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2018年8月

2018年8月31日 (金)

8月の観たい映画その後

今日で8月も終わり。
ということで、今月もいつもの月と同様に、映画館で観た作品を中心にまとめを…。
と言いたいところですが。
残念ながら、今月、映画館へ一度も足を運ぶことができませんでした。
そうしているうちに、観よう観ようと思っていた作品が上映終了になってしまい、本当に残念なことです…。
テレビでは、「ハウルの動く城」を見る機会があり、映画館で観て以来本当に久しぶりだったので、忘れていた部分や、最初に見たときには気がつかなかったりした部分にも目が留まり、なかなか楽しめました。
残念な部分と、ほんの少し良かった部分もあった8月でした。

2018年8月30日 (木)

ときめく縄文図鑑

Tokimekujomonzukan

展覧会を見る予習のために。

譽田亜紀子
「ときめく縄文図鑑」

ときめく図鑑シリーズ、縄文編。
東京国立博物館の縄文展鑑賞の予習のために読みました。
文章が易しく、土偶や土器に関する用語が分かりやすくまとめられていて、読みやすいし写真もたくさんで目にも楽しいです。
文字がなかったり、残っていないものがたくさんあったりして、はっきり分からない部分は多いながら、実用的な部分以外にも工夫を凝らしたであろうところや芸術性を感じずにはいられないものの数々。
分からないからこそ想像を膨らませるのが楽しいって、すごく共感します。

そして、この本に紹介されていた出土品、縄文展にたくさん出展されていました。本に載っているものがこんなにたくさん、まとめて直に見られるなんて…と、本当に贅沢な体験でした。

2018年8月29日 (水)

東京国立博物館「縄文 1万年の美の鼓動」

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上野でアートな一日。
こちらがメインイベント。

東京国立博物館
「縄文 1万年の美の鼓動」
2018年7月3日(火)-9月3日(日)

約1万3000年前に始まったとされる縄文時代。その遺跡から出土したものの持つ、日々の暮らしで工夫を重ねるなかで生まれた力強さ、神秘的な魅力を紹介する展示。
今回の見どころのひとつは、縄文時代の国宝6点がすべて集結するというところ。実は、この6点のうちの2点は、私が住む市から出土した土偶。そんなこともあり少しずつ縄文時代に興味を持つようになり、他の国宝も見てみたいと思っていたので、それがいっぺんに見られるとは…何という幸せ。
国宝6点はひとつの部屋に集められていましたが、土偶5体は、みんな女性(それも妊婦)を象っていることは共通していても、形や顔などはみんな違っていて、縄文時代に芸術という考えがあったのかは分かりませんが、なんらかの“これは大事にしなければ”という思いが働いて、こういう形で残ったのでは…と想像して、なんだか胸がいっぱいになってしまいました。
縄文時代の人々は文字を持たなかったので、出土したものから推測する部分が多いようなのですが、それでも、現代の私たちにも通じるような、日々の暮らしのなかになんらかの潤いを求めたり、家族や周りの人を思う気持ちとかを想像できるものもあって、縄文時代の人々のことが身近な存在に思えてきました。
国宝6点以外にも、本当にたくさんの出土品が集結していて、縄文時代がギュッと凝縮されたような、とても濃い空間でした。これと同じだけの展示を、次にいつ見られるだろう…と思うと、なかなか難しいだろう…と思い、今回、とても貴重で素晴らしい機会に恵まれて良かったなあと思います。

2018年8月28日 (火)

国立西洋美術館「ミケランジェロと理想の身体」展

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上野でアートな一日。
まずこちらから。

国立西洋美術館
「ミケランジェロと理想の身体」展
2018年6月19日(火)-9月24日(月・休)

