図書館危機(再読)
これも前作に続き、再読。
有川浩
「図書館危機」
図らずも憧れの“王子様”が誰なのかを知ってしまった郁。そんななか、人気俳優のインタビューに登場したある言葉を巡って図書隊と世間を巻き込む大問題に。そして地方の美術展で最優秀作品に選ばれた作品が検閲・没収の危機にさらされ、郁の所属する特殊部隊も警護に出動することになり…。
王子様の正体を知ってしまった郁の挙動不審っぷりが半端じゃないので可笑しくて笑ってしまうのですが、作品全体としては表現の自由とか、かなり難しいテーマにも踏み込んでいて重たい感じもあります。
そして特殊部隊が出動した先が郁の地元でもあって、両親に言い出せずにいたこともついにばれてしまうのですが…、その辺はわりとラストでは良い方向に収まっているなあという感じ。私は郁のお父さんはけっこう好きなキャラクターで、大人になって頑なに実家を避ける娘のことを気にかける感じが伺えたり、郁の上官である堂上と何やら通じ合ってる感じになんとなくくすぐられる部分があって好きなのかもしれません。
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