うらなり
「坊っちゃん」関連の本。
小林信彦
「うらなり」
夏目漱石の「坊っちゃん」に登場する、“うらなり”こと英語の古賀先生が主人公のお話。
この本は、今年に入ってから読書記録のために始めた「読書メーター」で行っている献本プレゼントに応募して当選したもの。そんなわけで、この本を読むために「坊っちゃん」を読みなおしたので、うらなりが登場するところを注意していましたが、作者の小林信彦さんも、創作ノートのなかで触れていますが、その登場場面というのは実はかなり少ないのですよね。ただそれを、「坊っちゃん」のなかに出てくるあたりはもちろん、うらなり氏や、坊っちゃんが赴任地を離れるきっかけになった事件、マドンナと呼ばれた女性など、「坊っちゃん」のその後にまで想像力をふくらませて、こんなお話になるなんてびっくりだなあと思いましたが、とても楽しく読むことができました。
« 坊っちゃん | トップページ | オーボエ+ギターデュオコンサートin茅野 »
コメント