江戸の絶景 雪月花
草間彌生展とミュシャ展を観てから、少し時間が余ったのでこちらへも。
「江戸の絶景 雪月花」
太田記念美術館にて
2017年2月3日(金)-3月26日(日)
江戸時代、江戸市中や全国の景勝地など「絶景」を描いた浮世絵を「雪」「月」「花」「山と水辺」「寺社」のテーマに分けて紹介する展示。
自分ではなかなか訪れることのできない場所、見ることのできない光景…、そういうものを何か別の方法で見てみたい…、例えば写真や映像で…。
そういう気持ちは現代でもたくさんの人が持っていると思うのですが、江戸時代には現代よりももっと、その制約は大きかっただろうなあと想像することは難しくありません。そんななかで、ここで紹介されたような浮世絵は、現代で例えるならば、旅行のガイドブックや写真集などの本、各地の様々な風景・風物を紹介する旅行番組や、そういったものを織り込んだ映画やドラマなど…ということになるのかもしれません。
そして、浮世絵の凄いところは、もしかすると写真や映像に写し取るよりも、大きなものをより大きく、高いところにあるものをより高いところにあるように、効果的に描くことができるところではないでしょうか。それによって、江戸の人々はもちろん、現代を生きる私たちもそこに描かれた風景への憧れを掻き立てられるのではないかと…、江戸時代の人々が楽しんだ「絶景」を眺めながら思いました。
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