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2015年10月10日 (土)

図書館戦争シリーズ(小説)

映画最新作公開とドラマの放送を前に、有川浩「図書館戦争シリーズ」を久しぶりに再読。
これは、言葉や本を取り締まる「メディア良化法」という法律の下で、人々の本を読む権利を守ろうとたたかう図書隊員の人々が登場し、高校生のときに本屋さんで自分を助けてくれた図書隊員を心の中で王子様と呼び、彼を追いかけて図書隊に入った主人公の笠原郁が様々な本を守るたたかいのなかで成長していくお話。

Toshokansensou1_4

まず1巻。
「図書館戦争」
こちらは以前公開された映画の原作部分。
あらためて読むと郁の王子様への熱い想いが本当にこそばゆいです。;そして郁の上官である堂上(実は王子様)目線のお話ももかなり可笑しくて恥ずかしくてたまりません。
その反面、かつて図書館を襲った「日野の悪夢」の壮絶さだったり、その生き残りである稲嶺司令が図書館の武装化を推し進めてきた辺りは、本当にこんなことにならないようにしないと…と色々考えさせられるものがあります。


Toshokansensou2 Toshokansensou3

そして2・3巻。
「図書館内乱」
「図書館危機」
この2作は、今回公開の映画とドラマの原作の主な部分。
この辺りは、堂上班(堂上、堂上と同期の小牧、郁、郁と同期の手塚)、そして郁と寮で同質の柴崎など、それぞれの家族や恋愛などプライベートな部分も垣間見えるお話が多いところ。
王子様の正体を思わぬ人からばらされ混乱しつつも、はじめての大規模な攻防戦も経験し、少しずつ成長し、かっこよく頼もしいところを見せてくれる郁、そしてそんな郁に厳しく接したり時にやさしさを見せつつ見守る堂上にドキドキしてしまう展開。
そして、小牧と高校生の毬江が当事者となった事件や、とある若手俳優の出版しようとした本をめぐる事件からは、言葉や単語そのものが差別的な意味を持っているというよりは、それを使う人の心持ちひとつで差別になったりならなかったりするというようなことを改めて考えさせられます。
そして、このふたつの巻のなかでいちばん大きな茨城県展での攻防戦のあと、図書隊内部での問題を巡って、司令の稲嶺が一線を退くことに。様々な人々の犠牲とともにあった図書隊の歴史とともに歩んだ業の深さを思いながら、稲嶺が隊員たちの敬礼に送られる場面。何とも言えない思いがこみ上げます。


Toshokansensou4

そして本編最後となる4巻。
「図書館革命」
原発テロが発生し、事件と酷似した小説の作者である作家・当麻を、身柄を確保し執筆制限をしようともくろむ良化隊から守る任務のなか、堂上が負傷し郁がひとりで任務を引き継がなければならなくなる…という緊張感のある展開に、郁の奮闘ぶり、そして様々な人が様々に関わっていく感じにたまらなく胸が熱くなります。
「革命」とはいうものの、本と言葉を狩る側とのたたかいはまだ続くとはいえ、でも未来に向かっての希望も見えてきた、明るいラストでした。
この巻は最新の映画には登場しない…というはずですが、テレビのCMを見ていると、この巻に出てくる大事な場面の大事なセリフが耳に届いたので、この巻のストーリーなどもかなり盛り込まれているのでは…という期待もしているところです。


Toshokansensou5 Toshokansensou6

そして番外編。
「別冊図書館戦争Ⅰ」
「別冊図書館戦争Ⅱ」
この2冊は、本編終了後のエピソードで、どちらも恋愛要素多め。
まずⅠは、本編のエピローグで夫婦になっている堂上と郁の、そこに至るまでのあれこれのエピソード。たぶん、恋愛ものを読むのが苦手な人には耐えられないレベルのむず痒さ&甘さ&こっ恥ずかしさ。でもこういうのが好きな人(私を含む)にはたまらないものがあります。そしてそんななかでも、図書館で起こる様々なトラブルを通じて、言葉や本をめぐる様々なことを考えさせられます。
そして最後。Ⅱは、特殊隊の副隊長である緒形の昔の話から始まり、郁と手塚が最初に衝突したときと同じように、先輩たちの代でも若い頃には色々あったんだなあというお話を踏まえつつ、メインは柴崎と手塚のお話。手塚がものすごく大人になって、ストーカー被害に遭う柴崎を守る姿に感動させられました。


久しぶりにシリーズを通して読み直すことができて良かったです。

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