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2011年12月 7日 (水)

「狂言劇場その七(Bプログラム)」in世田谷パブリックシアター

Kyogengekijo720111204
この間訪れたばかりの東京へ再び(苦笑)。しかも同じ三軒茶屋。


狂言劇場その七(Bプログラム)
2011年12月7日(水)19:00開演
世田谷パブリックシアターにて


狂言 柑子(こうじ)  太郎冠者:野村萬斎 主:石田幸雄

那須与市語(なすのよいちのかたり) 野村万作

悟浄出世(ごじょうしゅっせ) 
  作:中島敦/構成:野村萬斎
  出演:野村萬斎/深田博治/高野和憲/月崎晴夫/佐藤友彦/野村又三郎(登場順)
  尺八:藤原道山/作調・囃子:田中傳次郎


「狂言劇場」自体は毎回訪れているのですが、今回はなんと、AとBの両プログラムを鑑賞するという暴挙(←おおげさ)に出てみました。Aプロは先週末に観たのですが、こちらは萬斎さんが「ボレロ」を踊られるというので観ないわけにはいかないし、Bプロには道山さんが尺八の演奏で出演される「悟浄出世」があるのでそれも観たい!と…。いちど思い立ったら我慢のできない性格ゆえ、仕方ありません…。
さて。今回の狂言劇場のテーマは「舞(まい)」と「語(かたり)」。Bプログラムは「語(かたり)」。
まず最初の狂言「柑子」では、主人から預かった土産物の柑子(みかん)を食べてしまった太郎冠者が、その柑子をよこせという主人に対しあれこれと言い訳をする…というお話で、言い訳をする太郎冠者が「平家物語」の俊寛僧都の物語を持ち出したりして語るその語り口や、主人との会話のやり取りなど、“語る”部分がたくさん楽しめる曲。太郎冠者を演じる萬斎さんが柑子を食べる仕草で柑子のみずみずしさが、舌鼓の響きでその美味しさが伝わってきました。
そして次は、万作さんによる「那須与市語」。狂言を観るようになった最初の頃、萬斎さんが演じられるのを観る機会があったのですが、能や狂言を観るのがたしか2回目だったあの時、まだ良く分かってなかったなぁ…と今になって思います。舞台にとても近い場所から拝見したからというのもあるのでしょうけれど、迫力というか…、一つ一つの言葉、動作にとても説得力があって、義経と与市のやり取りだったり、船が波で上下する様子や、与市が船上の扇を射る様子、射落とされた扇が海へ落ちる様子などが描写されるのが、目の前に浮かぶようでした。演じ終わった万作さんの去っていく姿を見送りながら、なんだか凄いものを見せていただいた…!としばらく感慨に浸ってしまいました。
休憩をはさみ、中島敦作「悟浄出世」の朗読。「西遊記」を題材に、沙悟浄が、様々なことに何故?と問いかけ、「自分とは?」と悩みながら旅をし、孫悟空たちと出会うまでのお話。
この作品、2年前の秋に横浜能楽堂での朗読の会で聞く機会があり2回目の鑑賞。しかしあのときのかなりシンプルな演出からは、衣装だったり舞台のセットだったり…色々なところが変わっていました。音楽も、前回は道山さんの尺八だけだったのが、お囃子なども入り聴きどころが沢山でした。そして、普段狂言の舞台で培われた語りの上手さが存分に感じられ、難しいはずの言葉や哲学的な内容も、なんだかスッと入ってくるというか。
また、最初に聞いたときには日本語の美しさにすごく耳を傾けていたのですが、今回はこう、内容自体が胸に刺さるように印象的だった言葉もいっぱいあって、ちゃんとこの作品を読んでみたいなぁという思いに駆られました。とくに「己にふさわしい場所に身を置きなさい。身の丈に合わない“何故?”と問いはしないこと」というような部分が…心にぐっと来ました。
…萬斎さんの舞台をあれこれ見ていたなかで、今では私にとって無くてはならない存在になってしまった道山さんとその尺八の音色に出会ったのが、中島敦作品でした。あのときは…尺八ってこうやって色々な情景を表すこともできるんだなぁ…と興味を持ち、最後に道山さんの姿を見て衝撃を受けたのですが、同じ劇場で今回また中島敦作品を観て、あのときの気持ちを久しぶりに思い出しました。あの時は、道山さんや古武道にこんなにも一生懸命になっている自分や、ましてや尺八を吹いている自分なんて、想像もしていませんでした。
お芝居の素晴らしさ、萬斎さんたち演じられる方の確かな力などを堪能しながらも、この数年の自分の変化とかそこでの色々なものとの出会いや、めぐりあわせの不思議などを感じる時間になりました。

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