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2017年9月

2017年9月16日 (土)

映画「君の膵臓をたべたい」

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2017年、映画館で観る15作目はこちら。

映画「君の膵臓をたべたい」

たまたま訪れた病院で拾った「京病文庫」という本の形をした日記で、クラスで人気者の同級生の秘密を知ってしまった主人公が、余命いくばくもないという「彼女」に振り回されつつ、彼女との交流で少しずつ変化していくお話。
映画化をきっかけに、ずっと前から本屋さんで見かけていたこのかなりインパクトのあるタイトルの本の中味をなんとなく知り、興味を持ちました。原作の小説を読み、自分の予想をはるかに超える涙を流すことになり、原作とは違う部分がたくさん盛り込まれていることが分かる映画の予告を見ていたので、オリジナルの部分がどんな感じなのか…ということも気になりつつ観に行きました。
話題の小説や漫画などが映画化されると、とかく、原作とこんなに違うなんて!とかこの役者さんはイメージが違う!とか思ってしまうこともありますが、個人的には、そういう紙の上で読んだり観たりしていたものが映像になるということをなるべく楽しみたいと思っています。そして、小説と映画では魅力的に感じる見せ方も違うということを考えると…、少し前置きが長くなりましたが、この映画は、原作の小説の持つ雰囲気がよく出ているし、原作には描かれていない少し遠い未来の「彼女」のいない世界が描かれるなかで、また違う驚きや心の動かされる展開もあり、ひとつの「君の膵臓をたべたい」というお話を何度も堪能できた感じがして、とても良かったです。

2017年9月15日 (金)

原田マハ講演会「生きるぼくら」

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初めての体験。

原田マハ講演会
「生きるぼくら 茅野に暮らすしあわせ」
2017年9月9日(土)13:30より
茅野市民館コンサートホールにて

私の大好きな作品をたくさん書かれている作家の原田マハさんが地元のホールで講演会をされるということで、出かけてきました。
いままで、たくさんの作家の方のたくさんの作品を楽しんできて、そのなかには、この方の書く作品が大好きだ!と思う方もいっぱいいました(というか今もいます)。が、これまで作品をはじめとする文章と触れることで満足していたので、たとえば遠方の土地まで講演会やサイン会に出かけてまで生身の作家さんにお会いしよう、という気持ちになることはほとんどありませんでした。
原田マハさんについても、たくさんの作品を通じて楽しみ、その作品に触れることで趣味の世界が少し広がり、また、私の住む地元を舞台にした作品を書かれ、ある意味ゆかりの深い作家さんであることは知っていたものの、文章に触れることで満足していました。
が、しかし。すぐ近くで講演会があり、そしてその日時に都合がつく、となればこれはもう出かけないという選択肢はありませんでした。
文章だけで知っていた方を、初めて生で目にしてお話をお聞きする。自分にとってあまり機会のないイベントにずっとドキドキし、ワクワクしていました。初めて生のお声やお話される様子に触れて、思っていた以上にパワフルでバイタリティーとユーモアに溢れる魅力的な方だなあと感じました。
学校でのいじめが原因で高校を中退し引きこもり生活をしていた主人公が、その家を出て遠く離れた蓼科の地を訪れ、そこで祖母が続けてきた一風変わった田んぼでのコメ作りに挑戦する「生きるぼくら」というお話。このお話の構想や執筆には、ご自身が挑戦した米作りの体験が色濃く生かされ、また、執筆と連載に取り掛かるなかで起こった東日本大震災によって起こった様々な出来事や感じたことも密接に関わって、この作品が完成したということをお話してくださり、そういうことを踏まえて読むと、また違った感慨があるなあと思います。もちろん、それを知らなくても素晴らしい作品であることは間違いありません。
興味深く楽しいお話をたくさんお聴きして、とても充実した時間になりました。

2017年9月14日 (木)

生きるぼくら(再読)