本当は、東京国立博物館の縄文展を観に出かけたのですが…、だいぶ手前の国立西洋美術館へ、つい入ってしまうという。もう最近、これがお約束になってしまっているような…(苦笑)。
ミケランジェロの「ダヴィデ=アポロ」や「若き洗礼者ヨハネ」を中心に、ルネサンス様式に受け継がれた古代ギリシャ・ローマの彫刻に表された人体の理想像を、世代別に紹介する展示。
胸板や背中の厚みとか力強い脚など、なるほどこれは確かにかっこいい…と思いながらたくさんの彫刻を見て回りました。あくまで理想なので、この彫刻が造られた頃に、こういう体形の人がたくさんいたかというと、そうでもないのかもしれませんが…。
そして、ミケランジェロ。「ダヴィデ=アポロ」には、彼が実際に目にしたという「ラオコーン」に見られる人物の身体を大きく捻ることによって躍動感を出す効果が使われているのだとか。確かに…静かな様子の像なので気づきづらいのですが、腰から胸にかけてのラインに捻りがありますね…。
また、「若き洗礼者ヨハネ」は、少年ぽさのある可愛らしい見た目に心を惹かれますが、スペイン国内の内戦によって破損の被害を受けたり、行方不明の時期があったり、大変な目に遭いながら、長年の修復作業によって蘇ったものだとか。そういうエピソードとともにこの像を鑑賞すると、戦争の罪深さとかにまで思いを寄せずにはいられません。

_20181014_175046

おまけ。こちらは撮影OKだったラオコーン像。ものすごく躍動感のある姿でした。

2018年8月26日 (日)

合奏研修会

先日、所属する尺八の流派の支部で、合奏研修会がありました。
お箏やお三弦と合奏する機会は、演奏会とその練習くらいなので、こういう機会に勉強させていただけるのは、やっぱりありがたいことです。
そして、この夏は本当に暑すぎて、普段のお稽古以外ではなかなか尺八をたくさん練習する機会が持てずにいたので、久しぶりに尺八をたくさん吹けて気持ちが良かったです。
これから、秋には演奏会があって、練習を頑張らなければいけなくなるので、そこに向けて、良い弾み、良い励みになる時間でした。

2018年8月25日 (土)

13周年

この8月25日、このブログ「いんどあかめさん日記」が13周年を迎えました。
13年…、こんなに長く続くとは(苦笑)。
とはいえここ1年くらいは、更新が滞りがちで、後から帳尻を合わせる…みたいなことも増えて、今年はとうとう、一日一個書くというところをいったん諦めることに。
それでも、自分のできる範囲で続けて行こう…と思うことで、少し気持ちが楽になりました。
…と、言ってる側からまたそれも守れず更新が途絶えてしまうダメな私。
最後になりましたが、こんな私ですが、というかこんな感じのブログではありますが、見て下さる方がいらっしゃって、ここまで長く続けてこられました。本当にありがとうございます。
先日、久しぶりにお目にかかった方から、このブログを気にかけて、読むのを楽しみにしてくださっているという言葉をいただき、とてもありがたいなあと思いました。
これからも、細々とですが続けて行こうと思いますので、よろしくお付き合いいただければ嬉しいです。

2018年8月24日 (金)

クローバーtrefle⑨

Clovertrefle9

大きな展開が。

稚野鳥子
「クローバーtrefle」第9巻

前の巻で、印象的な形で登場した部長のことが気になってはいましたが、まさかそういう展開になるとは…。
部長との未来を選んで、細谷さんとのことはたまに思い出す若かりし日の恋の思い出になっていくのか…。部長と付き合うことになったという妃女子の発言以降、変な動きをし始めた細谷さん。妃女子の言動に「どっちだよ!」と言ってますが、細谷さんこそどっちなんだよと個人的には言いたいところ。
この巻終盤の展開によって、細谷さんとの未来が再び選択肢に加わるのか…、気になるところです。
次の巻辺りで完結なのか、それともまだこじれるのか…そちらも気になるところです。

2018年8月23日 (木)

