「敦-山月記・名人伝-」in松本
東京に続き、松本も。
「敦-山月記・名人伝-」
2015年7月1日(水)14:00より
まつもと市民芸術館主ホールにて
(原作)中島敦
(構成・演出)野村萬斎
(出演)
「山月記」李徴:野村萬斎/袁傪:石田幸雄
「名人伝」紀昌:野村萬斎/甘蠅・老紀昌/野村万作
紀昌の妻・飛衛・主人/石田幸雄
都人士:深田愽治/高野和憲/月崎晴夫
敦:野村萬斎/敦たち:深田愽治/高野和憲/月崎晴夫
大鼓:亀井広忠/尺八:藤原道山
東京公演の感想記事はこちら。
http://remit.cocolog-nifty.com/indoorkamediary/2015/06/in-da2b.html
この作品が再演されると知って、東京公演のチケットを手に入れるべく動いていた頃、今回は松本でも上演されることを知って、本当に驚き、そして本当に嬉しかったです。
会場であるまつもと市民芸術館は、初めて訪れたのが万作さん萬斎さん親子の狂言公演のときで、またその数年後、道山さんとSINSKEさんのコンサートを初めて聴いた場所でもあり、今の私の趣味の世界には欠かせない、そして思い出深い場所でもあります。
その場所で、今の自分には欠かせない道山さんの尺八の音色に最初に出会ったこの作品を観ることができたのは、本当に嬉しいことでした。
詩の世界で身を立てたいと思いながら叶わず発狂し虎に転じた男が主人公のお話「山月記」、弓を極めようと思い立った主人公がその極地にたどり着くまでのお話「名人伝」。それぞれ違った雰囲気をもつお話ではありますが、芸を極めようとする人が登場するところと、その難しさやそれを極めるとその先にはどんなことが起こるんだろう?ということを考えさせられるところは共通しているかも、と思います。
また、役者さんたちの語りや動作、亀井さんによる大鼓の音色と掛け声、道山さんの尺八んの音色、照明、小道具、スクリーンを使った演出、舞台装置、どれ一つが欠けても成立しないような、奇跡のような瞬間をたくさん耳にし目にし、本当に素晴らしい時間を過ごすことができました。
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