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予習復習として再読。

原田マハ
「生きるぼくら」

学校でのいじめが原因で引きこもり生活を送っていた主人公「・麻生人生が一枚の年賀状をきっかけにたくさんの人と出会い、一風変わった米作りに挑戦するお話。
近所で原田マハさんの講演会が行われるということで、聴きに行く前日から読み始めて講演会後に最後の数十ページを読了しました。
講演会の感想はまた別に書くので少しそちらと内容がかぶってしまうのですが、この作品の執筆と連載が東日本大震災とご自身の米作り体験に密接に関わっていたことをお話ししてくださり、それを踏まえて読むと人生たちが周りの人々の手を借りて行う米作りの様子にその体験が鮮明に生かされていることがよく分かります。もちろんそういうことを抜きにしても、素晴らしい作品であることは言うまでもないところです。
最初はある人から、原田マハさんと東山魁夷さんが好きならと進めていただき、図書館で借りて読みました。その後、大好きな作品の文庫版の表紙に、これまた大好きな魁夷さんの作品が!と喜び勇んで買ってはいたものの、いつ読もうかと機会をずっとうかがっていたのですが、ようやく手を付ける良い機会になりました。

2017年9月13日 (水)

真夜中のパン屋さん⑥完結

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完結。

大沼紀子
「真夜中のパン屋さん 午前5時の朝告鳥」

前作でもちあがった希実の父親問題やブランジェリークレバヤシの存続問題が巻末までに決着したなか、完結編ではどんなお話が展開するのか…と思っていたところ、今回は、あれから5年後のお話の数々。
斑目氏やソフィアさんを主人公にしたお話のなかで希実たちの様子が少しずつ垣間見え、詳しいことが早く知りたくてもどかしくなりながら読み進めました。
母の死を乗り越えたと思われた希実の陥った窮地に、暮林や弘基はもちろん常連客の人々がそれぞれに心を傾ける日々や、それを希実も感じながら少しずつ前に進んで5年が過ぎていた様子ににぐっときました。
登場人物たちが同じ場所にずっと立ち止まって一緒にいるわけではなく、各々変化し前に進みながらも互いを思い合い、それぞれの道を進むなかで物理的な距離はあっても大事な存在でありつづけているのが感じられて良かったです。
ずっと読んできたシリーズが終わってしまうのは寂しいところではありますが、物語のなかとはいえ、素敵なパン屋さんに出会えて幸せでした。

2017年9月12日 (火)

羆嵐(くまあらし)

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自然の脅威。

吉村明
「羆嵐(くまあらし)」

大正4年、北海道の寒村が羆(ひぐま)に襲われた事件をもとに書かれたお話。
Wikipediaでこの事件についての記事を先に読んでいて、それだけでも充分壮絶で臨場感があったのですが、ここに事件によって浮き彫りになる人間の本性や関係性の変化や事件が下流や海沿いの村に伝わりながら人々の間に混乱が起こっていく様子が、三毛別の区長の目線を中心に描かれているところが加わって、羆事件以外でも身近に起こりそうなことだなあということや、厳しくも美しい自然と人間の暮らしとの関わりが美しく描写されているところには心惹かれつつも、生きていくために羆が出没するような山奥に暮らす場所を求めなければならなかった人々のやるせなさ、羆と対峙し命を奪うことに向き合う一方で山を下りると酒を飲み荒れる熊撃ちの銀四郎の内面のことなどを思い、たくさん考えさせられることがありました。
それにしても…羆に襲われた家屋内の物陰で震えていた少年が耳にした羆に襲われる人々の様子が恐ろしすぎて…とくに身重の女性の発した言葉の必死さが胸に迫り、読んでいる間じゅう、とにかく心臓が縮み上がる思いをしました。

2017年9月11日 (月)