G線上のあなたと私④

Gsenjounoatanatowatashi

完結編。

いくえみ綾
「G線上のあなたと私」第4巻

ヴァイオリン教室で出会った3人の恋と友情のお話、完結。
もうそろそろいい加減付き合っちゃいなよ!とジリジリさせられていた也映子と理人、それを応援する北河さん。
楽しいときばかりではないけれど、音楽や家族や友達や恋人…、色々なものが3人に良いことを運んできてくれてる感じがして良いなあと改めて思いました。
私もジャンルは違いますが楽器をやっているので、練習の積み重ねで、ある時ふと今までできずに苦しんでいたことができるようになって、おお!となるとか、私ちょっとだけど楽器できますっていうちょっと誇らしげな気持ちとか、ストーリー以外にも共感できるところがあって、楽しく読めたお話でした。

2018年8月22日 (水)

突然ですが、明日結婚します。⑨

Totsuzendesugaashitakekkonshimasu9

完結編。

宮前いづみ
「突然ですが、明日結婚します。」第9巻

結婚したい女・あすかと、結婚したくない男・ナナリューこと竜のお話、これにて完結。
もうずっと、竜が「結婚する」って言えば済む話じゃないですか…と思いながら読んでいたので、ようやく、ようやくの大団円。
こういう系のお話って、序盤中盤に比べると終盤が駆け足気味になる傾向にあって、このお話もそういうところはあるにはありましたが、このお話的には、結婚するのかしないのかがいちばんのメインテーマだった気がするので、結婚が決まってしまえば、あとはおまけ的なところもあるから仕方ない気もします。…とはいえ読む側にはそこも楽しみたいところでもあって難しいですが、ずっと色々あったふたりが幸せになったならそれでいいか♪という気もします。

2018年8月21日 (火)

きのう何食べた?⑭

Kinounanitabeta14

あの人のXデー、ついに。

よしながふみ
「きのう何食べた?」第14巻

休日の朝がゆから始まり、マーボー豆腐やズッキーニの浅漬けなどなど。
相変わらず美味しそうなものいっぱいで楽しく、目にも美味しいです。
シロさんとケンジの周りの人たちもそれぞれ色々ありつつ進んでいくお話も面白くて、シロさんがあらぬ疑いをかけられた時の職場の人々の反応が、感動的かと思ったらガクッと来る理由だったり、志乃さん夫妻が相変わらず仲よさそうだったり、タブチくんが料理の苦手な(何作っても美味しくない)彼女とお菓子作りするところが楽しそうだったり、色々印象的な出来事は色々あるなか、この巻は何と言っても、ケンジの働く美容院の店長にとうとうやってきたXデー。予想はしていましたが、奥さんの取った手段が鮮やかすぎてスッキリでした。

2018年8月19日 (日)

僕のジョバンニ③

Bokunojobanni3
再会、からの。

穂積
「僕のジョバンニ」第3巻

コンクール会場で再会した鉄雄と郁未。
イタリアに渡った鉄雄が5年後に帰国するところにポンと時間が飛んでいた前の巻では分からなかった、その5年間がこの巻では描かれていました。兄の哲郎が言うように、百合子と鉄雄はイタリアでちゃんと師弟だったんだなあとしみじみ思ってしまいました。
このコンクールで出会ったピアニストの縁(ゆかり)は、今後の鉄雄に大きな影響を与えそうな展開になってきました。そして、鉄雄の進みたい道も見えてきて、タイトルの「僕のジョバンニ」に込められた意味も、自分なりに予想がつきましたが…、そうなるまでにはまだ紆余曲折ありそうですね…。

2018年8月18日 (土)

