天地明察(小説)
最近まで読んでいた本。
冲方丁
「天地明察」
江戸時代。四代将軍家綱の世に、日本独自の暦を作るという大きなプロジェクトが立ち上がり、その実行を任されたのは碁打ちの名門に生まれながら算術や天文学にも長けた渋川春海。改暦を成し遂げるまでの様々な奮闘、挫折とは…。
二十代前半の、自分の生まれた境遇に飽き飽きし他の道に生きがいを見つけようとする様子や、改暦に取り組むも挫折を繰り返す姿から、改暦を成し遂げる頃には周囲の動きを冷静に見つめながら目的を果たそうとする強かさを身につけていく、その変化にわくわくしました。
人生の先輩たちの後ろをついて歩きながら学び、いつしか自分が先頭を走るようになって、後の時代につながる何かを残していく…そういう風に様々なものが続いていくんだなぁということを考えたらとても感慨深いものがあって、映画が公開されるということで本屋さんで平積みされていたものをついつい買ってしまった…という感じでしたが、とても楽しめた作品でした。
« 東山魁夷館「旅の季節」(平成24年度第Ⅳ期常設展示) | トップページ | 映画『踊る大捜査線 THE FINAL 新たなる希望』 »
「本」カテゴリの記事
« 東山魁夷館「旅の季節」(平成24年度第Ⅳ期常設展示) | トップページ | 映画『踊る大捜査線 THE FINAL 新たなる希望』 »
コメント