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2017年6月 6日 (火)

映画「花戦さ」(初日舞台挨拶つき)

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2017年、映画館で観る12作目はこちら。

映画「花戦さ」
※上映後、初日舞台挨拶つき
2017年6月3日(土)13:00より、丸の内TOEI①にて

戦国時代の京都。花を活け市井の人々に花僧として親しまれた六角堂の池坊専好のお話。
信長の前で昇り竜の松を活けたのをきっかけに出会った千利休との交流、そして、権力を手にした秀吉の行動により、利休や身近な人々に訪れた苦境に、刀ではなく花を手に立ち上がる専好。
いいなあと思ったのは、専好が利休の茶室に招かれた場面。専好が自分を覚えていないと分かったあと、それにちょっと傷つきつつも専好の苦しい胸の内を聞き、その心に寄り添うような雰囲気になるところ。その利休の、相手の欲しいもの求めるものを察して接し方を変えていく姿に「おもてなし」の心を感じました。
そんな「もてなす」ということを、秀吉に対してもしていた利休ですが…、秀吉が開いた大掛かりな茶席の日をきっかけに事態は悪化。悪化する前の、茶席での利休と専好のコラボとか、心躍るものがあっただけに、次第に苦境に追い込まれていく利休の様子に胸が痛みましたが…、どちらが悪いというよりは、きっとふたりは相性があまり良くなかったのかなあと思いました。利休は自分の思う美や芸術の道を全うしたかっただけだし、秀吉は権力の座についたからには周りの人を思うように動かしたかっただけ。ただ、相性の悪いふたりの間に厳然たる上下関係があったこと、それが不幸の始まりだったのかもしれません。
こういう理不尽だけどどうしようもないことは、きっと現代よりももっとたくさんあって、それを悲しみながらも仕方ないと諦めていた人もたくさんいたでしょう。だからこそ、「花を以って秀吉公をお諫めする」と思い立った専好が、花を愛するあまり権力や出世に興味を持たなかったからこそ、友や身近な人を失う事態に遭遇したときの悲しみや怒りがどれほどのものだったか…とも思います。
友情、笑い、涙。そして、主人公の専好は花、友人の利休は茶、そして専好が河原で助けた少女・蓮(れん)は絵など、日本の文化もたくさん堪能できる、本当に見どころたくさんの映画でした。

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おまけ。
今回、初日舞台挨拶の行われる上映に出かけてきました。
登壇されたのは、篠原哲雄監督のほか、まず専好役の萬斎さん。そして利休役の佐藤浩市さんに、秀吉役の市川猿之助さん、信長役の中井貴一さん、前田利家役の佐々木蔵之介さん、石田三成役の吉田栄作さん。それから専好の兄弟子・専伯役の山内圭哉さん、同じく弟弟子・専武役の和田正人さん、専好に河原で助けられた少女・蓮(れん)役の森川葵さん。
初日舞台挨拶を観るのはすごく久しぶりでしたが、その久しぶりの機会が大好きな萬斎さんの主演作ということだけでも心躍るのに、映画のなかと同じく超豪華な面々による舞台挨拶。佐藤浩市さんが利休の恰好でコーヒーを飲んでいたとか、撮影現場での面白エピソードが語られたり、…何といっていいのか分からないくらい楽しくて幸せな時間でした。

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