恩讐の鎮魂歌

Onshunorekuiemu

恩師への思い。

中山七里
「恩讐の鎮魂歌(レクイエム)」

御子柴シリーズ3作目。
過去の事件が世間に知られ仕事が激減した御子柴は、少年院時代の教官・稲見が殺人容疑で逮捕されたことを知り、事件の真相を明らかにし稲見の罪を軽くしようと奔走する…というお話。
弁護士は依頼人の利益を優先するものですが、探り当てた真実が、依頼人の利益というか求めるものと必ずしも一致しなさそうな感じは、やっぱり御子柴が「まさかあの人が」という部分の「情」に流されている部分もあるのかなあという感じもしましたが、端から見ているぶんには、気持ちがいいくらいの御子柴の有能っぷりを今回も堪能できました。

2018年8月17日 (金)

こぽこぽ、珈琲

Kopokopocoffee

一冊まるごと珈琲。

おいしい文藝シリーズ
「こぽこぽ、珈琲」

様々な著名人の方による「コーヒー」がテーマのエッセイあれこれ。
コーヒーが嗜好品に分類されるもののひとつだからなのか、今までに読んだ他のテーマのもの以上に、それぞれの個人的な思い入れがそれぞれにあるのとはまた別の意味で、味や香りや飲むまでのプロセスなどの好みが大きく異なっているように感じられました。
個人的なこととして、最近、お店で挽いてもらったコーヒーを家で入れる機会が多くなってきたのですが、小さいものでいいから自分で豆を挽くためのミルが欲しいなあという気持ちが少し沸いてきているところで、この本を読んだことでその思いがますます強くなってきた…かもしれません。

2018年8月16日 (木)

リーチ先生

Reachsensei

民芸という考え方。

原田マハ
「リーチ先生」

イギリス人の陶芸家バーナード・リーチと、彼の書生でともに陶芸の道に進んだ沖亀乃介のお話。
プロローグで、リーチと陶芸の道に入ったばかりの高市が出会い、リーチのもとでみんなに「カメちゃん」と呼ばれていた亀乃介が、息子である高市が知っている父になるまでに、どんな道を歩んだのかが少しずつ明らかになっていく形でお話は進みます。
リーチが実在の人物である一方で亀之介は架空の登場人物ですが、子どもの立場では知り得ない親の姿を誰かから教えてもらって驚くのは誰でもあり得ることだなあと思ったり、最近Eテレをよく見るので、文化芸術に関する番組などでリーチや、リーチと深く関わった柳宗悦など、民芸運動とそれに関わった人物について見聞きする機会が頻繁にあったので気にはなっていたのですが、この機会に、新しい世界が自分のなかに広がった気がしています。
ガラスケースのなかにあって鑑賞するような作品の美しさ、普段身の周りで使うようなものを作る職人の手仕事にも美しさがあるという「用の美」、どちらも同じく素晴らしいものだということ。少し前に、西洋の民芸製品をたくさん展示されているのを見る機会があって、ただの機能性だけではない、見て楽しい部分や使っている人の様子が想像できたりと面白く感じる部分があったのですが、このお話を読んだことで、こういう世界をもっと知りたいなあと思うことができました。

2018年8月15日 (水)

つぼみ

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6つの物語。

宮下奈都
「つぼみ」

恋、友情、家族への思い…。女性が主人公の6つの短編。
前半の3つがそれぞれに繋がりがあるお話だったので、最後までそんな感じで繋がっていくのかなあと思いましたが、そういうわけでもなく。
静かな語り口のなかに、主人公やその周りの人たちのやるせない思いが滲みつつ、どこか遠くで感じるような温かみを感じる部分があって…、宮下奈都さんの書く作品に触れるのはこれが3作目ですが、こういう感じの文章、やっぱり好きだなあと思うし、ふと、また読みたくなる感じがあります。

2018年8月14日 (火)

軽井沢夏の宵の狂言

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毎年恒例の、軽井沢へ♪

軽井沢夏の宵の狂言
2018年8月4日(土)18:00より
軽井沢大賀ホールにて

解説:高野和憲
狂言「八幡前(やわたのまえ)」聟:内藤連/舅:石田幸雄/太郎冠者:月崎晴夫/教え手:深田博治
狂言「仏師(ぶっし)」すっぱ:野村万作/田舎者:飯田豪
狂言「千鳥(ちどり)」太郎冠者:野村萬斎/主:中村修一/次郎冠者:高野和憲

