草間彌生展in松本
暑ーいなか出かけてきました。
松本市美術館
草間彌生「ALL ABOUT MY LOVE」
2018年3月3日(土)-7月22日(日)
昨年、東京でも草間彌生展を観たのですが、今年は松本でも観られる…ということで楽しみにしていました。
幼少の頃から順番に展示された作品のなか、10歳に満たない頃の、家族や風景を描いたような作品にも、水玉模様や点描に通じるものが現れていて、非凡なものを感じるとともに、もしかしたら、なんらかの行き辛さのようなものも想像され、少し複雑な気持ちになりました。
私のなかでは、草間さんの作品は絵画の形のもの以外に、オブジェ的なものも強く印象に残っているのですが、何もない空間に立てた梯子の上下に鏡が取り付けられた「天国への梯子」は、近くによって覗き込むと、上にも下にも無限に続く梯子が見えて、吸い込まれそうな恐怖でザワザワしつつも覗くのをやめられない不思議な感覚。見ない方がいいものほどつい見てしまいがちな人の心理を表しているようにも感じてしまいます。
また、今回が初展示の「南瓜へのつきることのない愛のすべて」も鏡を使った展示。鏡張りの部屋のなかにたくさんの南瓜のオブジェ。どこまでも続くような無限の南瓜に埋め尽くされた空間。“つきることのない愛情”の様子って、人それぞれだとは思いますが、草間さんにとってのそれは、きっと、本当にたくさんっていうことなのかなもしれないなあと想像しました。
今回も草間ワールドに没頭して浸ってきました。
中庭で、大好きな南瓜のオブジェ「大いなる巨大な南瓜」にも会えました。
おまけ。
松本市美術館は、建物の外にも自動販売機やオブジェなど、展覧会がないときでも草間さんを感じられるものがたくさん。
右の写真は、館外特別展示のひとつ。イオンモール松本のなかに展示された「宇宙にとどけ、水玉かぼちゃ」です。たしかに宇宙っぽいです。
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