おんな城主直虎:36

直虎、最後の決断。

大河ドラマ「おんな城主直虎」
第36回:井伊家最後の日

家康と氏真が和睦し、氏真は義父・北条氏康のもとへ。
井伊谷では直虎が井伊家再興向けての動くべきか、決断の時を迎えていました。
そんななか、新たに井伊谷を治めることになった近藤氏からは、井伊家の家臣を召し抱えてもよいという提案があり、また、常慶からは井伊家の嫡男・虎松を常慶の兄で虎松の母・しのの嫁ぎ先である松下家の養子に迎えたいという話がもたらされることに。
嫡男を養子に出してしまえば井伊の再興の目はなくなってしまう。しかし、井伊の再興を目指すことでふたたび井伊のために死ぬ者が出る…。直虎の出した答えは、井伊の再興を諦めるということ。
直虎を中心にひとつになって商いをしたり今川の干渉や周辺国の動きによる危機を乗り越えてきた井伊の人々がバラバラになってしまう…とても寂しいことですが、この決断が、とくに虎松を徳川に近い松下家に養子に出したことは今後に生きてくると思うと、なかなか、これからの展開が楽しみなところではあります。
中野や直親の娘の高瀬などが近藤家に、奥山は虎松とともに松下家へ、夏と亥之助は紫乃を頼って同じく松下家へ。こうしてみながそれぞれの新しい場所に移っていくなか、直虎にも転機が。城主となってからの直虎を何かにつけ支えていた龍雲丸から「一緒にいたい」と告げられ…、直虎はその後還俗し、いち農婦として生きることを選んだ…そうです。直虎という人のことがあまり歴史に残っていないそうなので、それが事実である可能性がどのくらいあるのかは分かりませんが、このお話のなかの直虎がそれで幸せならば、それでいいということにしておきましょう。
さて…そんな風に新たな一歩を踏み出した井伊谷の人々ですが、その外では、義父・氏康の死をきっかけに信玄は挙兵の構えを見せ、信玄の求めに応じず氏真と和睦を結んだ家康は震え上がることに…またまたきな臭い事態になりつつありますが、そんななか、井伊谷では高瀬の真実が明らかになるとかならないとか…気になるところです。

2017年9月10日 (日)

おんな城主直虎:35

龍雲丸と政次。

大河ドラマ「おんな城主直虎」
第35回:蘇りし者たち

堀川城が徳川に攻められたと知り気賀に向かう直虎たち龍潭寺の面々。そこで目にしたのはたくさんの屍、そして重傷を負いながらもまだ息のある龍雲丸。
なかなか意識を取り戻さなかった龍雲丸ですが、奇跡的に一命を取り止めなんとか身体が動くまで回復することに。そこで心をよぎるのは「また俺だけ生き残った」というむなしい思い。直虎もまた家族や幼馴染を次々と失い自分だけが生き残ったという思いを抱いていました。生き残ったということに何か意味があるとしても、それは辛いことだなあと思います。
本当の意味で蘇った龍雲丸は一旦置いておいて…、隠し里から届いた手紙で直虎は、政次から碁を教わっていた子どもたちの打ち筋に政次の筋が見えること、隠し里では今、政次の真似が流行っていることを知り、死んでしまった政次が井伊の人々のなかに生きていることを知った直虎。政次亡き後、嵐の前の静けさと言うところかもしれませんが、ちょっと心が和みぐっとくる場面でした。
さてそして…掛川で氏真と和睦を結んだ家康に怒る甲斐の信玄、ここの動き、非常に気になります。そして、意気消沈していたものの新たな金の匂いを嗅ぎつけ出家の身となった方久。こちらも気になります。そして、次回のタイトル「井伊家最後の日」気になるところです。

2017年9月 9日 (土)

松代城②

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松代城とその周辺の散策の続き。
まずは象山神社から。
幕末に活躍した松代藩士・佐久間象山を祀った神社。
ご神木はイロハモミジ。この木の場所には、初代藩主・真田信之の寵臣であった鈴木右近忠重の子孫の屋敷があってその庭にあった気なのだとか。こういうものを目にすると、遠い遠い昔と今の時代が繋がっているんだなあと感じます。