まずは演目解説から。今回は高野さんの解説。10年くらい…いやもっと前かな、解説されるのにまだ慣れてらっしゃらなかった頃には、すごく初々しくお話されていた姿が印象的だった高野さんも、最近はすごく流暢な感じでお話されるなあ…と思ったり。
そして、ひとつめは「八幡前(やわたのまえ)」。石清水八幡宮の近くに住む長者が聟を募集していると知った若者が、我こそはと思い立つものの自分には秀でた芸がないので、付け焼刃で何とかしようと知り合いに頼む…というお話。付け焼刃で気に入られたとしても、後々絶対に困ったことになるだろうに…と呆れるばかりですが、若者のあまりの駄目さ加減に、万が一のときのために控えていた知り合いも嫌気がさし、匙を投げることに。意地が悪いとは思いつつ、ちょっとスッキリしました。
ところで…、この曲は今回初めて見たはずなのに、初めてな感じがしないなあ、実は前にも見たのか…?とモヤモヤしていたのですが、ふと、「萩大名」のことを思い出しました。モヤモヤが晴れて、これもスッキリです。
休憩をはさみ、ふたつめは「仏師(ぶっし)」。お堂を建てたばかりの田舎の人が、仏像を作ってくれる人をさがして都に来ると、すっぱ(いたずら者)が仏師を名乗り、仏像の代金をだまし取ろうとする…というお話。素朴で疑うことを知らない田舎の人が、すっぱの策略にまんまと騙されてしまうのか…と思いきや、仏像の姿に対する注文を次々に投げかけて、すっぱを慌てさせるところが面白いところ。仏像と仏師の一人二役であたふたするすっぱを演じるのは万作さん。すっぱは悪いことをしている人なのに、なんとも可愛らしく憎めない感じにも見えてきます。
そして最後は「千鳥(ちどり)」。主人から、明日の信じに必要な酒を手に入れるよう命じられた太郎冠者。しかし酒屋への支払いが滞っており、酒屋は酒を渡そうとはせず、太郎冠者は一計を案じる…というお話。太郎冠者を演じるのは萬斎さん、対する酒屋を演じるのは高野さん。太郎冠者が、代金の米を今運んでくるところだとか言い訳をしたり、歌やおどりで酒屋の気をそらしたり、色々な手を使って酒を持ち帰ろうとし、酒屋もそこは分かっていて太郎冠者の動きを制したり…、その駆け引きが面白くてたくさん笑いました。

今年はとても暑い夏ですが、軽井沢はちょっとだけ涼しく、そんな夏の夜に楽しい時間を過ごしました。

2018年8月10日 (金)

ブルース

Blues

ある男の生涯。

桜木紫乃
「ブルース」

北の町を舞台に、過酷な少年時代を経て裏の世界で登りつめていく影山博人という男の人生が、彼に関わる8人の女性が主人公の連作短編のなかで描かれていくお話。
いちばん最初のお話の主人公が新聞で目にした彼の訃報。そこに至るまでの物語が、ひとつひとつのお話のなかで、パズルのピースがひとつづつはまっていくように語られるものの、彼自身がそれを語る部分は多くなく、謎は謎のまま残っていく部分が多く、そういう陰のある部分が周りの人たちを惹きつけて放っておかないのかもしれません。

2018年8月 9日 (木)

土の中の子供

Tsuchinonakanokodomo

土の中で生まれ変わったという意味…。

中村文則
「土の中の子供」

とある壮絶な過去をもつ主人公が、その過去ゆえに幻覚幻聴に取り込まれたり自分を傷めつけたくなる衝動に突き動かされたりしてもがくお話。
タイトルの意味が最後の方で分かると、あまりにも壮絶すぎて、仕事したり一見普通に暮らせているのが不思議なほど。それだけに、恋人的存在の白湯子や、昔お世話になったヤマネさんの心配をよそに絶望的な結末になってしまうんじゃないか…とハラハラするものの、希望の感じられるラストで少しホッとしました。
もう一編の「蜘蛛の声」は、結局何が本当なのかな…と分からず気持ち悪いラストでしたが、そこがいいところなのかもしれません…。

