ぴんとこな(完結)
ついに完結!
嶋木あこ
「ぴんとこな」全15巻
刻々と悪化する父の病状を気にかけつつも稽古に打ち込む恭之助と、怪我からの復帰をめざし女形の大物であるリザベスこと恵利左衛門のもとへ通う一弥。そして迎えたふたりでの「連獅子」初日。クライマックスである毛振りの場面、父が舞台の様子を病室から見守る姿と相まって、涙なくしては読めませんでした。もし自分がこの日の客席にいたら…決して忘れられない記憶になるでしょう。
この数年間とて楽しみに読んできた作品なので、完結してしまったのを寂しく感じつつも、完結を機に1巻からまとめて読み返してみて、最近はあまり歌舞伎を観に行く機会がなかったけど読み始めた頃はまだ色々観に行っていたなあとか、この数年のうちに歌舞伎座は建て直されたなあとか、勘三郎さんや團十郎さんや三津五郎さんをはじめ、まだ活躍していただきたかった方たちがたくさん亡くなられてしまったなあとか、歌舞伎について様々なことを考える貴重な時間にもなりました。
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