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象山神社のつぎはこちら、文武学校。佐久間象山らの意見を取り入れ、蘭学や西洋砲術なども取り入れた藩校を目指して建設され。明治になってこの学校のなかに兵制士官学校なども作られたそうですが、その後廃校になり、廃藩置県後には松代小学校の校舎としても使われていたこともあったのだとか。今もお隣に現在の松代小学校があります。
右の写真は弓術所ですが、このほかの建物のほとんどが実際になかに入って見学ができ、天井の高さや太い梁が渡されたどっしりとした構えなどを体感できるのが良かったです。また、この建物を弓や槍のお稽古や、その他なにかの講座のようなものに使っている方たちがいるのがまた、まだ建物が史跡としてだけではなく“生きている”と感じられて良いなあという思いました。

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文武学校の次は、真田邸。はじめは9代藩主の幸教が義母のために建てた“新御殿”でしたが、その後隠居した幸教がここに住んだといいます。そういう、お屋敷として使われていた時代の様子が分かる場所もありつつ、小さく仕切られた部屋が沢山ある場所は減退的な雰囲気もあって、色々な教室に使うことも可能なのだとか。例えばお花とかお茶とかもこういうところで習ったら面白そうです。
右の写真は庭園のもの。座って楽しむ庭園ですという案内表示があったので座った目線から写真も撮りました。遠くの山が借景になってかなり奥行きが楽しめるお庭のようです。
この後、真田氏ゆかりの品々を展示する真田宝物館も見学しました。個人的に興味津々だったのは家系図です。藩主が別の家から養子としてやってきた人や真田家にお嫁に来た人の出自などを見ていると、例えば昨年の大河ドラマに登場したあの人の子孫かも…と思う人がいたり、藩主として養子に来た人の元いた家からは何代か前にお嫁入りした人がいたり…そうやって縁は繋がっていくものなのかも…とふと思いました。
今回、気になったものすべてを回ることができなかったので、また機会を見つけて足を延ばしてみようと思います。

2017年9月 8日 (金)

松代城①

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萬斎さんを観に長野市へ出かけましたが、そのついでと言ってはなんですが、以前から気になっていた場所へ立ち寄ってきました。
長野市松代町の松代城です。
萬斎さんを観るとか東山魁夷さんの絵を観るとかで長野市へ行くときに乗り降りする長野インターからかなり近いのですが通り道からは外れていて、いつも、ああ…あっちに行くと松代城とかがあるんだなあ…と思いながら行く機会がありませんでした。
そして、昨年の大河ドラマ「真田丸」のブームに乗り上田城を訪れたからには、真田氏のもう一つのゆかりの場所、松代城も近いうちに行こうと思っていたなか、今回ようやくそれを果たすことができました。

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松代城はそれ以前の名前を海津城といい、かつては武田信玄が北信濃を治めるために築いた城でした。そういう意味では、真田信之が上田からこちらに移ったのもなにか縁があったというか、それを決めた側にもなにかそういう意図があったのかなあと思ってしまいます。

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お城の本丸があった場所は門や石垣、お堀に囲まれた公園のような形で、石垣の上に続く階段を上って見晴らしのいい場所から門やその向こうに広がる景色を眺めることができました。また、お堀の外に置かれたベンチでひと休みすると、広々とした空や芝生、遠くに見える山など…たまたま人の少ないときだったからかもしれませんが、とても静かで落ち着く場所でした。
さて松代城周辺の探索はもう少し続きます…。

2017年9月 7日 (木)

野村萬斎狂言を楽しむ会in北野文芸座

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昨年行かれなかったので2年ぶり。

野村萬斎「狂言を楽しむ会」
2017年9月1日(金)夜の部:18:00より
北野文芸座にて

解説 野村萬斎
狂言 梟やまぶし(ふくろやまぶし)
   山伏:石田幸雄、兄:飯田豪、弟:中村修一
狂言 川上(かわかみ)
   盲目の夫:野村萬斎、妻:高野和憲

