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2016年3月 9日 (水)

ラブレス

Loveless

姉と妹、そして母と子。

桜木紫乃
「ラブレス」

北海道の開拓の村で貧しい暮らしをしていた百合江が歩んだ波乱に満ちた人生のお話。
終始暗くて不安定で気が滅入ってくるのに、なぜか読むのをやめられませんでした。
このお話を読んでページをめくる手が止まらなくなるのには、人それぞれ理由があるとは思いますが、私にとっては、このお話のラストに少しでも希望の光が差し込むといいなという気持ちからだった気がします。
奉公先を飛び出し旅芸人となった百合江と、同じく故郷を出て理容師となった妹の里実の冷え切っているようにも強いきずなで結ばれているようでもある関係、百合江の娘の理恵と里実の娘の小夜子の、それぞれの母親との関係やいとこ同士であるふたりの関係など、一筋縄ではいかない交錯する思いに引き込まれました。

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