SKF〈Play meets Music〉ストラヴィンスキー「兵士の物語」inまつもと市民芸術館実験劇場
昨年に引き続き、観てきました。
最近、オリンピックのことばかり書いていたのでようやく書くことができました。
2012サイトウ・キネン・フェスティバル松本
〈Play meets Music〉ストラヴィンスキー:「兵士の物語」
2011年8月5日(日)18:00開演
まつもと市民芸術館実験劇場にて
(作曲)イーゴリー・ストラヴィンスキー
(台本)シャルル・フェルディナン・ラミューズ
(演出)ロラン・レヴィ
(出演)語り手:石丸幹二/兵士:内籐栄一/プリンセス:マリオン・レヴィ/悪魔:串田和美
(演奏)ヴァイオリン:郷古廉/コントラバス:谷口拓史/クラリネット:吉田誠/ファゴット:福士マリ子/トランペット:只友佑季/トロンボーン:今村岳志/パーカッション:前田啓太
(物語)ひとりの兵士が休暇を利用して故郷を目指す途中、持っていた袋から取り出したヴァイオリンを弾き始めたところに、老人の姿に化けた悪魔が現れます。兵士は悪魔に丸め込まれて、悪魔の持っている未来がわかる本とヴァイオリンを交換してしまいます。故郷に着くと村の人々はなぜか彼を幽霊扱いし…。
まず、昨年の公演を観て私の書いたレビューがこちら。
今回新しくキャストに加わった役者さんや演奏者の方が何人かいらっしゃいましたが、兵士役だった石丸幹二さんが語り手になったのが、かなり大きな変化というか、興味深いところだったかも。今年の方が、声色を変えたりとか色々な見どころが語り手に振られていた気がしました。そして、演じる役柄によって、役者さんがこんなに違う人に見えるものなんだなあというのを感じることができました。
パンフレットに小澤征爾さんが、この作品をフェスティバルに根付かせてヨーロッパのフェスティバルに負けない伝統をつくりたい、というコメントを寄せていらっしゃいました。何年か続くうちに、今は串田さんが演じられている悪魔をいつの日か石丸さんが演じられていたりするのかも…。石丸さんだと悪役がめちゃくちゃかっこ良く見えてしまう的な悪魔になりそう(笑)。
そして、昨年初めて観た時はなんにも予習をしていきませんでしたが、今回はiTunesでダウンロードした「兵士の物語」を車でずっと聴きながら会場に出かけたので、予習ばっちりでした。今までストラヴィンスキーという作曲家のことを好きとも嫌いとも思ったことはなく、でもなんとなく取っつきにくいかも…とは思っていて。でも最近このお芝居がきっかけで結構好きだなあと思うようになってきました。
同じ作品でも何度か観るうちに、自分のなかでも見え方や聞こえ方、感じ方が変わってきたり、色々な変化が出てくると思うので、また来年も上演されると良いなあと思います。
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