北野文芸座は、昨年の公演に出かけられなかったので2年ぶり。そして、先月の軽井沢での公演以来から約1か月ぶりの萬斎さん。とはいえ、萬斎さん自身は、その1か月の間に能の催しのため長野県内だけでも上田と坂城の2か所を訪れていたとか。また、この日の前日には北海道の旭川で公演をされていたとか。お忙しすぎですね…。
そんなお話を盛り込みつつの萬斎さんの解説をお聞きしてから、いよいよ狂言へ。
まずひとつめは「梟山伏」。山から帰ってきて以来様子がおかしくなった弟を心配した兄が山伏に祈祷を依頼。山で弟は梟の巣にいたずらをしたことが分かり祈り始める山伏。しかしそうこうするうち兄も様子がおかしくなり、そして山伏も…というお話。こういう不思議なものが普通に信じられていた時代のお話とすれば、ああ本当にこういうことがあったんだなあという感じではあるし、また、最後に山伏にも梟が憑いてしまった…というのは、もう疲れてしまって自分も梟になっちゃえ!と思っての行動というのもありそう…とふと思いました。
休憩をはさんで「川上」。盲目の夫が川上の地蔵にお参りすると目が見えるようになったものの、引き換えに妻とは別れるようにというお告げも受ける…というお話。この曲、先月軽井沢でも観ましたが、その時は夫が萬斎さんのお父様の万作さんでした。萬斎さんが解説のなかで「最近おやじ(万作)さんが得意にしていてよくやっている」とおっしゃっていたのですが、それほどたくさん観に行くわけではない私でもこの数年に何度か観ている気がします。そして今回は萬斎さんが夫。年恰好とかビジュアル的なものによって見え方が違うというのが、短い間隔で見比べたのでよりよく分かった気がします。そして、ところどころ、ああこの部分はすごく万作さんの演じる夫らしさを萬斎さんが演じても感じる…と思うところもあって、これから萬斎さんが少しずつ年を重ねて観る側の感じ方が変わったりしていくところ見ていくことができるのかもしれないなあ…なんてことも思いました。
前回訪れた2年前はちょうど善光寺の御開帳の時期と重なり、駐車場などの心配があって久しぶりに電車で出かけました。今回は近くにホテルを取っていつもの年よりのんびり滞在しつつの鑑賞になって、その分色々と出かけることができた場所もあったのですが、それについてはまたあらためて。

2017年9月 6日 (水)

暗幕のゲルニカ

Anmakunogerunika

ピカソと戦争

原田マハ
「暗幕のゲルニカ」

ピカソの恋人で作品のドラ・マールと、MoMaのキュレーターの瑤子。二人の女性がそれぞれ主人公のピカソの「ゲルニカ」をめぐるお話。物語が進めば進むほど、「絵の描かれた時代と現在が繋がっているんだというのが見えてきて、どんどんその世界に引き込まれていきます。
ピカソの作品について、すごく好きかと問われたら、自分の好みの問題として、正直yesとは言えないところもありますが、「ゲルニカ」の凄さは言葉でうまく表現は出来ないものの、なんだか感じるものがあったりしています。
ピカソとドラと彼らを守った青年・パルドの戦いが、この世から戦争というものがなくなるまで続くものだとすれば、残念ながらその戦いは今も終わりが見えていないのだ、と言わざるをえません。

2017年9月 5日 (火)

デトロイト美術館の奇跡

Dotroitbijutsukannokiseki

アートを愛する人々の物語。

原田マハ
「デトロイト美術館の奇跡」

舞台はアメリカ、デトロイト市。市の財政破綻によって、美術館の貴重なコレクションが散逸の危機に晒されるなか、アートを愛する人々が立ち上がった…というお話。その中心にいるのは、この本の表紙にもある、セザンヌが妻のオルタンスを描いた「マダム・セザンヌ」。
原田マハさんは実話をもとにぐっとくるお話を書くのが本当に上手でいつも泣かされるのですが、今回もまたしかり。とくに、美術館のキュレーターであるジェフリーを訪ねてきた元溶接工のフレッドが一生懸命に語りかけるところ、アートを愛する美術館へ作品を観に行くことを「友だちに会いに行く」というところが素敵でした。
確かに…、私も何度も通ってる美術館のお気に入りの作品には「会いに行く」という感覚がしっくりくるところがあるなあと共感できるところがあって、そんなところにもぐっときてしまいました。

