マクベスin世田谷パブリックシアター
萬斎さんのマクベス、ふたたび!
「マクベス」
2016年6月19日(日)13:00より
世田谷パブリックシアターにて
(出演)野村萬斎/鈴木砂羽/高田恵篤/福士惠二/小林佳太
(和楽器演奏)尺八:田嶋謙一/津軽三味線:小山豊/和太鼓:田代誠
(原作)ウィリアム・シェイクスピア/(翻訳)河合祥一郎/(構成・演出)野村萬斎/(音楽監修)藤原道山
さて…2010年の初演、2013年の再演に続き、3回目の鑑賞となった萬斎さん演出による「マクベス」。舞台のつくりは、2013年のときと同じような感じ…という印象ではありましたが、今回、マクベス夫人が鈴木砂羽さんになり、和楽器の生演奏が入り…、実際に観てみるとだいぶ印象が変わったなあという感じ。
原作を通読して、お話の流れについてしっかり把握しなおしたからか、この演出では割愛された部分であるとか、先の展開であるとか、色々なポイントを自分のなかで押さえながら、このお話が萬斎さんの演出のなかではどんな解釈がされているのかなあ…というところを自分なりに考えながら観ることができたのが良かったです。私のなかでは、なんとなくですが、マクベス夫妻は魔女たちの言葉によって悪い夢を見てしまい、血なまぐさい事件に手を染めてしまった…という感じ。全部が夢だったら、誰も死なず苦しまなかったのでしょうが…そこが酷いところ。
今回、音楽監修を道山さんがされ、和楽器の生演奏もある…というところで、それも楽しみにしていたところでしたが、心象風景や効果音など…表現のされ方が素晴らしくて、こういうところ、やっぱり道山さんだなあと感じるところがたくさんありました。また、音楽は生演奏でというところに、萬斎さんの心意気というか、同じ表現する人同士の呼吸で素晴らしいものが創られるはずだという思いがあるように感じられました。
久々のマクベス、今回もとても楽しみました♪
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