風立ちぬ
映画観る前に読みました。
堀辰雄
「風立ちぬ」
表題作の「風立ちぬ」は、病気療養のため高原のサナトリウムに入院する恋人に付き添ってきた主人公の語りと日記で構成されたお話。静けさや死がすぐそこにあるサナトリウムの雰囲気が、そういう場所を実際には知らないのに、ありありと思い浮かぶようでした。
映画の予習のつもりで手に取りましたが、この作品に出てくる高原のサナトリウムが今の富士見高原病院のことだったり、主人公と恋人の節子が出会う「美しい村」の舞台は軽井沢だったり、作者の堀辰雄さんは晩年を軽井沢近くで過ごされたそうで、とても信州にゆかりのある作品だったと知り、こうした作品に出会うきっかけがあって良かったなあと思いました。
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