国立西洋美術館「ミケランジェロと理想の身体」展
上野でアートな一日。
まずこちらから。
国立西洋美術館
「ミケランジェロと理想の身体」展
2018年6月19日(火)-9月24日(月・休)
本当は、東京国立博物館の縄文展を観に出かけたのですが…、だいぶ手前の国立西洋美術館へ、つい入ってしまうという。もう最近、これがお約束になってしまっているような…(苦笑)。
ミケランジェロの「ダヴィデ=アポロ」や「若き洗礼者ヨハネ」を中心に、ルネサンス様式に受け継がれた古代ギリシャ・ローマの彫刻に表された人体の理想像を、世代別に紹介する展示。
胸板や背中の厚みとか力強い脚など、なるほどこれは確かにかっこいい…と思いながらたくさんの彫刻を見て回りました。あくまで理想なので、この彫刻が造られた頃に、こういう体形の人がたくさんいたかというと、そうでもないのかもしれませんが…。
そして、ミケランジェロ。「ダヴィデ=アポロ」には、彼が実際に目にしたという「ラオコーン」に見られる人物の身体を大きく捻ることによって躍動感を出す効果が使われているのだとか。確かに…静かな様子の像なので気づきづらいのですが、腰から胸にかけてのラインに捻りがありますね…。
また、「若き洗礼者ヨハネ」は、少年ぽさのある可愛らしい見た目に心を惹かれますが、スペイン国内の内戦によって破損の被害を受けたり、行方不明の時期があったり、大変な目に遭いながら、長年の修復作業によって蘇ったものだとか。そういうエピソードとともにこの像を鑑賞すると、戦争の罪深さとかにまで思いを寄せずにはいられません。
おまけ。こちらは撮影OKだったラオコーン像。ものすごく躍動感のある姿でした。
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