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2015年8月 3日 (月)

【新釈】走れメロス他四篇

Shinshakuhashiremeros

近代文学をベースにしたお話。

森見登美彦
「【新釈】走れメロス他四篇」

中島敦の「山月記」、芥川龍之介の「藪の中」、太宰治の「走れメロス」、坂口安吾の「桜の森の満開の下」、森鴎外の「百物語」。5つの近代文学の短編をベースに書かれた、現代の京都が舞台の連作短編。
森見さんの本はこれが3冊目ですが、今まででいちばん読みやすかったです。
予備知識なしでも面白いのですが、ベースになった作品を読んでいると、どこがどういう風に変えられているかが分かる面白さが感じられるでしょうし、また、森見さんの他の作品と同じ登場人物もたくさん登場するので、それを読んでいたらさらに面白いだろうなあという作品。
個人的には「走れメロス」の、友情というものについて考えさせられるのと同時に、その光景を思い浮かべると本当に滑稽で馬鹿馬鹿しかったりして本当に可笑しいところが大好きです。
また、「桜の森の満開の下」に漂う少し不思議な雰囲気や、「百物語」の結局あの人は何だったんだろうと考えると背筋が冷たくなるようなところに心を惹かれ、「藪の中」が様々な登場人物が語るエピソードで少しずつ核心に迫っていくように構成されているのが面白く感じました。
そして、このなかでベースのお話にいちばん最近触れる機会があった「山月記」は、人間は何かの才能がある(もしくはそう信じている)と、それはそれで苦しく、突き詰めていくとこういうことになってしまうのか…と考えさせられるものがあり、凡庸だったり中途半端だったりしながらもそれを受け入れ、受け流しながら生きていかれるならそれが幸せなのかも、なんてことをふと考えてしまいました。
それぞれに魅力のあるお話が5つも読めて、なかなか充実していました。

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