新訳・風姿花伝
久々に読みたくなって。
世阿弥(著)/観世清和(編訳)
「【新約】風姿花伝」
以前図書館で「風姿花伝」の別の本を借りたのですが、そのときは返却期限が迫っていて駆け足で読んだ感もあり、いつかまた読もうと思っていたところ、本屋さんで見つけたのがこちら。父・観阿弥とともに能を大成したことで知られる世阿弥が芸について書いたものを、観世流の宗家である観世清和さんの解説されている本。
全てを読みこなせる訳ではありませんが、文章からは、芸の道に対する思い入れがひしひしと伝わってくる感じでぐっとくるものがあり、また、役になりきるにあたっての心理分析のような部分では、それがものすごい洞察力を以って書かれているところに驚かされました。
そして解説では、世阿弥の文章にしばしば父である観阿弥との問答が登場するところなどに、観世清和さんご自身がお父さまやお子さんとの体験されたことを交えて書かれているのでとてもイメージしやすく興味深かったです。
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