2017年9月 4日 (月)

銀盤騎士⑪完結

Ginbankishi11

最終巻。

小川彌生
「銀盤騎士」第11巻※完結

ソチでのメダル争いがとうとう決着。
心に頑張ってほしい気持ちはありつつも、大牙も風太もイリヤにもルイもカイルも…どのキャラもそれぞれに魅力的で応援したくなって困りました。そういうのは現実のフィギュアスケートを見てても感じるところだなあと思いました。
私がフィギュアスケートに興味を持ったのは、昔、赤石路代さんの「ワン・モア・ジャンプ」読んだからですが、採点方法が変わればどこを見せるのかというポイントが変わるのは当然だし、取り上げる種目や描く人の個性によっても、フィギュアスケートへのプローチの仕方の違いによって見え方がだいぶ変わるということがよく分かって興味深かったです。
またそのうち、別の人の描くフィギュアスケート漫画読んでみたいと思います。

2017年9月 3日 (日)

梅ぼ志飴

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7月に訪れた江戸東京博物館で見つけたもの。
榮太樓總本舗の梅ぼ志飴、江戸東京博物館のオリジナルの袋に入ったもの。
「梅ぼ志(うめぼし)」という名前ですが、梅の味はしません。
飴をつくるとき、棒状の飴をはさみで切って指でつまむと、つまんだところにしわが寄り三角の形になるのが梅干しに似ているところから名前が付けられたとか。
梅の味はしなくても梅と全く関係がないわけでもないところが面白いところですね。
つやつやで可愛らしい梅ぼ志飴は、とても優しく懐かしい甘味でした。

 

2017年9月 2日 (土)

百人一首がよくわかる

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中学生から誰でも読める…だそうです。

橋本治
「百人一首がよくわかる」

百人一首の歌を分かりやすく現代語訳&解説した本。
和歌特有の技巧について、歌が詠まれた背景、読んだ人の人物像、時代の様子についてなど、すごくためになる部分もあれば、小野小町の歌を「「美人の歌」としか言いようのない作品」とか、在原業平の歌を「美男じゃなけりゃ詠めない歌」とか、紫式部のことを「恋少なき女」とか…、つい笑っちゃいそうになる表現も色々あって面白かったです。
後半に「平家物語」の登場人物が出てくると、崇徳院は井浦新さんで西行は藤木直人さんだなあとか数年前に見た大河ドラマ「平清盛」で演じていた役者さんのことを思い浮かべたり、平兼盛と壬生忠見の歌は、漫画「陰陽師」に印象的に取り上げられた歌合せでの勝負のことを思い出したり、今までに触れてきたこの時代を描いた作品とも関連付けて読んだり、気になるところに線を引いたり付箋を貼ったり、いつもとは違う本の読み方ができて、なかなか楽しかったです。

2017年9月 1日 (金)

9月の観たい映画

きょうから9月。
ということで…いつもの月と同様に、今月公開の作品を中心に個人的に気になっているものをまとめます。
なお、なかでもとくに気になっている作品には星印を付けています(★>☆)。


今月公開

 2日 セザンヌと過ごした時間
 9日 三度目の殺人☆

今月公開以外

    関ケ原★
     君の膵臓をたべたい☆


以上が今月気になっている作品です。
ものすごく数が少ないことになりましたが、そのぶん、どれも気になっている&ぜひ観に行きたいものばかりを選んだので、ひとつでも多く観に行きたいと思います。

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