犯人に告ぐ(再読)
最近、再読ばっかりですね…。
雫井脩介
「犯人に告ぐ」
行き詰った連続少年殺害事件の捜査。その捜査本部に、数年前少年誘拐殺害事件での失敗、記者会見での失態を理由に左遷された巻島は、上司の命令により、テレビのニュース番組を使った“劇場型捜査”に乗り出す…というお話。
数年前に映画化されたとき、映画を観に行く前の予習として読んだ作品。ということで数年振りに読みましたが、以前よりもひとりひとりの登場人物やひとつひとつの事件に気持ちが入り込んで読めた感じがします。
巻島は、以前の失敗・左遷によって心にずっと違和感を抱えてきたこともあって、周囲からは理解されづらく敵を作りやすいタイプ。それでも、津田や本田など互いに信頼できる部下がいるのが良いなあと感じながら、殺害犯を名乗る“バッドマン”とのやりとりや事件捜査の緊迫感にドキドキしながら夢中で読みました。
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