップに参加していた時に道山さんも「指に力が入っていたら指が動きませんよ」などなど同じことをおっしゃっていたなぁと。ジャンルは違っても身体を使うことには変わりなく、やっぱり何かしら共通点はあるものだなぁと思います。
スリ足の練習は舞台と参加者を半分に分けて、井上さんと高野さんそれぞれに教わるグループに分かれました。私は高野さんグループだったのですが、舞台をスリ足で行ったり来たりしながら、その合間に参加者の質問に高野さんが答えながら補足で説明してくださる、という感じで、高野さんのお人柄なのか、ほのぼの、のんびりという雰囲気だった気がします。
また、足拍子も少しだけ教えていただきました。初めて大賀ホールで能を拝見した時、足拍子の音のとても柔らかく心地良い響きが印象的だったのですが、なんと大賀ホールの舞台の下は横方向の梁しかなく、能舞台と同じような空洞になっているのだそうです。とても音響にこだわって造られたホールだということは知っていたのですが、まさか能楽にも適したホールだったとはびっくりです。

休憩をはさみ、狂言の擬音やパントマイム的な動きを取り入れたワークショップ。盗人が垣をのこぎりで切ったりする動作や、「鐘の音」の鐘をつく時の動作や鐘の音などなど。そのなかで「大事なことは恥ずかしがってはダメということです」と。擬音を使いながらのパントマイムだと、なんだか子どものおままごととか何とかごっこみたいで、たしかに大人には恥ずかしく感じてしまう部分もありますね…。
そして続いて井上さんによる能「羽衣」でシテの天女の脱いだ衣を持ち去ろうとする漁師・白竜(はくりょう)と天女のやりとりを声に出して謡ってみるワークショップ。先生のお手本を聞いていると、あぁ綺麗だなぁと思うのですが実際に声に出してみるとなんだかお経みたいに一本調子になってしまって(お坊さんの読まれるお経ということではなく、法事などで自分が読むときのイメージなのですが)、なんだか変な感じというか。素人目ですが、こう、ちょっとしたアクセントの付け方とか声を揺らす感じとか…一朝一夕には身につかないような色々なテクニックがあるように感じられました。最後に実際に舞う姿を同じ舞台の上で拝見して、足拍子の音と振動も直に感じられ、非常に臨場感のある貴重な体験でした。

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おまけ。
ワークショップ後、まだ明るく帰るには早い時間だったので、近くをちょっとだけ歩いてみました。右の写真、奥の尖った屋根の建物が大賀ホールです。

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