ウィル・タケット×首藤康之「鶴」in神奈川芸術劇場
今回は珍しく、ダンスの公演へ。
ウィル・タケット×首藤康之
「鶴」日本民話“鶴の恩返し”
2012年3月17日(土)13:30開演
in神奈川芸術劇場にて
「鶴」は日本の民話「鶴の恩返し」をもとに新しく作られたダンス作品。
貧しい農夫に助けられた一羽の鶴は、人間の少女に姿を変えて彼と彼の妻のもとに現れ機織りをし、その織りあげた布はとても美しく富をもたらします。小さな頃このお話を知ったときは深く考えませんでしたが、自分の身を、文字通り削って恩人にその恩を返すということが、とても重く痛々しくて胸を突かれる思いでした。
そして鶴が去った後、農夫が、季節が変わるとやってくる鶴たちを、あれがあの子かもしれない、もしかしたらこちらの鶴がそうかも…と空を見上げる様子が描かれるラストがまた切なくて。
3週間ぶりに道山さんの生の演奏をお聴きできたのが嬉しかったのはもちろんですが、主演の首藤康之さんたちダンサーの方たちの指先つま先まで美しい身体の動きに魅せられて、とても満ち足りた時間でした。 ただひとつ難があったとすれば、英語の語りの部分が結構あり、英語がほとんど分からない私は、高いところにある字幕を読まなくてはならなかったことでしょうか…。
今回この公演を観に出かけたのは、大好きな道山さんが音楽を手掛けられていたからですが、自分にとってとても大事なことを考えさせてくれる時間になりました。
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