信州まつもと大歌舞伎「天日坊」inまつもと市民芸術館
5月にチケットを購入してからずっと待っていました♪
信州まつもと大歌舞伎
「天日坊」
2012年7月15日(日)17:00開演
まつもと市民芸術館主ホールにて
修験者・観音院の弟子・法策は孤児で、親のことなどを何ひとつ知らず育ちましたが、飯炊きのお三婆さんの家を訪ねると、お三婆さんの死んだ孫は頼朝の子どもだという証拠の品を見せられ、その孫が自分と同じ年だと知り、お三婆さんを殺してその証拠の品を奪って逃げてしまい…。
上に書いたあらすじは本当に簡単で、本当に冒頭のところだけです。
法策はこのあと、逃げる途中で出会った輿之助を殺して着物を奪うと、彼になりすますことに…。自分がどういう生まれなのかも分からないうえに、色々な人になりすまして、ますます自分は誰なんだろう…という状況になっていく、という。
トランペットやギター、パーカッションとおよそ歌舞伎とは思えない楽器が登場して音楽を奏でますが、それがすごく合っていて、お芝居自体もすごく弾けているけど、それはそれで歌舞伎なんだなあと妙に納得して、色々考える前に楽しんでしまおう!という気分にさせられました。
今まで、松本での歌舞伎の公演では勘三郎さんが出演されていたのですが、今回は新・勘九郎さんが主役。勘三郎さんが勘九郎さんだった時の印象がまだ残っているので、なんとなくまだ見慣れない感じもありますが、台詞回しとかお声とか、あとは見る側を惹きつけるオーラのようなものを感じさせられたとき、勘三郎さんにびっくりするくらい似てこられた…とも思いました。そして、今回は桟敷席のすぐ後ろ、1等席の最前列で観ていたのですが、すぐ近くを役者さんが通られる機会が何度かあり、その度に楽しませてもらいましたが、とくに目の前を七之助さんが通られたときには、そのあまりの美しさについ舞い上がってしまいました。
それから、松本では初登場だった中村獅童さんや、他のお芝居では何度か拝見している白井晃さん、映画などで何度か目にする機会があった近藤公園さんなどなど、役者さんの顔ぶれだけでもかなり見どころいっぱいで、もう一瞬たりとも目を離せない、凄い舞台でした…!
カーテンコールまで大盛り上がりで、その余韻を楽しみながらロビーの縁日をブラブラしてから帰りました。色々な方がこのイベントを支えながら楽しんでいる雰囲気が会場全体から感じられたのがとても良かったです。また松本で歌舞伎を楽しめるといいなあと思います。
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