2018年8月 8日 (水)

主君

Shukun

昨年の大河ドラマの登場人物(主人公ではない)。

高殿円
「主君 井伊の赤鬼・直政伝」

天下取りを目指す家康のもとで徳川四天王のひとりとして働き、井伊の赤鬼と呼ばれた井伊直政の姿を家臣の木俣守勝の目線で描いたお話。
ここ数年、映画や大河ドラマなどでこの時代に触れる機会が多かったのですが、また新たな視点からこの時代を見ることができて良かったし、直政の、度を越しているようにも思える戦での自分の命を顧みない振る舞いと、それに振り回されつつもすぐ近くで見守る守勝…という関係や、このふたりを含めた様々な登場人物に今までに見た大河ドラマなどで演じていた役者さんを当てはめて読んだり、楽しみました。

2018年8月 4日 (土)

乱歩再読

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オマージュ作品をきっかけに再読。

江戸川乱歩
「江戸川乱歩傑作選」
「江戸川乱歩名作選」

歌野晶午さんの「Dの殺人事件、まことに恐ろしきは」を読みながら、そのなかで下敷きとされたお話のみ読みました。
まず「傑作選」のなかからは、「D坂の殺人事件」「赤い部屋」「人間椅子」を。
いちばん好きなのはやっぱり「人間椅子」ですが、「赤い部屋」のなかのT氏の語りが読む者を引き付ける力の凄さを感じることができて良かったです。
そして「名作選」のなかからは、「押絵と旅する男」「人でなしの恋」「陰獣」を。
こちらの方は不思議系とかじっとり系の作品が多い短編集なので、乱歩作品を読むときに感じる、何とも言えない暗さや、じっとりと照りつける陽射しや熱気を感じて、その世界のなかに取り込まれたような感じになり、そういう空気感がたまりませんでした。
細かいところを忘れていたものも結構あったので久しぶりに読めて良かったです。

2018年8月 3日 (金)

Dの殺人事件、まことに恐ろしきは

Dnosatsujinjikenmakotoniosoroshikih

乱歩作品へのオマージュ。

歌野晶午
「Dの殺人事件、まことに恐ろしきは」

江戸川乱歩作品を下敷きに舞台を現代にした7つの短編。
…ということをあまり把握せず読み始めたので、読み始めてから気がついて、途中からは元ネタの乱歩作品を読みながら読み進めました。現代にただ置き換えているだけではなく、お話の展開に捻りがあるので、どうなるんだろうこのお話は…と、どのお話もドキドキしながら読みました。
このなかでは「「お勢登場」を読んだ男」の最後に描かれたある登場人物の人の悪さ、「赤い部屋はいかにリフォームされたか?」の二転三転ぶり、「人でなしの恋から始まる物語」のここから新しい人間関係が始まりそうなラストが印象に残りました。

2018年8月 1日 (水)

8月の観たい映画

今日から8月ということで。
今月もいつもの月と同様に、今月公開の作品を中心に、個人的に気になっている作品をまとめます。
なお、なかでもとくに気になっている作品には星印をつけています(★>☆)。

今月公開

 3日 2重螺旋の恋人
10日 オーシャンズ8
24日 検察側の罪人☆
31日 SUNNY 強い気持ち・強い愛☆


今月公開以外

      羊と鋼の森★
      空飛ぶタイヤ★


以上が今月気になっている作品です。
先月見逃した作品から優先に…ということになりそうですが、まだまだ暑い日が続きそうな様今日この頃、映画館に出かける元気があるかどうか…という気もしてきました…。


     

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