東京藝術大学美術館「皇室の彩」展
最終日に行ってきました。
東京藝術大学美術館
創立130周年記念
「皇室の彩(いろどり)」展
2017年10月28日(土)-11月26日(日)
約100年前、大正~昭和初期の頃、天皇即位やご成婚などに際し贈られた品々は、その時代の美術・工芸の分野を代表する人々の手によるものでした。その品々と、その品々を制作するにあたって尽力した人々の働きについて紹介する展覧会。
前回、上野で美術館巡りをしたときにも開催中でしたが、その時は見ずに帰ってしまいましたが、「日曜美術館」でこの展覧会を取り上げているのを見て、これは実際に見てみたいと思うものがいくつかあり、出かけてきました。
展示された品々は、絵画に彫刻、焼き物、彫金、蒔絵など様々な分野に及び、そのどれもが、今の現代で一般の私たちの目や手で普通に触れるには贅沢に過ぎる、とても手の込んだものばかりでした。
「日曜美術館」で取り上げられていたなかで、いちばん興味を持ったのは、屏風に蒔絵や木製、陶器製などの様々な作品が配されたもの。様々なおめでたいものや可愛らしいもの、美しいものが様々な名人たちによって創られたものがひとつの品になっているということこも心惹かれますが、そのなかでも、木製の象嵌によって、松の枝と鳥を描いたもの。絵筆で描いたように見えるすべてのものが木の自然な色合いを生かしているというところ。何度も何度も可能な限り近づいて眺めましたが、それでも、あの作品がそういう風にしてつくられたということが信じられないくらいの見事なものでした。
私の記憶にある皇室の大きな出来事といえば、昭和天皇が崩御され元号が平成となり現在の天皇陛下が即位されたこと、また皇太子さまや秋篠宮さまのご成婚やお子さまたちのご誕生など様々ありましたが、おそらく、今と100年前とでは社会のなかでの皇室というものの位置づけなどに大きな違いもあると思われ、そういう意味では、今の時代ではお目にかかれないようなものを目にする貴重な機会だったなあと思います。
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